新生銀行が2010年3月期決算で、純損益が1400億円を超える赤字の見通しになった。不良債権処理などで、約2千億円の損失が出るためだ。赤字は2年連続で、八城政基社長(81)や多くの取締役が責任をとって退く見通し。業績悪化により、10月に予定していたあおぞら銀行との合併も見送る方向だ。 新生銀は2月の発表では、10年3月期の純損益を100億円の黒字と予想していた。14日の決算発表を前に、週明けにも業績予想を修正する。 赤字の理由は、昨年11月から金融庁の検査が入り、不動産関連融資や海外での投融資、消費者金融事業で、貸し倒れなどの損失に備えた引当金を積み増す必要があると指摘されたのが大きい。損失や引当金などは合わせて約2千億円にのぼる。とりわけ消費者金融事業に関連する損失が半分以上を占める見通し。 一方、過去に積み立てた引当金のうち、融資先企業の業績好転などで不要になった分が500億〜6