目の前の神様 久野田ショウ <隔週月曜更新>大刀は最近、自分の指す手に自信が持てない。自らのデビュー戦で“神様”と出会ってから、何かが変わってしまった。同世代の“神様”に勝てる日は来るのか――自らを“凡人”と思う一人の棋士と“神様”、そして彼らと同じ時代を生きた人々の物語。 [JC1巻発売中]
去る5月3日~5日に開催された第34回世界コンピュータ将棋選手権(以下WCSC34と略す)について、私の視点で書きたいことをいくつか書いておきたい。 今回、優勝したのは「お前、CSA会員にならねーか?」(以下、たぬきと記す)である。この作者は、たぬきシリーズの作者の野田さん(nodchip)だ。 関連記事 : その名は「お前、CSA会員にならねーか?」2024年・世界コンピュータ将棋選手権、チャンピオン決定!(Yahooニュース) : https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/3490be9ce374b0afe114ca3d6e5a422d0db85923 今回のたぬきは、Deep Learning型の将棋AIではなく、従来型(NNUE系と言われている)の将棋AIである。 nnue-pytorchについて 今年に入ってから、NNUE系はいくつかの大き
将棋漫画で「階級は一度取ったら二度と下がらないから、実際の強さの目安にならない。勝ち続ければそのうち上がるし」と読んだのだけど、じゃあ単なる名誉称号みたいなもんなのかな? そう思って調べたんだが、どうやら名人に1回なったら一気に九段になるらしい。 その他のタイトル1回で七段。2回で八段。3回で九段とのこと。 つまり四段になってすぐに棋王を取って、3回防衛したら毎年七・八・九段と昇段していけて、そのあと頭打って全然将棋が捺せなくなってもずっと九段であると。 なるほど。 まあこれは強い人用の特急券だろう。 B級1組で七段とかの話も、そもそも鬼の住処に頭を突っ込んでる時点でエリート組だ。 普通は公式戦でちまちま上げるとして、五段までが100勝、六段で+120勝、七段+150勝、八段+190、九段+250。 七段まででも通算370勝。八段が560勝、九段で810勝だ。 これ通算で積み上げて810勝
2024年2月3日の三段リーグの結果にて、勝ち越し延長の可能性が消え奨励会退会となりました。 日本将棋連盟の奨励会は、将棋のプロ棋士を目指す若者たちが訓練し、技術を磨くための組織です。奨励会のメンバーは厳しい選考を経て入会し、定期的に開催されるランキング戦に参加しながら、プロ棋士になるための段階を一つ一つ登っていきます。 奨励会は三段から6級までで構成されており、二段までは東西にわかれて行い、規定の成績を上げると昇級・昇段となります。三段になると東西をあわせてのリーグ戦を半年単位で行い、上位二名が四段に昇段し、正式に棋士となります。 https://www.shogi.or.jp/match/shoreikai/ より。 奨励会は将棋を学び、上達したいと願う若者たちにとって非常に価値のある場所であり、将棋界の未来を担う才能を育成するための重要な役割を果たしています。プロになることは非常に難
ディープラーニング系の将棋AIは、従来の将棋AIと比べてNPSが低くても強いという特徴がある。 NPSがどれくらい違うのか質問を受けることがあるので、測定を行った。 NPSのカウント方法の違い やねうら王(元はStockfishのソース)のNPSは、探索中にdo_moveを行った回数をノード数としてカウントしている。 一方、dlshogiは、ノードをニューラルネットワークで評価した回数をノード数としてカウントしている。 そのため、NPSをそのまま比較するのは公平ではない。 そこで、やねうら王のノード数のカウント方法を、qsearchでevalを呼び出したタイミングでカウントするように変更したバージョンでも測定を行った。 測定条件 ハードウェア CPU AMD EPYC 7742 64コア×2 GPU A100×8 ソフトウェア ソフトウェア、バージョン 条件 水匠4 やねうら王V6.04、
放送された棋譜情報を使って配信を行っていたYouTuberが、著作権侵害により動画の削除請求を出されたのを不当であるとして、BS/CS放送事業者「囲碁将棋チャンネル」を訴えた件については既に書いていますが、その判決文が公開されました。それほど長くもなく、複雑でもないので気軽に読めます。 前回記事に加えて特に追加すべき情報はないのですが簡単にまとめます。被告(「囲碁将棋チャンネル」)がなぜか原告(YouTuber)の動画が著作権を侵害するものではないことを認めてしまっているため、削除申請が「虚偽の事実の告知」にあたるかという第1の争点は、ほぼ議論なく原告の請求が認められています。 「囲碁将棋チャンネル」側は、棋譜の著作物性という「パンドラの箱」を開けたくなかったのではという気もしますが、第2の争点(削除申請は原告の「営業上の利益」を侵害するか)において、原告は放送された情報にフリーライドして
令和6年1月23日 令和6年1月16日、大阪地方裁判所が、棋譜(対局経過)利用を巡る訴訟において原告勝訴の判決を言い渡したことが報道されています(以下、「大阪事件」と言います。)。 大阪事件とは原告及び代理人共に異なる全く別の事件ではございますが、大阪事件と同じように棋譜を含む動画に対して、被告によって著作権侵害申告に基づく動画削除が実施された件で、現在東京地方裁判所に損害賠償を求めて係属中の事件があります。当職らは、同事件の代理人であり、同事件は令和6年2月26日に判決言渡しが予定されています(こちらを「東京事件」と言います。)。 上記のとおり、大阪事件と東京事件は別事件ではございますが、社会の一定の関心の高さから、似た争点について別の裁判体の判断が予定されていることをお知らせするため、本情報を公開させていただきました。 以上
「棋譜を再現して語る動画削除は”利益侵害” 大阪地裁”利用は自由”」という記事を読みました。 将棋の対局の実況中継を見ながら、自ら用意した盤面で「棋譜」を再現しつつ視聴者と感想を語り合う動画を配信するYouTuberが、「囲碁将棋チャンネル」(YouTubeチャンネルではなくBS/CSの放送事業者です)が、著作権侵害を主張してYouTubeに動画を削除させたのは不当だとして、約338万円の損害賠償などを求める訴訟を大阪地裁に起こした件で、「囲碁将棋チャンネル」側が敗訴し、118万円の支払を命じられたというお話です。 明らかに番組の映像や解説ナレーションの無断利用は著作権・著作隣接権の侵害になり得ますし、棋士の顔の使用はパブリシティ権の侵害になり得ますが、今回の話はそれとは関係なく、あくまでも棋譜(駒の進め方)という情報だけを無断で使用した場合にどうなるかというお話です。手短に言うとこのケー
将棋の強い手は金脈のようなもので、坑夫(=棋士)がツルハシ(=人力)で掘りまくって、たまにデカい金塊(藤井システムとかゴキゲン中飛車とか)がゴロリ発掘されるのが面白かった。でもAIがガーっと重機で人間がとても掘れない深さまでひっくり返してしまって、「振り飛車はクソだったぞ、一番デカい金塊は角換わり腰掛け銀だけど先手必勝だったぞ」とか神目線で言ってくるわけ。 かつては振り飛車は対居飛車に慣れているけど、居飛車は対振りを相居飛車ほどやってないって非対称性(対抗形だけに)があったので、居飛車は対振りでハメられないように細心の注意を払わないといけなかったんだけど、今の居飛車は自信満々で、「これで大丈夫ってAIも言ってたし」状態。プレイヤーなら分かるけどこれは振り飛車の気分としてめちゃくちゃ苦しい。今はAIより前の人のこだわりとかでまだ多彩さが維持されてるけど、今後は奨励会とかも居飛車じゃないとプロ
リンク 共同通信 将棋チャンネルに賠償命令 ユーチューバー、棋譜利用は自由 | 共同通信 将棋のタイトル戦で棋譜を盤面図に再現した動画を配信した男性ユーチューバーが、日本将棋連盟の出資を受け... 406 users 66 YSR@晴れたかは神ゲー @YSRKEN 将棋チャンネルに賠償命令 ユーチューバー、棋譜利用は自由 | 共同通信 nordot.app/11199079903477… 記事を読む前「日本将棋連盟に訴えられて賠償させられたのかな」 記事を読んだ後「(棋譜の利用は自由だから) 日本将棋連盟が賠償金支払い命令を食らったのか……」 2024-01-16 19:10:49
Published 2024/01/16 17:37 (JST) Updated 2024/01/16 17:51 (JST) 将棋のタイトル戦で棋譜を盤面図に再現した動画を配信した男性ユーチューバーが、日本将棋連盟の出資を受ける「囲碁・将棋チャンネル」の申請で動画が削除されて配信収益が損なわれたとして運営事業者に約340万円の損害賠償を求めた訴訟で、大阪地裁は16日、「動画の棋譜は客観的事実で自由に利用できる」と認め、約118万円の賠償を命じた。 判決は、著作権侵害を理由としたチャンネル側の削除申請は虚偽事実の告知に当たると指摘。申請を撤回し、動画が著作権を侵害していることを第三者に告げてはならないことも命じた。 チャンネル側は「判決内容を確認できていない」、原告側の代理人弁護士は「判決は確定しておらず、被告側の控訴も考えられる」として、いずれもコメントを控えるとしている。
藤井聡太王将 恒例「勝者の記念撮影」はあま~い一枚 川ベリでベリーグッドなストロベリー
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く