世界で深刻になっている地球温暖化の影響は、私たちの食卓にも及ぼうとしています。国連がまとめた報告書では、温暖化によって海洋環境が変化することで2100年までに世界の海でとれる魚の量が最大で20%以上減少する可能性があるとしています。多様な魚介が生息する三陸の海でも、ある異変が起きています。(仙台放送局記者 高垣祐郷) 冬の東北、三陸の沿岸でこの時期に盛んなアワビ漁。漁師たちは水中を観察する「箱めがね」と、先に爪状の金属がついた「かぎ」を使って漁を行います。 アワビは1つ1000円以上で取り引きされる高級食材です。しかし漁師は「漁の条件は悪くないのに全然とれない」と訴えます。