私は自宅に仮想サーバーを置いて、その上でファイルサーバー(NAS)や外部公開サーバー、検証機などを動かしています。 仮想基盤には長らくVMware ESXiを使っていたのですが、このたびDebianベースのProxmox VEに環境移行しました。 移行のきっかけは 「ESXiは仮想マシンにTPMを追加できないので、Windows11のインストールや大型アップデートが大変面倒」 という理由でした。 ESXiで全くTPMが利用できないわけではなく、「有償ライセンスを購入してvCenterServerを構築し、キープロバイダ機能を有効にする」ことで管理下のESXi仮想マシンにTPMを追加できます。が、こちらはWindows11仮想マシンをたった1台作りたいだけなのに、これは大げさすぎます。お金もかかります。 最近ESXi8がリリースされたので、もっと簡便なTPM機能が追加されてないかと期待したの
2023-08-11: RHEL系VMの起動エラーの対応について追記 新しく購入したMINISFORUM NAB6に自宅検証マシンとして仮想化プラットフォームのProxmox VEをセットアップしたのでその記録。 上に乗せてるのはサイズ比較用キーボードのキートップストラップ。 🤡 Proxmox Virtual Environment インストール ログイン apt設定 NAS設定(NFS) 内蔵ストレージ追加 VM作成おためし (RHEL9) ESXiからVMをインポート NetworkManager (Fedora) interfaces (Debian) netplan (Ubuntu) ドキュメント サイズ感(おまけ) 🤡 先日ふと見つけた小型PCが良さそうと思ったら、意外と周りでみんな購入してたみたいなので便乗して購入。 デバイスそのものはレビュー記事があるのでそちら参照。
目次 Proxmox VE とは Proxmox VE の特徴 インストール準備 インストール 無償版リポジトリを設定する Summary ISOイメージをアップロードする VMを作成してみる まとめ 2023/02/12 最新のProxmoxでの変更箇所について解説記事を挟みました。 Proxmox VE とはProxmox VE とは、仮想化環境を提供するプラットフォームの1つです。 VM(Virtual Machine)などのホストとして使用できます。 似た目的の製品として、VMWare ESXiなどがあります。 こちらを利用されている方も多いのではないでしょうか。 Proxmox - powerful open-source server solutions https://proxmox.com/ ちなみに、Proxmox VE は Proxmox Virtual Environ
英国のITニュースメディア「The Register」は2024年1月22日(現地時間)、バックアップソフトウェアベンダーのVeeamが仮想化プラットフォーム「Proxmox」に関する調査を実施しており、VMware製品の代替としてProxmox用のバックアップ製品開発を視野に入れていると報じた。 VMware製品の代替? Proxmoxに注目が集まる 2023年12月のBroadcomによるVMware買収完了後、VMwareはサブスクリプションモデルへの移行に伴い、幾つかの製品の販売終了を発表した。この動きに対応して、VeeamはVMwareの代替としてProxmoxへの対応を模索しているようだ。 Proxmoxはオープンソースソフトウェア(OSS)であり個人から大企業まで幅広く使用されている。VeeamがProxmoxに対応した場合、仮想化製品の選択肢としてのProxmoxの地位が高
One of the cool little experiments in the home lab recently was seeing just how many Docker containers could run on a single physical Proxmox host, hosting a number of Docker container hosts. I could easily scale containers up to 1000 in each virtual machine using virtual machines and Docker Swarm. Let’s look at Proxmox Docker container host monster :). First though, let’s go through some basics o
これまでUbuntuデスクトップ機として使ってきたPCを、自宅内での仮想環境実験場へと鞍替えします。仮想化プラットフォーム (仮想化基盤) の選択に関しては、VMware ESXiでの構築は過去にやったことがあるので、今回はProxmox Virtual Environment (Proxmox VE) での構築に初挑戦します。 Proxmox VEとは Proxmox Virtual Environment (以下、Proxmox VE) は、Proxmox Server Solutions社が開発しているオープンソースな仮想化プラットフォームです。Debian GNU/Linuxがベースであるため、Debianが対応しているx86_64の様々なハードウェアに導入可能という利点があるそうです。公式サイト・公式情報はこちら。 Proxmox VE - Virtualization Mana
Linux Daily Topics Debian 12ベースの仮想化プラットフォーム「Proxmox VE 8.1」がリリース、セキュアブートをサポート Proxmox Server Solutionsは11月23日(オーストリア時間)、オープンソースの仮想化プラットフォーム「Proxmox Virtual Environment(VE)」の最新リリース「Proxmox VE 8.1」をリリースした。ベースとなっているのはDebian 12.2だが、カーネルにはLinux 6.5を採用しているほか、QEMU 8.1.2やLXC 5.0、OpenZFS 2.2.0など最新のオープンソーステクノロジを数多く実装している。 Proxmox Virtual Environment 8.1 with Software-Defined Network and Secure Boot Pr
概要 先日リリースされたProxmox VE 8.1にて長らく実験的な機能と位置付けられてきたSDNが正式サポートされました。 これを機に自宅サーバーとスイッチの間でBGPを張ってEVPN-VXLANを導入しましたので設定手順を紹介します。 Proxmox Virtual Environment 8.1 with Software-Defined Network and Secure Boot 本来であれば理論編から実践編へと移るのが筋とは思いつつ、筆者もEVPN-VXLANについては勉強中の身ですのでひとまず実践編として公開することをご容赦ください。 モチベ EVPN-VXLANはVPNという単語が示す通り、主にデータセンターネットワークなどで複数拠点のサーバーが同じL2ネットワークに参加するための技術です。よって単一拠点かつごく小規模なネットワークである個人宅に導入することによるメリッ
概要 勉強用に仮想ホスト用物理サーバを1台用意した。 ハイパーバイザーに何を使うか迷った結果、使ったことも知見もないproxmox ve(以下pve)を使ってみようと思ったので、構築手順メモ。 pveは無料ですべての機能が使えて、VMwareのenterprise並の機能があるイメージ。 有料版もあるけどサポートがあるってことで、機能の開放ではない。 ただpveの日本語の技術書って存在してなさそうなのと、技術ブログも多くない。なので色々な機能を使うのは大変かもと思う。 インストール完了までをこの記事にします(記事にしたら結構ボリューム多かったので)。VM作成は別記事にします。 pveってカスタマイズしたかったら、debianをOSにインストールしてからpveをインストールするということも可能らしい(KVMだし)。 今回は物理サーバに直接pveをインストールする方法。 環境 ノード : De
プライベートクラウドとは プライベートクラウドとは、自分専用のクラウドのことです。クラウドというのは、ざっくり言うと使い手からは実態が見えないが、インターネット上(またはネットワーク上)で提供されるサービスのことです。ここでいうのは特に仮想サーバを提供するプラットフォームについて語っています。 プライベートクラウドの反対はパブリッククラウドです。一般に公開されたクラウドで、この場合AWS(Amazon Web Services)、GCP(Google Cloud Platform)、Azure(Microsoftが提供)、OCI(Oracle Cloud Infrastructure)などの事を指します。これらにお金を払ってクラウド上にサーバを立てることができます。 プライベートクラウドはデータセンターなどと契約し、個人や企業で専用の仮想基盤を持つことを指します。OpenStackやOpe
ミニPCは家庭環境で仮想化環境Proxmox VEを動かすのに最適なマシンだと思います。 なぜ最適かというと 電気を食わない(特にアイドル時はほぼ10W程度) スペースを取らない ファンが静か メモリを64GBと多く積める CPUコアが多い 安い 2.5G LANを複数搭載しているものもある と、いろいろ都合が良い点があります。 悪い点はPCIeがないので物理デバイスをパススルーできないところです。 (m.2引き出せればできます) パルワールドのサーバーは数人レベルでいいなら結構軽いみたいなのでミニPCでも大丈夫そうな感じがします。(ただしメモリは32GB推奨、16GBはギリいけるようだ) 公式サーバーパンクしてるなら自鯖で建てる人増えるんじゃないかなぁと思います。 AMD機にメモリ64GB載せてしまうのがいいと思います。 サーバーと言うものはメモリがあればあるほど出来ることが増えます。
はじめに Proxmoxを使っている皆さん、IP管理はどのようにしていますか? 一般的にはDHCPサーバーに一任したり、起動後に固定したりすることが多いと思います。 私の環境ではVMを作成後、DHCPサーバーからIPを受け取った後、itamaeという構成管理ツール(ansibleのようなもの)を用いてIPを固定していました。しかし、VMを作るたびにitamaeを当てるのも大変ですし、私の環境ではVMの寿命が短いことが多いため、わざわざitamaeを当てるほどでもないことも多いです。 そこで、ProxmoxのIPAMを用いてIP管理を行いました。また、DHCPサーバーから受け取ったIPを用いてIPを自動で固定するようにcloud-initの設定を行いました。IPAM+cloud-initを用いることでVMを作成すると同時にDHCPサーバーから受け取った重複のないIPアドレスで固定されたマシン
最初に 前記事からの続きになりますので PC3台ともにProxmox VE 6.1-5でクラスタ構築済です Cephについて Proxmoxで共有ストレージを使う場合はESXi同様にiSCSIやNFSに対応 他にもCIFSやGlusterFS・Cephにも対応していますが おすすめされているのはZFS over iSCSIかCeph/RBDになります 今回はProxmoxのWEBGUIにも組み込まれているCeph/RBDを試すことにしました Ceph自体は分散ストレージシステムになっていて VMwareでいうvSAN的なシステムが組める為 VMのライブマイグレーション対応はもちろんのこと 単一障害点を排除できるのが最大のメリットになります デメリットはvSAN同様にシステム要件になります Cephをまともに使おうとするとよく言われるのは PC3台以上・CPUはそこそこで大丈夫ですがメモリは
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