日を跨ぐ瞬間は人それぞれ 並ぶ数字に意味はない 誰かにとってのおやすみは 誰かにとってのおはようだ 雨のち晴れの木曜日 メキシコからの着信は無視 セージを焚くのは心のため 気を許すと飲み込まれるから ソファーに座って耳を澄ます 冷蔵庫の音が動く合図 雑音が減ってちょうどいい 深夜過ぎに家を出て 静かになった通りを走る 月が見えなくても問題ない 空にいるのはちゃんと知ってる 帰路を忘れたシーイーグル 食べ残した時間をつついている 暗闇に佇む信号は灯台 三色に光って先を照らす おつかれさん いつもごくろうさん 投げる言葉は挨拶代わり カジノの赤い看板を超え バッツの匂いをくぐり抜け 昼に染み付いた汚れを払う 十字路脇のヘビースモーカー あなたの笑顔が大好きだよ 夜にひざまずくブラックジョーカー あなたの祈りが叶いますように 草や酒があなたを救うなら それはそれでいい アシッドでもそれは同じ 善