4月11日、大谷翔平の通訳を務めていた水原一平が、大谷からおよそ1600万ドル(約24億5000万円)をだまし取ったとして、銀行詐欺容疑で司法当局から訴追された。これに関して、大谷は「被害者である」と連邦検察は断定している。 一連の報道を受け、米紙「ロサンゼルス・タイムズ」のスポーツコラムニストが記事を掲載した。当初は大谷に疑いの目を向けていたという記者は、いま何を思うのか? 「何も知らない」なんて嘘だと思った 薄暗い奈落の底に沈んでから二週間。大谷翔平の伝説は突如息を吹き返し、重大な嘘と詐欺という厚い層を突き破って、力強く浮上した。 それは、彼の誠実さを疑う人々に微笑みかけ、彼の志に疑問を抱く人々に対して首を横に振る。伝説は生きているのだ。 違法賭博のために送金された450万ドルについて「何も知らなかった」と大谷が言ったとき、私はまったく信じられなかった。 だが、ギャンブルによる借金を支