宮城県の学校給の牛乳で児童生徒らが体調不良を訴えた問題について、専門家は牛乳に含まれるタンパク質を消化する過程でできる物質に、脳が反応したことが原因ではないかと推定しています。 食品化学に詳しい東北大学の齋藤忠夫名誉教授は、牛乳を飲んだ児童生徒約9万人のうち、体調不良を訴えたのは約1%であることやいずれも短時間で体調不良を起こしていることなどに注目しました。 推定される原因として、牛乳に含まれるタンパク質が分解される過程でできるアミノ酸のかたまり、ペプチドに過敏に反応することで体調不良を引き起こした可能性があると指摘します。 東北大学齋藤忠夫名誉教授「いわゆる脳腸相関という小腸の中の受容体にペプチドが感知された時に脳に伝わって、腹痛の原因となったり下痢になったのではないかと思います。牛乳に有害な物質が入っているわけではなく、消化の過程で特別に反応する人がいる」 なぜ特定の日に製造された牛乳