愛読している『へうげもの』18巻「第百九十五席 PLEASE,PLEASE,PLEASE!」の一場面。このあと、織部は羽織を振り払って再びサンシンを弾き、大受け。伊達政宗をして「下らねぇやらせだァ」と嘆かしめる。 これ、知る人ぞ知るジェームス・ブラウンのお得意演出。ステージで命一杯に歌い踊ったJBが、疲れ果てた体でがっくりとマイクスタンドの下にくずおれると、スタッフが派手派手なガウンを彼にかけ、ステージの裾に抱えてつれてゆく。足をひきずりぜぇぜぇしながらよたよたと連れられたJBが、ふいにガウンを振り払い、再びマイクにかけよって歌い続けるという有名な「芸」なんですね。こういうのが大好きなので、これ読んでうれしかったー。「PLEASE,PLEASE,PLEASE!」はもちろんJBの歌。もっともJBは、ギター弾かないと思うけど。 いわずもがな、ではありますが『へうげもの』は面白い。その「面白さ」