児童養護施設で育つ「よる」と「天雀(てんじゃく)」の恋を描いた漫画『零れるよるに』(講談社)。作者は、累計200万部を突破した漫画『パーフェクトワールド』(同)で車いす生活を送る男性との恋を描いた漫画家・有賀リエさんです。なぜ児童養護施設を題材にしたのか。そのきっかけと児童養護施設への取材を重ねる中で感じた思いを伺います。 》インタビュー【後篇】を読む 》マンガ【第1話】を読む 》マンガ【第2話】を読む 児童養護施設を題材に選んだきっかけは? 『零れるよるに』(既刊3巻・講談社)。 ――『零れるよるに』では児童養護施設で育つ2人のストーリーを描いています。この題材に決まったきっかけを教えてください。 有賀 『パーフェクトワールド』の連載終了後、「次は何がいいか」と編集部と相談しているうちに児童養護施設が題材候補に上がりました。『パーフェクトワールド』の最終巻では主人公たちが特別養子縁組を選