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ブックマーク / gendai.media (101)

  • 愛のために「結婚制度」はもう廃止したほうがいい、法哲学者の私がそう考える理由(松田 和樹) @gendai_biz

    あなたの “家族” は誰ですか? 「あなたの家族は誰ですか?」 この質問に、あなたはどう答えるだろう。 結婚している人なら、や夫を家族として挙げるだろう。子どもがいる人なら、娘や息子も挙げるだろう。母親や父親を挙げる人もいる。兄弟姉妹を挙げる人もいる。孫や祖父母を挙げる人もいるはずだ。「あなたの家族は誰ですか」と問われれば、多くの人は、こんな風に答えるのではないか。つまり、法律上の家族をリストアップしていくのだ。 これに対して、法的には家族ではないとされる人を、自分の家族として挙げる場合もある。大切な恋人。長年、互いを支え合ってきた大親友。ルームシェアをしている友人。こうした人たちを、自分の家族として表現する人はいるに違いない。イヌやネコのような動物を世話し、交流している人は、動物を自分の家族として考えているだろう。しかし、現在日にある法律は、それらの存在を、あなたの家族としては認めな

    愛のために「結婚制度」はもう廃止したほうがいい、法哲学者の私がそう考える理由(松田 和樹) @gendai_biz
  • 唯一無二の世界観に圧倒される…!「少女革命ウテナ」はあまりにも“革命的”だった(現代ビジネス少女マンガ部)

    唯一無二の世界観に圧倒される…!「少女革命ウテナ」はあまりにも“革命的”だった 第22回「少女革命ウテナ」 子どもの頃、どんな少女マンガを読んでいましたか? クラスの中では、なかよし・りぼん・ちゃお・花とゆめなど派閥が分かれていたり、応募者全員サービスのグッズが欲しくて切手を送ったり、夏の増刊号の怖い話特集がトラウマになったり…。 そんな「懐かしい〜〜!」と思わず身悶えしてしまうような記憶が再び! 現代ビジネス少女マンガ部は第2弾がスタート。「なかよし」に続き、平成期にマンガ誌「ちゃお」に連載されていた懐かしの作品を毎週火曜日にリレー形式で紹介します。 無料試し読みもありますので、ぜひ当時のときめきを思い出してみてください。

    唯一無二の世界観に圧倒される…!「少女革命ウテナ」はあまりにも“革命的”だった(現代ビジネス少女マンガ部)
  • 同じ40代で「昭和な夫」と「令和な夫」がいるのはなぜなのか(田房 永子)

    同じ40代でも、「夫は外で働き、は家庭を守る」という“昭和な結婚観”を持つ男性がいる一方で、「家事育児は夫婦で協力してやるもの」という“令和な結婚観”を持つ男性もいる。両者を分かつものは何なのか、女性の生きづらさをさまざまな側面から描いてきた漫画家でライターの田房永子さんが考えた。 ※以下、田房さんによる寄稿。 根強く残る「昭和な結婚観」 Twitterを見ていると、毎日のように40代男性による結婚観のツイートが流れてくる。 婚活中の男性が「結婚したい」と熱く語るその理由が「掃除しなくていい、洗濯もしてくれる、帰ったらごはんがある、そんな生活を早く送りたい」だったり、「産後、育児に一切協力してくれなくてそれが未だに許せない」とから言われた男性が「家事育児に専念させてくれる夫、外で稼いでくる夫に対する敬意はないのか」と逆に嘆いていたり。それらのツイートにはたいてい、「まだこんなことを言う

    同じ40代で「昭和な夫」と「令和な夫」がいるのはなぜなのか(田房 永子)
  • 「できません」をまず禁句に…「仕事のできる人」が絶対に使わない3つの言葉(松田 航) @moneygendai

    仕事のできる人は、相手にとって気持ちのいいコミュニケーションを徹底している。では、彼ら彼女らはどんな言葉使いをしているのか。営業パーソンのコミュニケーション研修も行う株式会社リカレントの松田航社長が、ビジネスシーンで「使わないほうがいい3つの言葉」を解説する。 特に増えているのが、「ビジネスメールやチャットコミュニケーション」の相談です。これまで訪問や電話がメインツールだった企業がコロナ禍で、文章でのコミュニケーション量を増やしているためです。 営業はお客様とお客様のあるべき姿を把握し、現状とのギャップを埋める商品・サービスを提案する仕事です。なので来はヒアリング能力と提案能力があればいいはずなのですが、実際の営業成果には提案に加えてコミュニケーションの質が大きく関わってきます。 お客様は基的に売っている側よりも、情報量が少なく100%商材の理解はできません。そもそも情報量が十分なもの

    「できません」をまず禁句に…「仕事のできる人」が絶対に使わない3つの言葉(松田 航) @moneygendai
    shimomurayoshiko
    shimomurayoshiko 2021/10/17
    タイトルそれで大丈夫か
  • 「自己肯定感」をムリヤリ高めても「悩み」は消えない!心理カウンセラーが説く“大きな誤解”(山根 洋士) @moneygendai

    巷でよく見かける「自己肯定感を高めよう!」というメッセージ。しかし、発売から10ヶ月で8万部を突破した書籍、『「自己肯定感低めの人」のための』(アスコム)の著者で心理カウンセラーの山根洋士氏は、「自己肯定感を無理に上げる必要はない。むしろ逆効果になることもある」と指摘する。一体、どういうことなのか? 心がラクになるヒントを教えてもらった。 自己肯定感に関する大きな誤解 新型コロナの流行も相まって、「うつ」をはじめとしたメンタルヘルスの問題が身近なものになりました。今回は、特にその中でもよく聞くようになった「自己肯定感」についてお話ししようと思います。 最近ではテニスの大坂なおみ選手が、自身のSNSで「私は自分に対して『よくやった』と思ったことがなく、いつも『私はダメだ』とか、『もっとうまくできたはずだ』と思ってしまいます」と自己肯定感の低さを吐露したこともありました。 つい「私なんて…」

    「自己肯定感」をムリヤリ高めても「悩み」は消えない!心理カウンセラーが説く“大きな誤解”(山根 洋士) @moneygendai
  • 空気階段、ザ・マミィ、男性ブランコ「キングオブコント」勝ち残った3組の「意外な共通点」(古豆) @gendai_biz

    記事は、「キングオブコント」におけるコントのネタバレを含みます。 ネタの内容の「共通点」 10月2日、コントの賞レース「キングオブコント」が開催され、空気階段が悲願の優勝を遂げました。空気階段のお二人、当におめでとうございます。 ところで今大会、決勝のファーストステージを勝ち抜き、ファイナルステージに進んだ3組(空気階段、ザ・マミィ、男性ブランコ)のネタの内容には、特筆すべき共通点があるように見えました。 それは、「異質な他者と、豊かな関係を築く」という内容を含む点です。 なんのこっちゃ……と思われるかもしれませんが、それぞれの一回目のネタを振り返ってみましょう。 男性ブランコのネタは、ある男性が、ボトルメール(手紙の入った瓶を海に流すアレです)をきっかけに文通していた女性と、初めて対面で出会うという設定です。現れた女性は、酒焼けの声でベタベタな関西弁をしゃべるキャラクターで、「ボト

    空気階段、ザ・マミィ、男性ブランコ「キングオブコント」勝ち残った3組の「意外な共通点」(古豆) @gendai_biz
  • 「妻が、子供が欲しいなんて言いやがった」DINKsを悩ませる「心変わり」問題(稲田 豊史) @gendai_biz

    結婚生活において、子供をつくる・つくらないの選択は非常に大きなものだ。しかし案外、結婚前に子づくりに関する価値観を擦り合わせる夫婦は少ないと、ルポ『ぼくたちの離婚』(「めちゃコミック」でコミカライズが連載中)の著者である稲田豊史氏は指摘する。 ※以下、稲田氏による寄稿。 子づくりに関する「心変わり」問題 およそ4年にわたりバツイチ男女離婚の原因に関する取材を行ってきたが、「子供を作る・作らない」が離婚の原因になるケースは少なくない。しかし世の中では、「子供を作る・作らない」を結婚前にあまり話し合わない夫婦が意外なほど多いようだ。 結婚情報誌「ゼクシィ」が花嫁を対象に行った調査(2019年7月実施)によれば、結婚前に「お互いに子どもが欲しいかどうか、欲しい場合はそのスケジュールなどを具体的に話し合った」のは55%だという。半数近くが話し合っていないことに驚くのは、筆者だけではないだろう。

    「妻が、子供が欲しいなんて言いやがった」DINKsを悩ませる「心変わり」問題(稲田 豊史) @gendai_biz
    shimomurayoshiko
    shimomurayoshiko 2021/09/30
    今日も元気に出生主義者が世界を荒らすぜ
  • 「クソ漫画」がなぜか“バカ売れ”…年1.5億円以上の印税を生む「凄すぎる」プロデュース術(飯田 一史) @gendai_biz

    「LINEマンガ」上で9の連載を抱え、うち6は常に人気トップ 10 入り、連載開始からの総合ビューは9合計2億ビュー超という圧倒的な成果を挙げるマンガ家・外薗昌也&その息子であるマンガプロデューサー・外薗史明が手の内を明かした著作のタイトルは『クソコンテンツを爆売れさせた ハリウッド流マーケティング術』(クロスメディア・パブリッシング)。 外薗史明氏が父であるマンガ家・外薗昌也と組んだ『鬼畜島』『パンプキンナイト』『臓物島』は少なくない読者からレビューで「クソ漫画」と評されているが、このように読者から悪く言われることは「狙い通り」だという。 しかし「クソ漫画」が「売れる」とはいったいどういうことなのか? 外薗史明氏に訊いた。 マンガプロデューサーの仕事とは? ――外薗史明さんが昌也さんのプロデューサーになる前となった後で部数や仕事量、収入はどのくらい変わりましたか? 外薗 直接的な印

    「クソ漫画」がなぜか“バカ売れ”…年1.5億円以上の印税を生む「凄すぎる」プロデュース術(飯田 一史) @gendai_biz
  • 「デブは恋愛対象外」見た目のコンプレックスを煽る「マンガ広告」の深刻な問題点(A4studio) @moneygendai

    「すまん。デブは恋愛対象外なんだ」 「ハァ!? 浮気した理由? そんなの自分の体を鏡でよく見ればわかるでしょ!」 今、YouTubeでこうした文言で煽るマンガ形式の広告が爆増しているのをご存知だろうか。 こういった“外見軽視系マンガ広告”は、クリックすると健康品や化粧品に誘導されるのがほとんどなのだが、視聴者のコンプレックスを煽るそのやり口に、ネット上では大きな批判が集まっている。 署名サイト「change.org」では、こうした広告の表現見直しを求める署名に、昨年の6月の時点で約2万1000筆以上が集まるといった動きまであった。だが、それでもなお、2021年8月現在もこうした広告はYouTubeで氾濫しているのだ。 そこで今回は新聞社や出版社、ネット専業メディアなど900以上のウェブサイトをネットワーク化し、提携する広告代理店140社の広告出稿を仲介しているpopIn株式会社の取締役・

    「デブは恋愛対象外」見た目のコンプレックスを煽る「マンガ広告」の深刻な問題点(A4studio) @moneygendai
  • 格差拡大、貧困増大…それでも「若者の生活満足度」が高いこれだけの理由(土井 隆義) @gendai_biz

    格差拡大、貧困増大…それでも「若者の生活満足度」が高いこれだけの理由 若年層に拡がる「宿命論」的な人生観 親ガチャに外れた… 「親ガチャに外れちゃったよ」。昨今、学生たちの会話に耳を傾けていると、時折そんな声が聞こえてくるようになった。オンラインゲームで希望のアイテムを入手するための電子くじシステムを「ガチャ」という。もともとは店舗などに置いてある小型の自動販売機で、硬貨を入れてレバーを回すとカプセル入りの玩具が無作為に出てくるガチャガチャが語源である。そのシステムに自分の出生をなぞらえたのが親ガチャである。 ガチャでどんなアイテムが当たるかは運任せである。ときには一発で大当たりすることもあるが、いくら課金しても弱いアイテムしか入手できないこともある。自分の出生もそれと同じことで、私たちは誰しもどんな親の元に生まれてくるかを選べない。そこには当たりもあれば外れもある。自分の人生が希望通りに

    格差拡大、貧困増大…それでも「若者の生活満足度」が高いこれだけの理由(土井 隆義) @gendai_biz
  • 米学生アカデミー賞ファイナリストの日本人が語る「米アニメ界から宮崎駿が出ない理由」(FRaU編集部)

    この学生アカデミー賞のアニメ部門ファイナリストに、日に生まれ育ち、中学を出て単身アメリカに渡った日人女性が残っている。23歳の田村鞠果さんだ。5月に大学を卒業をしたばかりで、10月の授賞結果を待つ田村さんに、アメリカのアニメ界のこと、アメリカ作品と宮崎駿(崎は来は立に可)作品、細田守作品との違いを現地でどのように捉えられているかなどをメールインタビューで伺った。 映像を目指す学生にとって登竜門のようなアワード そもそも田村さんが学生アカデミー賞に応募したのはどのような経緯だったのだろうか。 ――学生アカデミー賞は映像系の職業を目指す学生にとっての登竜門のようなアワードです。私も、毎年選ばれている作品を見ては「いつかこんな作品を作れるようになりたい!」とインスピレーションをもらっていました。そのため、やはり自分の卒業制作で挑戦してみたいという気持ちはありました。 とはいえ、「学生アカデ

    米学生アカデミー賞ファイナリストの日本人が語る「米アニメ界から宮崎駿が出ない理由」(FRaU編集部)
    shimomurayoshiko
    shimomurayoshiko 2021/08/28
    芸術志向コンプレックスの一種かな
  • いま、「弱さ」でしか男を描けないーー村上春樹原作でカンヌ脚本賞受賞の濱口竜介監督が語る(熊野 雅恵)

    先月開催されたカンヌ国際映画祭で、脚賞を含め4つの賞を受賞した映画『ドライブ・マイ・カー』が8月20日より公開中だ。 監督を努めたのは、昨年、『スパイの』(‘20)でヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞(共同脚)し、今年に入って『偶然と想像』(今秋公開予定)でベルリン国際映画祭銀熊賞した濱口竜介さん。村上春樹原作の作に込めた思いについて聞いた。 『ドライブ・マイ・カー』 舞台俳優であり演出家の家福悠介(西島秀俊)は、かつて女優であり、その後脚家に転身した愛するの音(霧島れいか)と幸福な日々を送っていた。ところが、音は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう。2年後、広島での演劇祭に愛車で向かった家福は寡黙な専属ドライバーの渡利みさき(三浦透子)と出会う。との記憶が刻まれた車の中で、ドライバーのみさきとお互いの過去を明かすうちに、家福は目を背けて来たあることに向き合うようにな

    いま、「弱さ」でしか男を描けないーー村上春樹原作でカンヌ脚本賞受賞の濱口竜介監督が語る(熊野 雅恵)
    shimomurayoshiko
    shimomurayoshiko 2021/08/25
    トキシックマスキュリニティとかかな
  • 「自分の体を憎んだ」…性被害を受けたトランスジェンダーの著者がそれでも“救われることができた”ワケ(阿部 裕華) @gendai_biz

    2021年7月30日、話題のジェンダー・エッセイコミック『女(じぶん)の体をゆるすまで』(小学館)の上下巻が発売となった。作を手掛けるのは、自身の性的嗜好と初恋を描いたエッセイ『実録 泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました(通称:ボコ恋)』(新潮社)でデビューした漫画家・ぺス山ポピーさん。 トランスジェンダー(Xジェンダー/ノンバイナリー)であるぺス山さんの人生を通して浮き彫りになっていく、様々な社会問題が描かれる作。中でも太い軸となるのは、ジェンダーにまつわる違和感(性別違和)と理不尽(性差別)だ。 重たいテーマでありながら、どこかユーモア溢れる筆致が印象的なぺス山さんにインタビューを実施。漫画家になった経緯や数あるジャンルの中でなぜエッセイ漫画を描くに至ったのか、漫画家・ぺス山ポピーを形作った原体験。新作『女の体をゆるすまで』の誕生前や制作過程、読者の反応に触れて変化した心境。そ

    「自分の体を憎んだ」…性被害を受けたトランスジェンダーの著者がそれでも“救われることができた”ワケ(阿部 裕華) @gendai_biz
  • 「ミソジニー」って最近よく聞くけど、結局どういう意味ですか?(江原 由美子) @gendai_biz

    ミソジニー」という言葉をSNSなどで目にする機会が増えた。が、厳密にはどういう意味の言葉なのだろうか。江原由美子氏が『ひれふせ、女たち ミソジニーの論理』(慶應義塾大学出版会)をもとに解説する。 ミソジニーがわからなかった 「ミソジニー」という言葉がある。「女性嫌悪」「女性蔑視」などと訳されたりする。女性や女らしさに対する嫌悪や蔑視のことだという。男性が女性に対して持つだけでなく、女性が同性に対して持つこともあると言われる。 よくフェミニズムで使われるという解説もあるが、私は、フェミニストであると自認しているにもかかわらず、これまでこの言葉を使ってはこなかった。 なぜ使わなかったかというと、素直に分からなかったからだ。この言葉を使うことで何か明らかにできると感じたことは一度もなかった。その言葉に、何かを明らかにしてくれる分析力を感じるよりもむしろ、来歴も機能もおそらく異なるはずの様々な現

    「ミソジニー」って最近よく聞くけど、結局どういう意味ですか?(江原 由美子) @gendai_biz
  • ゲイが「女性のフリ」して出会い系をやったら「地獄」だった(富岡 すばる)

    僕はアラサーの男でゲイだ。ゲイではないかもしれない……と思っていた時期もあるけれど、今はゲイと名乗っている。20代前半の時、僕は家庭の事情からお金に困って「売り専」と呼ばれるゲイ向けの風俗店でキャストとして働いていた。その時にすごく、すごく、すっごく思っていたことがある。 「女は得でいいな」 理由は、主に以下のようなものだ。 ・男からチヤホヤされる(自分もイケメンからナンパされたい) ・仕事などで過度な義務を与えられない(楽そう) ・同じ番アリの風俗だったら、ゲイ風俗よりソープの方が断然稼げる(うらやましい) ・顔に自信がなくても女は化粧でごまかせるけど、男は整形するしかない(実際に僕は整形した) ・最終的には専業主婦という選択肢がある(働かなくていい) だから女は得でいいなと思っていたし、僕は男であることをやめたかった。別に女になりたいというわけではなく、男であることに疲れていたのだ。

    ゲイが「女性のフリ」して出会い系をやったら「地獄」だった(富岡 すばる)
  • 誰が女性選手に「ビキニ」を着せているのか。スポーツにおける「性的なまなざし」の問題(山口 理恵子)

    先月開催されたビーチハンドボール欧州選手権の試合に、規定のビキニではなく短パンで出場したノルウェーの女子ビーチハンドボールの選手らに罰金が科されたことは、世界中のメディアで驚きをもって報じられた。そもそもなぜ女性選手はビキニを着用しなければならないのか。スポーツにおけるジェンダー問題について研究する城西大学 教授の山口理恵子さんに、「ビキニ問題」が生まれる背景について解説してもらった。※以下、山口さんによる寄稿。 連盟、スポンサー、メディアの共犯関係 東京五輪開会式とほぼ同じ頃に、ノルウェーの女子ビーチハンドボールチームが、規定のビキニを履かず、短パンで欧州選手権の試合に臨んだとし、ハンドボール連盟から罰金を科されたというニュースが飛び込んできた。 へえ、ビーチハンドボールという種目もあるんだあ。ビーチバレーボールの間違いかな、いや、ビーチバレーボールだったらすでに女子選手はビキニ以外のボ

    誰が女性選手に「ビキニ」を着せているのか。スポーツにおける「性的なまなざし」の問題(山口 理恵子)
  • 「ああいう小説は処女でないと書けないんでしょ」少女小説の旗手・氷室冴子が立ち向かったもの(嵯峨 景子)

    近年、フェミニズムに対する関心が高まり、関連書籍の刊行も盛り上がりをみせている。そんな状況のなか、『なんて素敵にジャパネスク』などのヒット作で知られる人気少女小説家の氷室冴子さん(1957-2008)が90年代に発表したフェミニズムエッセイ『いっぱしの女』が、ちくま文庫から復刊を遂げた。 〈やっぱり、ああいう小説は処女でなきゃ書けないんでしょ〉 『いっぱしの女』は、氷室さんの衝撃的なセクシュアルハラスメントの回想から始まる。書で語られるのは、女性であるがゆえに味わった悔しさや怒り、独身女に対する世間の偏見や風当たり、結婚をめぐる母と娘の確執、そして女性同士の連帯……。鋭い観察眼と軽やかな言葉でつづられたエッセイ集は、30年前のでありながら古びることなく、鮮烈かつアクチュアルな問いを私たちに投げかけてくる。 氷室さんの痛切な発信から30年を経ても、女性が抱える生きづらさ、もどかしさの

    「ああいう小説は処女でないと書けないんでしょ」少女小説の旗手・氷室冴子が立ち向かったもの(嵯峨 景子)
  • なぜトランプは「LGBT排除」にここまで注力するのか(砂川 秀樹) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)

    トランスジェンダー否定」の衝撃 10月21日、トランプ政権が、性別を狭く定義する方向で検討を進めていると、ニューヨークタイムズ紙が報じた。その定義とは、「出生時の性器によって決定される生物学的で変更不可能なもの」というものだという。 この定義は、出生時に振り分けられた性別と異なる性別アイデンティティを持ち、その性別で生活している(していこうとする)トランスジェンダーの人たちの性別のあり様を政府としては認めないことを意味する。 この報道はすぐに反響を呼び、トランスジェンダーの人々と、その人権を守るために連帯する人々が、「#WontBeErased (私たちは消されない)」というハッシュタグを用いて、ツイッターなどのSNSで抗議する動きが起きた。この抗議には歌手のレディー・ガガさんなどの有名人も参加し、国を越えて声があがっている。 報道の翌日、トランプ大統領は、報道の内容が事実であることを認

    なぜトランプは「LGBT排除」にここまで注力するのか(砂川 秀樹) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
  • 「男社会」に過剰適応した男性がはらむ「危うさ」(田房 永子,清田 隆之)

    【田房永子×清田隆之のジェンダー対談 #3】 共にジェンダーに関する書籍を執筆している、漫画家でエッセイストの田房永子さんと、恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表の清田隆之さん。現代社会の生きづらさの原因について考えるなかで、2人はそれぞれ「A面/B面」と「doing/being」という概念に辿り着いたという。 A面/B面(by 田房さん): この社会には、会社や学校、社会のシステムなど、人間にある程度コントロールできる「A面」と、命や育児、病や天災など、人間にはどうしようもできない「B面」がある。女性は妊娠・出産によってA面とB面の両方を同時に生きるつらさを味わう。 doing/being(by 清田さん): 人には、感情や欲求、価値観がベースになっている「(human)being」と、能力やスキル、肩書きなど、行為によって獲得したものの総体「(human)doing」の2つの側面がある。

    「男社会」に過剰適応した男性がはらむ「危うさ」(田房 永子,清田 隆之)
  • なぜSNSでは「こんなにも話が噛み合わない」のか? その「思いがけない理由」(藤田 政博) @gendai_biz

    なぜSNSでは「こんなにも話が噛み合わない」のか? その「思いがけない理由」 人間の「認知」が原因かもしれない 近年話題になっている、SNSの普及による社会の分断。考え方が違う人たちが異なる考え方を受け容れられず、それぞれ集団を形成します。その集団どうしが理解し合えず、社会の中の対立が激化しています。それも、バイアスという観点から説明ができます。『バイアスとは何か』の一部を再構成したものから、SNSによる社会の分断について見ていきましょう。 フィルターをかけて世界を認識する 目を開き、耳をそばだてれば、現実はありのままに見える。普通、そのように感じがちですが、実際にはそうでもありません。 私たちは、頭のなかにある知識、期待、思い込みなどをフィルターとして、目の前の世界からくる情報をふるいにかけたうえで世界を認識しています。これは少し困ったことのようにも思えますが、逆に、認識のための枠組みや

    なぜSNSでは「こんなにも話が噛み合わない」のか? その「思いがけない理由」(藤田 政博) @gendai_biz