着工から140年以上たっても建設が続くスペインの世界遺産サグラダ・ファミリア。多くの人をひきつける建築にガウディが込めたメッセージとその魅力をひも解きます。
着工から140年以上たっても建設が続くスペインの世界遺産サグラダ・ファミリア。多くの人をひきつける建築にガウディが込めたメッセージとその魅力をひも解きます。
着工から140年以上たっても建設が続くスペインの世界遺産サグラダ・ファミリア。多くの人をひきつける建築にガウディが込めたメッセージとその魅力をひも解きます。
それは切りたくても切れない爪で、爪を切れないだけでなく、髪を洗うことも、体を洗うこともできませんでした。 そうしたことができないのは体の“痛み”からで、その痛みの原因は世界的に有名な歌手も患っている病気でした。取材のきっかけは、NHKに届いた1通の短いメールでした。 (ネットワーク報道部記者 大窪奈緒子) 去年、人気歌手レディー・ガガさんが、筋肉に強い痛みなどの症状が出る「線維筋痛症」を患っていることを明らかにしました。 それをニュースで知った鹿児島県の男性がメールをくれたのです。 「私もこの病気で6年間苦しんでいます。 取り上げて頂く事は 患者の救いになると思い投稿しました」 男性は鹿児島県霧島市の福岡一成さん、63歳です。
麻布大学いのちの博物館 上席学芸員 高槻 成紀 シカといえば、ほとんどの皆さんは子ジカのイメージから可愛い動物、あるいは奈良のシカからおとなしい動物だという印象をお持ちでしょう。登山やハイキングで野山を訪れシカにであったという方もいらっしゃるかもしれません。しかし今、日本の山ではこのシカが増えすぎて、様々な問題を引き起こしており、場所によっては壊滅的ともいえる被害をもたらしています。今日は今、日本の山でおきているシカの問題についてお話したいと思います。 日本にいるシカは動物学ではニホンジカという種で、大きいものは体重が100キロ近くにもなり、北海道のエゾシカではそれを上回るものもいます。メスでも50キロくらいはあり、大型の野生動物といえます。同じニホンジカは日本にだけいるのではなく、中国やロシアの沿海州、台湾などにもいます。 シカは体が大きいから食べる植物の量も多いし、群れになって暮らすこ
東京薬科大学教授 山岸 明彦 ごく最近まで、地球外生命などというと、全く空想上の存在でした。ところが昨年の秋、アメリカ航空宇宙局NASAが開催したシンポジウムで、数十年以内に地球外生命が発見されるのではないかと、NASAの高官が地球外生命発見の可能性に言及しました。ここで言う、地球外生命とは、宇宙人の様な発達した文明を持つ生物ではなく、ごくごく単純な微生物の事を意味しています。微生物であれば、地球以外にもいるのではないかというわけです。 いま、研究者達はその可能性を真剣に検討し初めています。私も現在、地球上空400kmを周回している国際宇宙ステーションで、生命の起源を探ろうとする宇宙実験、たんぽぽ計画を実施しています。この計画では、地球外生命ではありませんが、地球から脱出する地球微生物がいるかどうかを宇宙で探査しています。 本日は、近年急速に検討が進んでいる、地球外生命探査についてお話した
立命館大学特別招聘教授 浜田 寿美男 5月24日、衆議院本会議において「刑事司法改革関連法」が可決、成立し、この3年以内に、施行される運びになりました。今日は、この法律のうち、刑事事件における被疑者取り調べの録音・録画、いわゆる取り調べの可視化について考えてみたいと思います。 一般には、無実の人が嘘で自白するというと、この図に示したように、「暴力的な取り調べ」や「欺瞞的な取り調べ」によって、苦しくなった被疑者が自白に落ち、取調官の言うがままに誘導されて、虚偽自白が出来上がる。そして、取り調べが終結し、その圧力が無くなったとき、ようやく自白を撤回して否認に戻ることができる、と思われています。 虚偽自白が、もしそういうものならば、「暴力的な取り調べ」や「欺瞞的な取り調べ」が起こらないように、取り調べの場を録音・録画でチェックすることで防げるはずです。また、無実の人が虚偽の自白に落ちたとしても、
自殺総合対策推進センター長 本橋 豊 10年前、2006年に自殺対策基本法が制定されてから、日本の自殺対策は大きく進みました。そして、今後の対策をさらに推進するために、今年4月1日に改正自殺対策基本法が施行されました。今日は、改正された自殺対策基本法に基づく日本の新たな対策の方向性はどのようなものなのか、自殺問題の現在の状況と今後の課題、とりわけ地域の特性に応じた対策について、私がこれまで関わってきた秋田県や京都府の経験を踏まえつつ、お話をしたいと思います。 今年6月に公表された自殺対策白書によると、2015年の日本の自殺者数は、24,025人でした。1998年には自殺者数が32,863人となり自殺問題は大きな社会問題となりましたが、1998年の自殺者数と比べて、2015年には8,838人の減少(26.9%の減少)を示していることは、日本の自殺対策の成果と評価することができます。しかし、今
総合研究大学院大学 教授 長谷川 眞理子 私はこれまで、野生のチンパンジーやシカやヒツジ、クジャクなどの大型動物の行動と生態を研究してきました。動物の種類はいろいろですが、中でも、雄と雌の性質の違いや、その違いが両者に対立をもたらすことなどについて興味を持っています。 雄と雌の違いについては、それが「どのようにして(How)」生じるのか、さまざまな性ホルモンなどの生理学的研究や、脳の働き方の違いなどが研究されています。しかし、私の興味は、そのようなメカニズムの解明ではなく、そもそも、性ホルモンやら脳の仕組みやらが「なぜ(Why)」そのように出来ているのか、という根本的な進化の研究です。 彼は、1859年に『種の起源』という書物で、この理論を展開しました。1)集団の個体の中にさまざまな変異があり、2)それが子孫に遺伝し、3)その性質を持つかどうかで残す子どもの数に差異が生じることがあれば、そ
法政大学 教授 山本 浩 戦いに勝った喜びの声があちこちから、さまざまに聞こえた二週間が終わりました。「わくわく」と「ぞくぞく」で始まったオリンピック・リオデジャネイロ大会が、テロの発生もなく無事に幕を閉じたことをまずは喜びたいと思います。今日は、終わったばかりの大会を振り返ってみます。 数台置かれた卓球台では、親子や友だち同士、あるいは夫婦がラケットを握って盛んにボールを打っています。どの人たちも、初めてラケット握ったような腕の振り方です。驚いたのは、そこにそれなりの列ができて順番待ちをしていたことです。これから競技が始まろうかというのに、卓球を試してみたくて並んででも待つ。ブラジルの人たちの好奇心と、卓球を未知なものとしてみるスポーツ観に少々驚かされました。 何度かメディアで指摘されたように、会場には空席が目立ちました。現地で確認すると、いくつもの競技で当日券の手配が可能な状況でした。
法政大学 教授 児美川 孝一郎 現在の日本社会には「夢」が溢れています。いや,誤解のないように急いで付け加えますが,これは,日本の社会は希望に満ち満ちているという意味ではありません。子どもたちや若者たちに向けて,「夢を持て」「夢を諦めないで」と言う言葉が,溢れんばかりに投げかけられるような状況になっているということです。もちろん夢を持つのは悪いことではありません、しかし一方で今この「夢」が若者達を悩ませているようにも思えるのです。今日は「夢」とどう付き合えばよいのか、キャリア教育という観点から考えてみたいと思います。 視点を変えて、子どもや若者たちの側からこうした状況を見ると、どうでしょうか。 もしかすると、私たちのこの社会は、子どもや若者に対して「夢」を持つことを賞賛する社会、もう少し強く言うと、彼らに対して「夢」を押し売りする社会になっているのではないでしょうか。「夢は持ったほうがよい
追手門学院大学 准教授 井出 明 戦争や災害といった悲しい記憶を社会が承継、承け継いでいくためには、どのような方法があるでしょうか。本を読んだり、映画を鑑賞するなどして、記憶を受け継ぐことも重要な営みだと思います。今日はそうした、本やメディアで知識を受け継ぐことに加え、実際に現場を訪れて悲劇の記憶を体感する「ダークツーリズム」という考え方についてご紹介したいと思います。 また、実際この旅を経験する人々もここ20年で急速に増えています。例えば、ポーランドのアウシュビッツ強制収容所では、昨年の来場者は170万人を超え、ここ10年で来場者が約3.5倍になるなど、こうした観光形態が非常に一般化していることを伺わせます。日本国内の移動に関しても、世界遺産登録を目指しているハンセン病療養所、長島愛生園への来場者は1万2千人を超え、ここ3−4年で顕著な増加傾向が見られます。 では、なぜ多くの人々が悲しみ
料理研究家 土井善晴 きょうは夏の料理について話します。 夏の暑い日に冷たいものを飲んだり、食べたりするのは、あたり前のことって思っていますが、冷たいものを楽しめるというのはとても日本らしいことなのです。日本以外ではそうはいきません。 初めて私が外国に行った時、生水やアイスは絶対食べてはいけない、と、まず言われたものです。外国では食あたりでお腹が痛くなることがあるからです。今、台湾旅行の楽しみは 「マンゴのかき氷」らしいですが、それは最近のこと。衛生管理に気をつけて守ることで楽しめるのです。 炒めそうめんが広まらないのは、茹でたそうめんを炒めると団子になって難しいからです。コツは、そうめんの水切りをしすぎないこと。そうめんに残った水気をうまく利用して、ほぐし炒め 蒸気を利用して火を入れるとうまくできます。 日本で冷たいものが安心して食べられるのは、生来(せいらい)のきれい好きによるのです。
新潟大学講師 榛沢和彦 3ヶ月前に発生した、熊本地震では、大規模避難所施設の損壊による避難所不足、度重なる余震の恐怖などから多くの方が車中泊避難をされました。その結果51人が入院を必要とするエコノミークラス症候群を発症し、そのうち重症は5人で1人が亡くなっています。 残念ながら、日本では災害の度に、多くの方がエコノミークラス症候群にかかる、という事が繰り返されています。 今日は災害後のエコノミークラス症候群を予防するために何が必要なのか、お話したいと思います。 ふくらはぎの中にあるヒラメ筋は、歩くことで心臓に血液を戻す第2の心臓と呼ばれている部分です。ヒラメ筋の中にある静脈はヒラメ筋静脈と呼ばれ、膨らみやすくできています。 しかし飛行機のエコノミークラスなどで、長時間座ったままでいると血液が重力で落ちてヒラメ筋静脈が膨らみ、その中で血液がよどんでしまいます。そのうえに水分を摂らない状態が続
熊本大学 減災型社会システム実践研究教育センター長 松田 泰治 3ヶ月前、熊本県では、県中央部の日奈久断層と布田川断層を震源として、二度にわたる大きな地震が発生し、4月16日の本震ではマグニチュード7.3の地震により震度7を記録しました。その後も大きな余震が数多く観測されています。実は、熊本県では平成25年に策定した地域防災計画において、これらの断層が連動して動いた際の被害を予測し、市町村に対して地域防災計画の見直しを要請していました。 しかし、127年もの長い間、大きな地震が起きていなかった熊本地方を襲った今回の地震により、家屋やビルの倒壊をはじめ、高速道路や一般道、新幹線や在来線が寸断され、電力、ガス、水道などのライフラインも停止して、甚大な被害が発生しました。 4月14日の前震の揺れにより旧耐震基準により設計された老朽化した住宅が数多く被害を受けました。古いブロック塀なども数多く倒壊
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