「隣のクラスタも楽しそうだけれど、これまでの経緯がわからないのでイマイチ手を出しづらい……」そんな人たちに贈る新連載! 初回は、コロナ禍で爆発的な盛り上がりを見せている界隈の歴史について前後編でお送りします 〈後編はこちら〉 隣のオタクは何する人ぞ―― 近年、同好の士と話をしても、界隈(クラスタ)が異なると、話題の共有が難しいことに気がついた。 ある友人は光る棒を振り、別の友人はVRゴーグルを被っている。VTuberにASMR、ライブに2.5次元舞台……。様々なコンテンツが発達したおかげで、私たちは楽しいオタクライフを過ごせているが、一方で、知るものと知らないものの差が大きくなり、“知識の分断”も起きている。 本連載では、毎回1つの界隈にフォーカスし、現在の盛り上がりに至るまでの経緯も含めてキーマンに伺うことで、知識の共有を図れればと思う。 今最も熱い職業は「3DCGキャラの中の人」 人間
撮影した写真を使ってバトルができる機能が、デジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-r」に搭載されていることが話題です。約10年前に発売されたモデルですが、ほとんど知られていなかったバトル機能に約1万3000件のいいねが集まっています。 一眼レフに搭載された謎のバトル機能 話題となっているのは、阿部春(@abeharu3)さんが投稿した「フォトチャレンジャー」機能。最近はほとんど見かけない赤外線通信を使って、対戦ゲームを行うというもの。カメラの対戦ゲームって何……!? フォトチャレンジャー機能を搭載したカメラが近くにあれば、対戦準備は完了。撮影した写真を選択すると、丸・三角・四角にステータスが与えられます。この数値をもとに対戦が行われるようです。 勝敗が決定すると、負けたプレイヤーの写真はガラスにひび割れが入ったかのようなビジュアルになります。敗者が無残な姿になる様子は、まるで格闘ゲームの
『現代将棋を読み解く7つの理論』という本をご存知だろうか? AIの影響を受けて激変した現代の将棋を見事に解き明かした本であり、一介のアマチュアが書いたにもかかわらず異例のベストセラーになっている。 将棋界からの評価も極めて高く、将棋ペンクラブ大賞の技術部門で大賞を受賞した。 著者の名は『あらきっぺ』。 本名は荒木隆。 5歳で将棋をおぼえ、関西の名門・森信雄門下として奨励会に入る。そして三段まで上り詰めたものの、年齢制限で退会。最後の三段リーグで対局した相手の中には藤井聡太竜王もいる。 奨励会を退会してからはアマチュアとして再び将棋を指し始め、全国大会の常連となり、招待選手として出場した朝日杯でプロ2名を破るなど、現在も高い棋力を有する人物だ。ここまでならば、悲劇的ではあるものの、将棋界ではありきたりなストーリーともいえる。 荒木が異色なのは、その将棋との向き合い方だ。 『7つの理論』の大ヒ
奈良を舞台にした乙女ゲーム「なら☆こい」の開発中画像がTwitterに投稿され、注目を集めています。学園物で、主人公はごく普通の女子高生・小野妹子とのこと。待て待て、妹子は男子じゃぞー。 話題になったツイートは、後醍醐天皇と大伴家持の立ち絵ができたことを報告するもの。ゲームのキャプチャ画像が3枚添付されており、その内容はかなり独創的なものとなっています。 1枚目に登場するのは後醍醐先生。教壇に座って「はい、皆さんが静かになるまで、710秒かかりました。」と説教しています。後醍醐天皇はイケメン化などはされておらず、教科書に載っている肖像画風のイラストです。 2枚目は大伴家持。「それで、どうだった?俺の歌は」と聞いてきます。返答の選択肢はというと「いとをかし」「いとわろし」「あはれなり」など。この会話を夜の駅前みたいな場所でやっています。 3枚目は、文化祭の出し物を聖徳太子に相談されるシーン。
現在の女流棋界は、里見香奈女流と西山朋佳女流の二強と言われている。 昨年11月に加藤桃子女流が8大タイトルの一つである「清麗」を里見から奪取したものの、それ以外の7つを里見と西山で分け合っている状態だ。女流棋界を牽引しているのは、この両者だと言っていいだろう。 彼女たちの共通点は、「奨励会」と言われるプロの養成機関に在籍経験があることだ。男性棋士と同じプロ棋士となるには奨励会で四段まで昇段しなくてはならないが、里見と西山はその一歩手前である三段まで上り詰めた。加藤も奨励会初段まで経験がある。つまり、タイトル戦の常連となっている女流棋士というのは、奨励会という環境での切磋琢磨を経験している者がほとんどなのである。 2020年10月、女流の新棋戦として創設された「ヒューリック杯白玲戦」。64名の女流棋士が1年間に渡って順位戦を実施し、優勝賞金が女流タイトル戦最高額となる1500万円であることも
2021年11月6日午後18時。 “それ”は突然発表された。 真島ヒロ先生 まさかの自腹1000万円! (+講談社から500万円)#FAIRYTALオリジナルゲームコンテスト どんなジャンルでもOK! 企画書のみで応募可能! 応募期間は12/1〜1/17です よろしくお願いします🔥#講談社ゲームクリエイターズラボ pic.twitter.com/4bx5uYMoy8 — 講談社ゲームクリエイターズラボ (@kodanshaGCL) November 6, 2021 2021年現在、講談社『週刊少年マガジン』誌上にて『EDENS ZERO』(エデンズゼロ)を連載中の漫画家・真島ヒロ先生が、自身の代表作のひとつであり、テレビアニメも放送された『FAIRY TAIL』(フェアリーテイル)のオリジナルゲーム制作コンテストの開催を告知したのだ。 しかも、制作支援金の1000万円を真島先生が自腹とし
【ネタバレ注意】記事中、ゲーム後半に登場する要素についての記載があります。 「米作り」だけじゃない。「食風景」もスゴかった 島旅フォトライターのいづやんです。 コロナ禍で旅に出られない日々が続いていますが、ステイホームでも非日常感を味わえる手段として、ゲームに手を伸ばす時間も増えました。 そんな中、僕がハマったのが『天穂のサクナヒメ(以下、サクナヒメ)』。日本人のDNAに刻まれた主食、「米」を育てる稲作体験ができるゲームです。 その米作りにおける設定の細かさ・複雑さは、実際の農家さんをして「今年の米の収穫が終わってホッとしていたのに、また仕事している気分になる」と言わしめたほど。 田起こしから田植え、田んぼに張る水の量の管理。肥料もやらなければいけないけどたくさん撒けばいいわけではない。ちょっと目を離すと雑草は生えるし、稲は病気にかかったり害虫が湧いたりします。 水、肥料、苗の植え方など細
奈須氏らとともにTYPE-MOONを結成。現在は代表として同ブランドを支えながら、数々の作品でイラストも手掛ける。『月姫 -A pieceof blue glass moon-』ではキャラクターデザイン・原画を担当している。(文中は武内) リメイク版『月姫』でも“おまけコーナー”は欠かせない ――『月姫 -A piece of blue glass moon-』(以下、リメイク版『月姫』)がついに発売を迎えました。現在の感想をお聞かせください。 武内いまは、リメイク版『月姫』がようやく皆さんに遊んでいただける形になったという安心感でいっぱいです。いままではリリース直前に「完成したぜ!」と喜んでいたのですが、今回はいつもと違い、PC版を作った後に、それをNintendo Switchとプレイステーション4に移植するという流れで開発を行いました。PC版は昨年の年末にはメインパートが完成していた
週刊ファミ通『FGO』6周年記念特集号の購入はこちら (Amazon.co.jp) 第2部 第6章と新たな挑戦の2本柱で駆け抜けた1年 ――6周年を迎えたお気持ちはいかがですか? カノウ短いようで長かったような、不思議な気分です。この1年、とくに密度の濃い日々を過ごしてきたおかげで、時間の流れを早く感じていたかもしれません。一方で、第2部 第6章を制作しているあいだは自分も妖精國に長いこといるような気分でした。いい意味で違和感というか、非日常を感じていたと思います。 ――この1年はどんなことを心掛けて開発に臨んできたのでしょうか? カノウ第2部の大きな節目である第6章を全力で開発するというのが半分、それと並行して多くの新しい試みを行うというのがもう半分。そのふたつのテーマを掲げて駆け抜けてきました。 ――第2部 第6章は、昨年度の第2部 第5章をも上回る、過去最大級のボリュームとスケールで
「お嬢様」と「格闘ゲーム」を題材とし、ほぼ同時期にスタートした『ゲーミングお嬢様』『対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~(以下、『対ありでした。』)』という2つの漫画をご存知だろうか。「ジャンプルーキー!」に投稿され、絵は荒削りながらも類稀なワードセンスで話題を呼んだ『ゲーミングお嬢様』と、その作者から「『ゲーミングお嬢様』の上位互換」と言わしめ、今年1月にはアニメ化も発表された『対ありでした。』。シンクロニシティを起こした2つの「お嬢様格ゲー漫画」は、強烈な個性を持ったキャラクターや濃密な格闘ゲーマー心理を描き、幅広い層から支持を集める人気漫画となっている。 この2つの漫画の作者はお互いの漫画をどう見ているのだろう――今回は、そんな疑問を解消するため『ゲーミングお嬢様』の原作を担当する大@nani先生と、『対ありでした。』の著者である江島絵理先生との対談を実施。「格闘ゲー
取材・文/白鳥士郎 撮影/諏訪景子 豊島将之。 将棋界最高位タイトルである竜王。そしてドワンゴが主催した最後の叡王を獲得した、現代最強の棋士の一人。 将棋界で今、最も勢いがあるのは、藤井聡太二冠だろう。 ありとあらゆる記録を更新し続ける天才は、将棋界という枠を超えた有名人でもある。 豊島は、その藤井聡太に6連勝した。デビュー戦から29連勝したことで知られる藤井は、デビューしてから豊島に6連敗していたのだ。 現在、藤井に2勝以上で勝ち越している棋士は、豊島を含め5名しかいない。そのうち4人は1勝差であり、6勝1敗という圧倒的な戦績を残しているのは豊島だけだ。 しかし、豊島と藤井のレーティング(実力を数値化したもの)は拮抗している。数値上、ここまで対戦成績に差が出ることは考えづらいのだが……。 その理由の一端を今回、豊島自身の口から聞くことができた。 あまりにも長くなってしまったので3章構成に
インターネット黎明期の90年代後半にチャットで仲良くなった小学生の「れな」と「ひな」が、20年越しに再会を果たした。環境の変化で長らく疎遠になっていたものの、様々な偶然が重なり、ふたたび親友になった。 大人になった2人が、当時のエピソードとともに再会の喜びをツイッターで共有すると、「映画みたいな実話だ」「本当に良かった」と大きな反響を呼んでいる。 家庭用ゲーム機「ドリームキャスト」が縁 主人公は、クサカアキラさんとmihoさん。 クサカさんは大阪市内のバーで働くかたわら、動画共有サイト「ニコニコ生放送」の配信や歌手活動をしている。mihoさんはメタルバンド「LOVEBITES(ラブバイツ)」のベーシストとして活躍する。 2人は約20年前、セガの家庭用ゲーム機「ドリームキャスト」のチャットで知り合った。同機はネット通信用モデムを標準搭載し、ゲームはもちろん、ネットの閲覧、メール、グループチャ
星野源×マフィア梶田――孤独なオタクが「創造」に至るまでをひもとく,非常識な対談 ライター:マフィア梶田 カメラマン:佐々木秀二 星野源さん。職業は音楽家に俳優に文筆家。ほかいろいろ。 そのすべてにおいて非凡な活躍を見せており,エンタメ業界の最前線をひた走る大スターである。 2016年に放送された漫画原作のTVドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の大ヒットは記憶に新しく,直近では綾野剛さんとのW主演で警視庁機動捜査隊の刑事を演じた「MIU404」や,実際に起きた事件をモチーフとした小説原作の映画「罪の声」における役柄も大きな話題となった。 そしてゲーム業界においては昨秋,任天堂の「スーパーマリオブラザーズ」35周年TVCMに出演し,35周年テーマソング「創造」も2021年2月17日にリリースされて,大きな反響を巻き起こしている。 業界の垣根を超えてさまざまな表情を見せてくれている星野さんだが,
「景品が獲得されないよう、日常的に裏操作していました」「1000回以上プレイされても1回も景品が獲れない台はいまだにあります」「アームパワーを勝手に上げた台を従業員自身がプレイして景品を不正獲得していました」――。サイバーステップが運営するオンラインクレーンゲーム「トレバ」について、現役従業員など複数の関係者がねとらぼ編集部に内情を告発。「詐欺だと言われても仕方がない」「原因はパワハラ」など、運営の実態を語りました。 「トレバ」の従業員がプレイ中の台のアームを触る瞬間(Courtesy of Toreba Prize Watcher Plus/Toreba Prize Watcher Plus) 「トレバ」に持ち上がった疑惑 ポイントを購入することにより、実在するクレーンゲーム機をオンライン上で遠隔操作できるオンラインクレーンゲーム。筐体数約1800台を誇る「トレバ」は業界最大手で、海外で
スマートフォン向けゲームの歴史をふり返ると、いくつかのエポックメイキングな作品があるわけだが、その中でも『チェインクロニクル』(以下、チェンクロ)は、スマートフォンRPGのフォーマットを作り上げた先駆的な作品として知られる。 後に続く『グランブルーファンタジー』や『Fate/Grand Order』(以下、FGO)などといった大ヒット作の下地を作ったタイトルであり、今日のスマートフォンゲームにおける一大ジャンルを築き上げたといっても過言ではない。 『チェインクロニクル』第4部キービジュアル 本作の凄かったところは、いまや当たり前となっているキャラクターに紐付くシナリオ構造や、章立て&イベント単位のストーリー構成など、数々の仕組みを発明した点にある。 ややもすれば無機質と言える世界観や物語が多かったそれまでのソーシャルゲーム(スマートフォンゲーム)という分野に、重厚な世界観やストーリー、魅力
世界的に大ヒットしている元寇をテーマにしたテレビゲーム「ゴースト・オブ・ツシマ」(Ghost of Tsushima)。今、長崎県の元寇ゆかりの地に追い風が吹きつけています。(佐世保支局 上原聡太) 「ゴースト・オブ・ツシマ」はプレイステーション4向けのゲームソフトです。ことし7月に販売されると全世界で500万本を売り上げる大ヒット。 ゲームは1274年の鎌倉時代、対馬に元寇の大軍が押し寄せ、あっという間に占領された後、生き残ったひとりの地侍が同志を見つけながら強大な元軍に立ち向かうストーリーです。 歴史上、対馬は1274年の文永の役で元軍に最初に襲撃され占領されました。当時、対馬を治めていた80騎余りの地侍は3万人の元軍に果敢に立ち向かい、全滅したとされます。
こんにちは。ライターの斎藤充博です。 みなさんは『桃太郎電鉄』シリーズ(桃鉄)を遊んだことはありますか? 桃鉄といえば、ファミコン時代から続く定番のゲーム。僕もコンピューターと100年プレイに挑戦したり、友達の家で明け方までプレイしたり、数々の思い出があります。 そしてこのたび、桃鉄の最新作として、KONAMIさんよりNintendo Switch専用ゲーム『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!』が、本日(11月19日)発売されました! 桃鉄といえば地方色豊かな「物件」が印象的なゲームです。小さい頃の僕は、「仙台は牛タンが有名」とか、「秋田はしょっつる鍋というものがあるらしい」とか、このゲームで知りました。 また、この記事が掲載されている「ソレドコ」を運営する楽天市場でも、桃鉄の最新作発売にあわせた企画「桃鉄×楽天 全国を巡る大物産展」が行われています。 \ここでいったんCMです!/ 【
「こんな雑魚で良いんですか?」会議室に入ってくるなり、重々しい空気を察してか、自虐的なネタで場を和らげる将棋界のエンターテイナー高見泰地六段。今年からタイトル戦に昇格した叡王戦七番勝負では第3局を終え、金井恒太六段に3連勝。初の栄冠まであと一歩と近づいている。先輩からも後輩からも将棋関係者からも、そしてファンからも愛される24歳は、将棋界の現在(いま)をどのように見ているのか。大学時代の苦悩、同世代のライバル、将棋の観戦術、10代の天才への対抗心…一度しゃべりだしたら止まらない!1万字に及ぶ超ロングインタビューをお届けする。(編集部) 高見泰地(たかみ・たいち)六段 1993年生まれ。神奈川県横浜市出身。石田和雄九段門下。2005年、6級で奨励会に入会。11年、四段。14年、五段。18年、六段。叡王戦を勝ち抜き、決勝七番勝負で金井恒太六段と対戦中。地元チームである横浜ベイスターズの大ファン
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く