創始者一家に富をもたらすため、信者から巻き上げた金で事業拡大 英紙が徹底取材「統一教会の正体は、宗教の名を借りたビジネス組織だ」 現代も行われる世界平和統一家庭連合による合同結婚式(写真は2018年8月の韓国でのもの) Photo: Chung Sung-Jun / Getty Images
中国の動物園で飼育されている「前髪パッツン」のユニークな髪型をしたライオンを巡り、インターネット上で議論が展開されている。 バイラル化したきっかけは、広州動物園の来園者が、中国で人気のSNS「小紅書(シャオホンシュー)」に投稿したことだった。 A white lion in #Guangzhou Zoo has a cute hair style. pic.twitter.com/LmMys26t4l — Lijian Zhao 赵立坚 (@zlj517) May 31, 2022 写真にうつるライオンのたてがみは、不自然なまでに切り揃えられている。どこかで見たことがあるような、個性的なヘアスタイルだ。 多くのインターネットユーザーは、この髪型をブルース・リーやアンダーソン・パークなどの有名人と比較して冗談を飛ばすなかで、一部ユーザーからは髪型を疑問視する声があがった。
ウクライナへの武器供与を惜しまないアメリカだが、バイデン政権はウクライナ軍の作戦や損失について情報を共有されていないと、米紙「ニューヨーク・タイムズ」が報じている。むしろロシア軍の戦略や戦死者数に関する情報のほうが確度の高いものを得ているという。 アメリカの「盲点」 ウクライナのゼレンスキー大統領はほぼ毎日、ロシアとの戦争についてSNSで情報を発信し、その拡散される動画には、西側諸国から供与された武器がどれほど有効に使われているか映し出されている。そうした武器を供与する側の米国防総省も定例会見で日々の戦況を伝えている。 だがこのようにウクライナとアメリカで情報が共有されているように見える裏で、実は米政府はウクライナの戦術や戦果、損失についてあまり情報を得ていないと、情報機関の高官らは指摘する。しかも、支援しているウクライナよりも敵対するロシアの軍事情報のほうが確度の高いものを得ているという
過去10年で最大の懸念だ 2018年、電力会社ホープエナジーが日本の新電力小売市場に参入したとき、戦略は確実にうまくいくと考えられていた。液化天然ガスが国際市場にあふれ、エネルギーの卸売価格はますます安くなっていた。 同社は競争力のある価格で自治体や公共施設と電力契約を結び、コストよりも安定供給を優先してきた日本の旧来の電力会社を出し抜こうとした。 だが、それから新型コロナウイルスのパンデミックが発生し、ウクライナで戦争が始まると、LNGの価格は急騰。ホープエナジーは約束した価格を守れなくなり、日本国内の30社余りの電力小売業者と同様に破綻した。顧客は新しい電力会社探しに奔走することになる。 世界第3位の経済大国である日本は目下、エネルギー・システムの脆弱性に再び直面している。ロシア産エネルギーのボイコットを求める声が強まるなど、地政学的な不確実性が高まるいま、資源に乏しいこの国は信頼性が
ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから1ヵ月が過ぎ、ロシア軍の苦戦が報じられているが、それに伴って国営メディアの言説が過激さを増していると英紙が報じている。西側諸国は、こうした言説がウクライナの民間人虐待を助長する恐れがあると懸念している。 「一般人も受動的ナチスや共犯者」 ロシアがウクライナ侵攻を開始して2日後、国営メディアのRIAノーボスチ通信は誤って電光石火の勝利を祝う記事を配信し、「ロシア国民の分裂期が終わりつつある」と誇らしげに記した。 実際には戦争が長引き、ウクライナの首都キーウ郊外のブチャや、ボロジャンカなどの都市では戦争犯罪の証拠が発見された。その後、同メディアの言葉遣いは、社会的粛清や「再教育」を求める主張も含まれるなど、ますます過激になっており、西側諸国の当局は戦場でのさらなる虐待を誘発しかねないと指摘している。 今月初め、ノーボスチ通信のコラムニストは「ウクライナ主
世界を震撼させたロシアによるウクライナ侵攻が始まってから1ヵ月以上が経過した。開戦当初こそ、強大な武力を持つロシア軍の短期間での制圧が危惧されていたが、西側諸国の武器供与もあり、ウクライナ軍は徹底抗戦。戦闘は長期化の様相を呈している。 長引く一方のウクライナ戦争は、世界そして日本にどのような影響を与えるのか。2008年から2011年まで駐ウクライナ大使を務め、現在は日中経済協会理事長の伊澤正氏が分析する。 ※このインタビューは3月30日に実施しました。 ロシアへの制裁で日本企業にも影響が 「今回の侵攻が開始される数ヵ月前から、アメリカはロシア軍の動きについて、詳細なインテリジェンス情報を世界中に発信していました。当時、専門家の間では『攻め込むまでは至らないだろう』という見方が大勢でしたが、私はアメリカの動きを見ていて、侵攻は現実のものになると感じていました。実際に攻撃が始まり、現地から流れ
ロシアによるウクライナ侵攻後、ロシアと近接し、北方領土の返還問題などでロシアとの交渉を戦後ずっと重ねてきた日本もまた揺さぶりをかけられている。 東アジア情勢に詳しい、英経済紙「フィナンシャル・タイムス」のキャスリン・ヒル記者は、日本の対ロシア政策は根底から覆され、安全保障政策自体が見直しを迫られていると指摘する。 ロシアを中国から引き離したかった日本政府 ウクライナ侵攻により、世界中で多くの外交政策目標に終止符が打たれた。なかでも根本的に覆されたのは、ロシアと組んで中国に対抗しようとしていた日本の外交的な野望だろう。 中国政府はロシアによるウクライナへの攻撃が始まっても、ロシアとの緊密な連携をやめようとしない。それゆえ、日本政府は北の隣国との関係を深めるための10年にわたる努力はまったく実を結ばなかったと認めざるを得なくなっている。 「中国が最大の問題であるという点については、皆同意します
ウクライナ危機に関する専門家たちの論考を一挙要約 2月24日にロシアによるウクライナ侵攻が始まり、早くも1ヵ月が経過した。この間、クーリエ・ジャポンでは世界の知識人たちが今回の戦争をどのように考えているのか、彼らの見識を届けてきた。 核兵器のリスクに中国の動き、そして経済制裁の効果──これらの項目ごとに「誰がどのような見解を示しているのか」を一覧にまとめた。 ウクライナ危機を「人類全体の喫緊の課題」と述べるベストセラー作家のユヴァル・ノア・ハラリに、歴史的見地からプーチンの意図を読み取るニーアル・ファーガソン。そして、経済制裁が的外れであると断固批判するトマ・ピケティ……。実に多様な意見が海外メディアで報じられていることがわかる。 賢人たちの洞察に富んだ思考に触れることで、今回の戦争に対してもきっと「新たな見方」を加えられるはずだ。 ロシア・ウクライナ戦争について知っておくべきこと ユヴァ
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気候危機、コロナ禍、ウクライナ戦争と地球規模の難題が次から次へと噴出している。人類がこうした難題に取り組むのに国際政治では限界があり、ヒト以外の存在との利害調整も含む「惑星政治(プラネット・ポリティクス)」という枠組みで捉え直すべきだと論じる政治学者の前田幸男に聞く。ウクライナ戦争を惑星政治的に捉えると何が見えるのか? 惑星政治はどんな代替案を提示できるのか? ──なぜ国際政治ではなく、惑星政治が重要なのでしょうか? 気候危機や新型コロナウイルスなど「ヒト以外」の脅威がいま顕在化しています。国際政治学は諸国間の対立や利害関係など、ヒトの活動しか見ようとしないので、そうした脅威に対しては無力なのです。 フランスの思想家ミシェル・セールは著作のなかで、フランシスコ・デ・ゴヤの絵画『棍棒での決闘』をたびたび引き合いに出します。 セールによれば、ヒトとヒトの戦いは互いにふるわれる「主観的暴力」です
ウクライナ侵攻により、人命や生活、故郷、自由が人々から奪われている。誰もが失ってばかりの戦争だ。ただひとつ、戦争を支える武器をつくる軍需企業を除いては。 ロシアによる侵攻以降、各国の企業は兵器を通してどのように「儲けて」いるのだろうか。英エセックス大学の経営学教授が「カンバセーション」に寄稿した。 軍需企業の株価が急上昇 ロシアのウクライナ侵攻は、その不当な攻撃ゆえに広く非難されている。ロシア帝国の復活、そして新たな世界大戦に対して恐怖を覚えることは当然だ。 一方、あまり話題にされていないことがある。軍需産業がおよそ5000億ドルの武器を両陣営に供給し、かなりの利益を得ようとしているのだ。 この戦争における防衛支出は既に膨大なものとなっている。EUは4億5000万ユーロの武器を購入し、ウクライナに輸送した。アメリカは90トン以上の軍需品と、昨年だけでも6億5000万ドルの援助をしたことに加
ロシアによる侵攻を受けて、ウクライナ政府は徴兵を視野に成人男性の出国を禁じた。そのため国境や列車の駅では、退避する女性や子供たちが、夫や息子や父親との涙の別れを余儀なくされる姿が多く見られる。 一方、合法あるいは違法な手段を使って国境を越えた男性たちもいる。国のために戦うのか、家族と一緒に生き抜くのか──究極の選択のなかで後者を選んだ男たちの葛藤に米紙「ワシントン・ポスト」が迫った。 娘と離れたくなかった ドミトリー・アレクシーフ(34)は、家族を連れてウクライナ国境まで車を走らせた。検問所で、自分だけ止められる可能性もある。そうなれば、その場で2人の子供に別れを告げねばならない。 国境まであと1キロほどの地点で、アレクシーフがその可能性を子供たちに伝えると、12歳の娘は、離れるのは嫌だと言った。それを聞いた彼は父親として、次の言葉を絞り出すことができなかった。 ついに検問所に着いたとき、
ロシアのディーバこと世界的ソプラノ歌手のアンナ・ネトレプコ。プーチン大統領の批判をしなかったことで降板させられた Photo:Luc Castel / Getty Images 「芸術家に政治的な立場表明を強要するのはフェアじゃない」 世界各国の音楽やアートなどの芸術団体が、プーチン政権を批判しないアーティストを降板させたり、団体から解雇するなどのボイコットの動きを強めている。同時に、ロシア人アーティストへの「ウクライナ侵攻に対する立場表明」を求める圧力も広がっていると、報じられている。 実際、ウクライナ侵攻から10日ほどの間に、親ロシア、親プーチンだと見なされたアーティストらが“キャンセル(業界から追放)”された。 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者だった著名指揮者のワレリー・ゲルギエフは、ロシアのウクライナ侵攻を非難する声明を出すことを拒否したのちに解雇され、同じく、国際
アンドレイ・グラチョフ(80)は、ソ連最後の最高指導者ミハイル・ゴルバチョフのもとで1991年12月のソ連崩壊まで報道官を務めた人物である。その後はパリに住み、ロシアの新聞社の特派員として活動した。なぜウラジーミル・プーチンは隣国に戦争を仕掛けたのか。根本にある要因を掘り下げて解説する。 ロシアと西側諸国は良質な関係を築けなかった ──ウラジーミル・プーチンの決断に驚きましたか。 プーチン露大統領はかつてソ連崩壊を「20世紀最大の地政学的大惨事」だと言いましたが、そのプーチン大統領本人が躊躇なく自国を新たな地政学的大惨事へと突き動かしました。ウクライナの現状や国際社会で孤立を深めるロシアを見れば、まさに「大惨事」というべきです。 ただ、今回の戦争について、これを単にウラジーミル・プーチンの妄想じみたビジョン、常軌を逸したビジョンから生まれたものだと考えてはなりません。この危機は、錯乱状態の
開戦から1週間も経たないが、ウラジーミル・プーチンが歴史的敗北に向かって突き進んでいる可能性がますます高くなっているように見える。たとえプーチンがすべての戦闘で勝っても、この戦争は彼の負けになりうるのだ。 プーチンが夢見るのはロシア帝国の再興だが、その夢ははじめからウソの上に成り立つものだった。並べられたウソ八百は、ウクライナは本当の意味では国ではなく、ウクライナ人も本当の意味では国民ではなく、キエフやハリコフやリヴィウの住民はロシアの統治を待ち望んでいる、というものだった。 だが、実際にはウクライナは1000年を超える歴史がある国であり、モスクワがまだ村でもなかった頃からキエフはすでに大都市だった。ロシアの独裁者はウソを何度もついているうちに自分でもそれを信じるようになってしまったに違いない。 裏目に出た「プーチンの賭け」 ウクライナ侵攻を計画したとき、プーチンには、すでにわかっているこ
2022年1月、アメリカで世界初のブタ心臓移植が行われた。レシピエントは57歳の男性で、歴史的な手術のニュースは大々的に報じられたが、触れられなかった事実があった。彼は34年前に凶悪犯罪で有罪判決を受けていたのだ。メッタ刺しにされて半身不随になった被害者の姉がいま思うこととは──。 あの男に第2の人生が与えられるなんて 自宅で孫の面倒を見ていたレスリー・シューメイカー・ダウニーのもとに驚愕のニュースが飛び込んできたのは、1月10日のことだった。娘から送られてきた携帯電話のメッセージ。リンクを開いてみると、末期の心臓病を患う57歳の男性に関する記事だった。 彼は3日前、メリーランド大学医療センターで遺伝子操作したブタの心臓の移植を受けたという。この世界初のブタ心臓移植は、男性の命をつなぎ止めるとともに、他の患者を救う希望の光となる歴史的な手術となった。 科学の進歩はなんて素晴らしいのだろう。
NBAワシントン・ウィザーズに所属する八村塁が、個人的な理由による約5ヵ月の休養を経て戻ってきた。だがこの間、彼がどこで何をしていたのかを知る人物は少ない。日本ではアスリートが声を上げるのが難しいとされるが──。 八村塁が復帰した夜、しばらくチームを離れていたことについて、彼はほとんど何も語らなかった。 10年以上続いたバスケットボールのキャリアからようやく解放され、気分はいいという。彼は休養について、「自分のハイライトを見て、どれだけバスケットボールが好きかを再確認した」と話すにとどまった。 八村はもともと口数が多いタイプではない。常にプライベートな存在であり、5ヵ月の休養は、彼を取り巻く「沈黙」によって守られていた。チームからの端的な近況報告を除けば、八村も彼の代理人もほとんど言葉を発しなかった。彼の居場所や状況についてのリークもほとんどされなかった。これはNBAでは事実上、前代未聞と
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