ランドセル素材などのメーカー、クラレの調査によると、今春、小学校に入学する子どもたちの「将来就きたい職業」で、男子2位、女子10位に「警察官」がランクインしている。 子どもたちが夢を保持し、念願叶って警察官になった時、「こんな目に遭うとは思わなかった」と、後悔する人が出ないよう、「警察学校」の実態について紹介したい。 警察学校とは、各都道府県警の採用試験に合格した者が入る全寮制の訓練機関だ。半年間(高卒の場合は10カ月間)で、捜査に必要な法律知識や技能、逮捕術などを学ぶ。生徒も警察官であり、在籍中は試用期間に当たる。 警察学校で執拗なパワハラ 筆者は昨年秋、この警察学校でパワハラに遭ったと訴える人物を取材した。 被害を訴えるのは、兵庫県在住のA氏(男性、20代半ば)。中学生の頃から警察官になるのが夢だったA氏は大学卒業後、兵庫県警の採用試験に合格。2013年4月から警察学校での生活をスター