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社会学の検索結果201 - 240 件 / 354件

  • 「昭和は自由、令和は窮屈、窮屈なのはコンプライアンスのせい」は本当か? 『不適切にもほどがある!』の社会学(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

    テレビドラマ『不適切にもほどがある! 』が話題だ。昭和の時代の1986年から令和の時代の現在にタイムスリップしてきた主人公をめぐり、とりわけテレビ業界でのさまざまなやりとりを軸に、二つの時代を対比させながら進行していくこのドラマでは、「粗雑だけれど自由な昭和」と、「コンプライアンスに縛られ、正しいことをやっているけれど窮屈な令和」という対極的なイメージが示される。 【写真】「日本のどこがダメなのか?」に対する中国ネット民の驚きの回答 「昭和は自由、令和は窮屈、窮屈なのはコンプライアンスのせい」というこうした構図は、しかし正しいものなのだろうか。そもそも昭和の社会と令和の社会は、どちらがどのように自由で、どちらがどのように窮屈なのだろうか。 こうした点をめぐってSNSなどでは議論が沸騰している。そこではコンプライアンスの鬱陶しさにうんざりし、昭和の社会を再評価しようとする人々と、その功績を認

      「昭和は自由、令和は窮屈、窮屈なのはコンプライアンスのせい」は本当か? 『不適切にもほどがある!』の社会学(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース
    • 呉服店「いせよし」のコピーに見る、女性たちの断絶 | 婦人の手習い社会学<br>世の常識に、ひざカックン | mi-mollet(ミモレ) | 明日の私へ、小さな一歩!

      銀座の呉服店「いせよし」の3年前の広告がここにきて炎上し話題になっています。こういう広告を普通に作るクリエイターがいて、クライアントが「いい!」ってOKを出しちゃって、世の中に出ちゃって、さらにどこぞのアホな協会が広告賞まで上げちゃって、その過程で誰一人として「これちょっとヤバくない?」と言う人がいなかったという事実には、もはや隔世の感があります。そう考えると、3年前と比べて世の中少しはマシになってるってことかもしれません。 さてこの広告、なんだかぼわーっとした写真に「いいちこ」的な一言を載せた、現代風の雰囲気広告なのですが、特にこれはアレだろうというのは「ハーフの子供を産みたい人に。」ってのと、「ナンパしてくる人は減る。ナンパしてくる人の年収は上がる。」という2本のコピーでしょう。そこに漂う下品さはもはや説明するまでもありませんが、私が不思議なのは、こんな方向性で着物を買う人いるわけない

        呉服店「いせよし」のコピーに見る、女性たちの断絶 | 婦人の手習い社会学<br>世の常識に、ひざカックン | mi-mollet(ミモレ) | 明日の私へ、小さな一歩!
      • 【読み放題対象】悪に対するしつこい好奇心 ~サルトルで読み解く社会学ジェンダー論の最大のバグとはなにか?~|丹羽薫ちゃん

        かつてサルトルが言い放った言葉に「悪に対するしつこい好奇心」という言葉がある。悪を憎む「正義の人」ほど悪に粘着し、捏造してでも、悪を作り出してしまう。その姿はまるで「悪」を愛好しているようだ。 今、私が、サルトルの言葉をなぜ思い出したのかといえば、最近のこれである。 正直うあ~と思ったのだ。 非実在の悪のゲーム (引用元→https://www.tokyo-np.co.jp/article/164407) この画像に多くの人が脱力した。社会学者が「女性の描かれ方をめぐる『炎上』はなぜおきるのか」を分析したはずが、その内容以前の社会の現況のインプットがあまりに「脳内妄想」すぎて、自分自身が「炎上」してしまった……。 要するに「男性がフルアーマーを着込んでいるような世界観でも、女性は紙装甲というか、ビキニアーマーの『(合理的な)理由のない露出』をさせられ、これこそが『女性差別』だ。こういう悪の

          【読み放題対象】悪に対するしつこい好奇心 ~サルトルで読み解く社会学ジェンダー論の最大のバグとはなにか?~|丹羽薫ちゃん
        • 大門実紀史(だいもんみきし) on Twitter: "日本を中国のような監視社会にしていいのか!社会学的、文明文化論的検討など一切なく、竹中平蔵氏など一部の企業家たちの浅薄な要求を実現するため、スーパーシテイ法案が与党と維新の賛成で可決されました。実施に移されれば、全国で反対の住民運… https://t.co/vVh8pzwS8n"

          日本を中国のような監視社会にしていいのか!社会学的、文明文化論的検討など一切なく、竹中平蔵氏など一部の企業家たちの浅薄な要求を実現するため、スーパーシテイ法案が与党と維新の賛成で可決されました。実施に移されれば、全国で反対の住民運… https://t.co/vVh8pzwS8n

            大門実紀史(だいもんみきし) on Twitter: "日本を中国のような監視社会にしていいのか!社会学的、文明文化論的検討など一切なく、竹中平蔵氏など一部の企業家たちの浅薄な要求を実現するため、スーパーシテイ法案が与党と維新の賛成で可決されました。実施に移されれば、全国で反対の住民運… https://t.co/vVh8pzwS8n"
          • 社会学、あなたはどこから?――『社会学はどこから来てどこへ行くのか』スピンオフ(Book Bang) - Yahoo!ニュース

            ――『社会学はどこから来てどこへ行くのか』(以下、『どこどこ』)がおかげさまで好評です。方々からいろいろな感想を伺っていますが、書き手が男性研究者ばかりであるのは気になっていました。今回は、同年生まれのお二人に、違う角度からお話をうかがいたいと思います。 永田 わたしは家族社会学をやっていて、若者の恋愛、結婚、妊娠、出産がテーマですね。なかでも、もともとの専門は妊娠先行型結婚で、いわゆる「できちゃった結婚」の研究をしてきました。なんでそれをやるかっていったら、やっぱり家族規範ですよ。「家族とか結婚ってこうじゃなきゃ」だとか「子どもをもつならこうじゃなきゃ」だとか、そういう常識みたいなのとちょっとズレる行動をするわけよね、妊娠先行型結婚の人たちって。 彼らはそういうズレを自覚しているんです。なので私がお話を聞きに行くと、自分たちのことを「いやいや、わたしたちはちゃんとした家族なんです。めっち

              社会学、あなたはどこから?――『社会学はどこから来てどこへ行くのか』スピンオフ(Book Bang) - Yahoo!ニュース
            • 真面目に研究しているのに、また社会学が理不尽に叩かれていてつらい

              Naoki Maejima @naoki_maejima 社会学は「似非学問」「インチキ」「根絶すべき」のような言説を無数に見かけるし、このタイムラインにも流れてくる。非常につらいものがある。 2021-01-30 09:51:15 Naoki Maejima @naoki_maejima 社会学関係者がTwitterで失言したことから即社会学全体に対する評価につなげるのは、本当に控えてほしいです…。久々にTwitter上の言説が暴力のように感じられます…。 2021-01-30 09:58:22 高村武義 #WalkAway @tk_takamura ツイッター上の失言が原因ではない。大御所社会学者の上野千鶴子が”不利なエビデンスは隠す”と書籍で公言したり、千田有紀のように捏造して記事書いたり、堀あきこのように法の平等という基本知識を無視して、BL無罪の本を書くなど、社会学者達が蛮行の限

                真面目に研究しているのに、また社会学が理不尽に叩かれていてつらい
              • 村瀬 計量社会学

                計量社会学 2021秋学期 村瀬 洋一  murase○rikkyo.ac.jp ★立教SPIRIT  授業支援システムブラックボードと、立教時間も活用します。 ★文献・統計リンク 練習用データファイルについて  ★ここをクリック★   (学内のみ) 1.目的 ・社会構造と社会変動について最新の研究動向を理解 ・社会の測定とは何かを理解 ・計量社会学の研究プロセスを理解 2.主な内容 心理測定法という学問はあるが、社会測定法という学問は今のところない。そして、調査をしたが分析できない、というこ とでは研究として成立しない。 社会の構造や社会的地位をどう測定するかは、重要な問題。多くの社会学は、測定や分析に失敗しているので、あやしげな 質的調査や、直感での分析、構築主義などの解釈や印象批評に逃げてしまっている。構築主義などは一見おもしろそうに見え ても、具体的な測定法や分析法を作ることができ

                • ハラスメント加害者の更生はいかにして可能か─加害者への臨床心理社会学的な実践をもとにして考える|日本労働研究雑誌 2019年11月号(No.712)

                  日本労働研究雑誌 86 目 次 Ⅰ 本稿の課題 Ⅱ� 更生をすすめるために必要な社会の意識の変化 ─セクシュアルハラスメントの場合 Ⅲ� 更生をすすめるために必要な社会の意識の変化 ─パワーハラスメントの場合 Ⅳ 更生の対話をすすめるために Ⅴ� 加害と責任の自覚をどう深めていけるのか� ─ハラスメント加害者との対話をとおして Ⅵ� 被害者の救済にとっても必要なハラスメント加害 者対応 Ⅰ 本稿の課題 ハラスメント加害者の更生について考えるべき 諸点について概観し,被害者救済との関係も含め て臨床心理社会学的な観点から考えてみる。 第 1 は,社会の意識や態度のあり様がハラスメ ントをする側の意識と態度と相関しており,その 変容の程度が更生に影響を与えるので,まずはハ ラスメントについての最近の特筆すべき意識の変 化についてまとめておくことにした。これは更生 が可能となる条件の前提となる。

                  • 災害時でも理性を失わぬために反社会学講座ブログ

                    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。今年の日本は年明け早々から大地震やら飛行機事故やらと、エラいことになってます。 災害が発生するとすぐさまツイッターに悪意のあるデマが流れだすのが、もはや恒例になってしまいました。ニセの救助要請を書きこむなんて悪質なことがよくできるもんです。芯から性根が腐ってるヤツなのでしょうか。救助をする側の人員は限られているのだから、もしもデマに振り回されたら、本当に救助を求めてる人が救われる確率が下がるかもしれないのに。 あと、被災地での犯罪に関するデマ情報にも注意が必要です。以前に当ブログでは『災害ユートピア』という本をおすすめしました。(災害関連で必読のおすすめ本) 著者のレベッカ・ソルニットさんは災害後の被災者たちの実態について、世界中の事例を検証しています。それによると、災害発生後に被災地で起きた犯罪は、多くの人たちが思っているよりもかなり少ないのだそう

                    • 特集ワイド:社会学研究者・ケイン樹里安さんが目指したもの 涙流す人減る社会に 「気にせずにすむ」特権、問い続け | 毎日新聞

                      マイノリティーに寄り添い続けたケイン樹里安さん=東京都世田谷区で2021年11月22日、幾島健太郎撮影 若き社会学研究者の突然の死を悼む声が広がっている。海外と日本にルーツを持つ人々などをテーマに研究を続け、5月に33歳で亡くなったケイン樹里安さん。自身もハーフという「当事者目線」から、日常に潜むレイシズム(人種差別)の構図などを分かりやすく発信し、差別や社会問題を「気にせずにすむ人々」に問い続けた。ケインさんの目指した社会の姿とは何だったのか。 <「ハーフ」ということばを聞いて、あなたは誰の顔を思い浮かべるだろうか。やはり、容姿端麗な欧米白人系の「ハーフ」の顔だろうか>。タレントの渡辺直美さん、米プロバスケットボールNBAの八村塁選手、テニスの大坂なおみ選手といった<欧米白人系>でないハーフがメディアの人気者になる中、ケインさんは共編著「ふれる社会学」(北樹出版)であえてそう問いかけた。

                        特集ワイド:社会学研究者・ケイン樹里安さんが目指したもの 涙流す人減る社会に 「気にせずにすむ」特権、問い続け | 毎日新聞
                      • TOKYOスイッチ:五輪の「象徴的権力の喪失」を歴史社会学から語る 石坂友司さん | 毎日新聞

                        新型コロナウイルスの終息が見通せない中、行方に注目が集まる東京オリンピック・パラリンピック。辞任表明した大会組織委員会の森喜朗会長(83)による女性蔑視発言もあり、大会の意義、理念がなおさら問われている。五輪、パラリンピックとは何なのか。初回は「五輪と歴史社会学」の観点で、石坂友司・奈良女子大准教授に聞いた。【聞き手・大島祥平】 近代五輪は古代ギリシャの神聖な競技会(ゲームズ)を参考に、フランスのクーベルタン男爵(1863~1937年)が近代スポーツの祭典に作り替えたもので、1896年アテネ大会から始まった。彼は教育学者であり、スポーツを通じて身体的、道徳的資質を高める人間教育の手段として考え出した。古代ギリシャの「エケケイリア」(神々を祭る祭典のための休戦協定)を、欧州で戦争が身近だった時代に平和思想として取り込み、古代との「連続性」をうまく創造したことも特徴だろう。 近代スポーツ発祥の

                          TOKYOスイッチ:五輪の「象徴的権力の喪失」を歴史社会学から語る 石坂友司さん | 毎日新聞
                        • オルタナティブロックの社会学を読んで アフターコロナの音楽シーンを考える - 心理学が好きな犬の備忘録

                          「2020年、2万円分の本をレビューするまで年を越せまてん」 第一回は、南田勝也『オルタナティブロックの社会学』(花伝社)の紹介をしたいと思います。 この本はタイトルの通りオルタナティブロックというジャンルにおける音楽シーンの変遷を丁寧に追って数々の名盤を挙げながら紹介しています。 ニルヴァーナやマイブラといったロック史を語るうえでは外すことのできない伝説のバンドの数々。伝説的な音楽は受け継がれつつも、聴衆や社会の変容によって私たちが消費する音楽というものは変化してきているということをこの1冊を通して考えさせられます。 後半では「ロックとスポーツ」を論じており、今の時代に求められる音楽はロックフェスなどの場面で見受けられる聴衆との一体感、踊れる音楽などが主流になってきていることが取り扱われています。 また、日本のオルタナティブロックの章ではくるりやSUPERCAR、ナンバーガールといった私

                            オルタナティブロックの社会学を読んで アフターコロナの音楽シーンを考える - 心理学が好きな犬の備忘録
                          • 平 裕介 on Twitter: "オープンレターなどによるキャンセルカルチャーという集団的行動は、社会学など特定領域だけの問題ではない。法学関係者(研究者や弁護士等)も、他人事ではなく、明日は我が身の「自分事」として、学問の自由、表現の自由、人格など憲法にも関する問題として捉える人が増えてきた。危機感の表れだろう"

                            オープンレターなどによるキャンセルカルチャーという集団的行動は、社会学など特定領域だけの問題ではない。法学関係者(研究者や弁護士等)も、他人事ではなく、明日は我が身の「自分事」として、学問の自由、表現の自由、人格など憲法にも関する問題として捉える人が増えてきた。危機感の表れだろう

                              平 裕介 on Twitter: "オープンレターなどによるキャンセルカルチャーという集団的行動は、社会学など特定領域だけの問題ではない。法学関係者(研究者や弁護士等)も、他人事ではなく、明日は我が身の「自分事」として、学問の自由、表現の自由、人格など憲法にも関する問題として捉える人が増えてきた。危機感の表れだろう"
                            • 『同人文化の社会学』を誰に届けるのか──研究書の想定読者をめぐって/玉川博章

                              『同人文化の社会学』を誰に届けるのか──研究書の想定読者をめぐって 玉川博章(『「同人文化」の社会学』編者) 『同人文化の社会学』が発行された。その表紙は非常にポップというかカジュアルである。この書影からは、新書ほど手に取りやすく気軽に読める本とはいかずとも、いわゆる専門書の雰囲気を崩して、手に取る範囲を広げたいという思いが見て取れるだろう。というか、版元編集者の意図はそうだ(と思う)。 その目的を否定する気はないが、一方で「同人文化」というテーマを扱う本書が、それを達成することが難しいのも事実である。テーマが同人誌や同人ソフト、同人誌即売会という「やわらかいもの」、「サブカルチャー」だから、多くの人に手に取ってもらえる……というのは幻想である。 本書はあくまで専門書であり研究書である。大学生向けの「教科書」ですらない。部数減に直面した昨今の学術系出版社が学部生向け「教科書」の出版を進める

                                『同人文化の社会学』を誰に届けるのか──研究書の想定読者をめぐって/玉川博章
                              • ディスコゾンビ104@文学フリマ東京S-07 on Twitter: "「何故ビックリマンシールは売れたのか?」というテーマは社会学として研究すべきテーマだと思う。そこには物語もなく、ただキャラクターだけが居る。背景世界は和風と中華と西洋が一緒くたになったヘンテコな世界でナンセンスですば抜けて何かがカッコよかったわけでもないのにアレだけ売れた。"

                                「何故ビックリマンシールは売れたのか?」というテーマは社会学として研究すべきテーマだと思う。そこには物語もなく、ただキャラクターだけが居る。背景世界は和風と中華と西洋が一緒くたになったヘンテコな世界でナンセンスですば抜けて何かがカッコよかったわけでもないのにアレだけ売れた。

                                  ディスコゾンビ104@文学フリマ東京S-07 on Twitter: "「何故ビックリマンシールは売れたのか?」というテーマは社会学として研究すべきテーマだと思う。そこには物語もなく、ただキャラクターだけが居る。背景世界は和風と中華と西洋が一緒くたになったヘンテコな世界でナンセンスですば抜けて何かがカッコよかったわけでもないのにアレだけ売れた。"
                                • hhasegawa on Twitter: "紹介した鼎談(https://t.co/fE25EqpXHO)への反応を眺めていて笑ってしまったのは、明らかに歴史家が歴史の話をしている内容にもかかわらず、これを「社会学」と言っている輩がいたことで、つい先ごろ下記のツイートをした… https://t.co/P7jQuIhs4L"

                                  紹介した鼎談(https://t.co/fE25EqpXHO)への反応を眺めていて笑ってしまったのは、明らかに歴史家が歴史の話をしている内容にもかかわらず、これを「社会学」と言っている輩がいたことで、つい先ごろ下記のツイートをした… https://t.co/P7jQuIhs4L

                                    hhasegawa on Twitter: "紹介した鼎談(https://t.co/fE25EqpXHO)への反応を眺めていて笑ってしまったのは、明らかに歴史家が歴史の話をしている内容にもかかわらず、これを「社会学」と言っている輩がいたことで、つい先ごろ下記のツイートをした… https://t.co/P7jQuIhs4L"
                                  • 今年面白かった社会学論文10選(2020)

                                    昨年も 2019年に出会った論文で面白かったものの10選を載せたが、今年も独断と偏見で選んだ2020年版の10選を紹介することにした。2020年に出版されたものではなく、あくまで私が今年読んだものの中で、「面白い!」と思った論文である。なお、10選の中には最後に一冊だけ本が入っている。紹介の順番に特に大きな意味はない。 ---------------------- Legewie, J. (2018). Living on the edge: neighborhood boundaries and the spatial dynamics of violent crime. Demography, 55(5), 1957-1977. 地理空間における社会的境界 (e.g., 黒人が多く住んでいる近隣と白人が多く住んでいる近隣の境)は物理的境界(e.g. 幹線道路)や政治的境界(e.g.,

                                      今年面白かった社会学論文10選(2020)
                                    • アメリカ人と日本人が「ずるいと感じる差」を社会学的に考察 - 相貌失認がんばり隊

                                        アメリカ人と日本人が「ずるいと感じる差」を社会学的に考察 - 相貌失認がんばり隊
                                      • ✎投資と関係ない本も読んでみよう「フィリピンパブ嬢の社会学」③✎ - アパート建築営業マンが不動産投資してみた

                                        いやはや、日経の勢いが本当に止まらない。 来週は4万越えるかな?まあ、いつかは超えるのだろうけど、それにしてもスピードが速すぎる。調整が入ったところでNISAの成長枠の残りを使おうかと考えています。 フィリピンパブ嬢の社会学 (新潮新書) 作者:中島 弘象 新潮社 Amazon さて、フィリピンの実家から日本に戻ってしばらくすると、ふたりに新たな災難が襲います。 マネージャーから偽装結婚の終了(つまり離婚)を告げられます。(もちろん結婚相手は著者ではない)偽装結婚が解かれると在留資格がなくなるので強制送還となってしまいます。そこで著者はマネージャーと交渉するため店に乗り込みます。マネージャーとは言ってもつまりはヤクザです。 そもそもホステスを自分たちの商品と考えている連中ですから、ホステスに手を出した客を許すわけがない。交渉は一触即発でスタートするが、よくよく話を聞いたら離婚した途端にビザ

                                          ✎投資と関係ない本も読んでみよう「フィリピンパブ嬢の社会学」③✎ - アパート建築営業マンが不動産投資してみた
                                        • 仲人の近代 見合い結婚の歴史社会学 | - 阪井 裕一郎(著)

                                          紹介「結婚」や「家」と密接な関わりがあった仲人は、どのように広まり定着して、なぜ衰退に至ったのか。明治期から戦前、そして戦後に至る仲人の役割や見合い結婚のありようをたどり、仲人の近・現代史から近代日本の家族や結婚をめぐる価値観の変容を照射する。 解説1990年代まで「結婚」や「家」と密接な関わりがあった仲人は、どのように広まり定着したのか。また、なぜ衰退して現在では見られなくなったのか。 明治時代以前の村落共同体では見合いが浸透していなかったが、教育勅語や家制度によって仲人が急速に普及する。明治期の家族主義と個人主義、大正期以降に登場する恋愛などとのせめぎ合いのなかで、見合い結婚が「正しい結婚」として位置づけられ、強固に維持されたことを史料を渉猟して明らかにする。 また、明治期に民間の結婚相談所が設立されたが、戦時下の人口政策に組み込まれ厚生省が結婚媒介を統制するに至って、優生思想とも接続

                                            仲人の近代 見合い結婚の歴史社会学 | - 阪井 裕一郎(著)
                                          • Okuyama, Masashi ┃奥山真司 on Twitter: "「貧乏人はなぜ貧乏なのか」は社会学では重大なテーマだったが、その理由は今まで言われてきた「だらしないから、怠け者だから」ではなくて、実は「金勘定のストレスが強くて判断力が落ちるから」という行動経済学の最新研究結果をうまくまとめたノ… https://t.co/A1Iz8DCQp7"

                                            「貧乏人はなぜ貧乏なのか」は社会学では重大なテーマだったが、その理由は今まで言われてきた「だらしないから、怠け者だから」ではなくて、実は「金勘定のストレスが強くて判断力が落ちるから」という行動経済学の最新研究結果をうまくまとめたノ… https://t.co/A1Iz8DCQp7

                                              Okuyama, Masashi ┃奥山真司 on Twitter: "「貧乏人はなぜ貧乏なのか」は社会学では重大なテーマだったが、その理由は今まで言われてきた「だらしないから、怠け者だから」ではなくて、実は「金勘定のストレスが強くて判断力が落ちるから」という行動経済学の最新研究結果をうまくまとめたノ… https://t.co/A1Iz8DCQp7"
                                            • 社会学は滅びるべきなのか

                                              以下の文章は、社会学は客観性が無いから学問の体をなしていないから解体すべき、という暴論を見かけて、趣味で社会学を学んでいる人間がイラッとして書き散らしたものです。専門家によるまともな読み物としては、盛山和夫『社会学の方法的立場: 客観性とはなにか』(2013)、佐藤俊樹『社会学の方法――その歴史と構造』(2011)(たまたまですがどっちも東大系の人ですね)、あるいは以下で紹介する「客観性論文」やそれ関係の論文などがあります。ちなみに「岩波科学は科学論文」の人に関しては擁護のしようも無いと思います。 たとえば、この宇宙はスパゲッティモンスターによって創作されたという誤ったイデオロギーを抱えた科学者がダイナマイトを発明したとして、ダイナマイトは誤った発明であるとか、あまつさえ存在しないということにはなりません。それはそれ、これはこれ、という態度が科学的というものでしょう。しかし、誤ったイデオロ

                                                社会学は滅びるべきなのか
                                              • モデルではない方の久保田裕之(家族社会学) on Twitter: "社会科学的な因果を政策学的な目的手段に反転させて用いるとき、説明に隠れた前提を見落とすと悲惨ですよね。たとえば「少子化の原因は(結婚しなければ子どもを持てない社会を前提とした)未婚化だ」から「未婚化を止めるには結婚支援しかない」を導くように、前提を変える選択肢を見落としがち。"

                                                社会科学的な因果を政策学的な目的手段に反転させて用いるとき、説明に隠れた前提を見落とすと悲惨ですよね。たとえば「少子化の原因は(結婚しなければ子どもを持てない社会を前提とした)未婚化だ」から「未婚化を止めるには結婚支援しかない」を導くように、前提を変える選択肢を見落としがち。

                                                  モデルではない方の久保田裕之(家族社会学) on Twitter: "社会科学的な因果を政策学的な目的手段に反転させて用いるとき、説明に隠れた前提を見落とすと悲惨ですよね。たとえば「少子化の原因は(結婚しなければ子どもを持てない社会を前提とした)未婚化だ」から「未婚化を止めるには結婚支援しかない」を導くように、前提を変える選択肢を見落としがち。"
                                                • 国の借金は返さなくていい?日本の社会学は限界?アベノミクスは勘違い?「そろそろ左派は〈経済〉を語ろう」感想|さのかずや|note

                                                  国の借金は返さなくていい?日本の社会学は限界?アベノミクスは勘違い?「そろそろ左派は〈経済〉を語ろう」感想

                                                    国の借金は返さなくていい?日本の社会学は限界?アベノミクスは勘違い?「そろそろ左派は〈経済〉を語ろう」感想|さのかずや|note
                                                  • ポルノやエロスが社会学に?セクシュアリティの研究について聞いてみた|東京大学赤川学教授インタビュー【前編】 - 赤川学ゼミ(社会学研究室) | Hey!Labo

                                                    ポルノやエロスが社会学に?セクシュアリティの研究について聞いてみた|東京大学赤川学教授インタビュー【前編】 東京大学大学院人文社会系研究科の赤川学教授にお話を伺ってきました。 専門は「セクシュアリティの研究」。 ポルノ、エロス、オナニーなど次々と飛び出すセクシャルなワードが一体どのような研究になるのか? 身近でありながら意外とディープなお話を前編後編の2回に分けて掲載します。 ライフワークは「セクシュアリティの研究」

                                                      ポルノやエロスが社会学に?セクシュアリティの研究について聞いてみた|東京大学赤川学教授インタビュー【前編】 - 赤川学ゼミ(社会学研究室) | Hey!Labo
                                                    • 今週の本棚:内田麻理香・評 『コロナ危機の社会学 感染したのはウイルスか、不安か』=西田亮介・著 | 毎日新聞

                                                      (朝日新聞出版・1650円) 混迷を整理し、分析する地図 日本政府の新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)対策に対して、世論やメディアでは対応の遅れや不充分な経済対策が繰り返し指摘されてきた。これらの評価と、客観的な事実にはズレが存在するという。本書は、二〇二〇年六月までの会議資料や報道資料の調査を通じて、その認識と実態の乖離(かいり)を明らかにする。著者は、コロナ禍で場当たり的に見える対応を繰り返す日本政府を、「耳を傾けすぎる政府」と呼ぶ。そして、この政府が生まれた背景には、感染症そのものへの不安と、マスメディアやSNSを通じて拡大した不安の両者が相互作用する、「感染の不安/不安の感染」があると分析する。 初動の遅れが批判されていた日本だが、国際的にみればWHOの方針に従い、厚労省や日本政府は早い段階で対処を開始していたことがわかる。首相記者会見は、事態が進行した二月二九日に、全国一斉休

                                                        今週の本棚:内田麻理香・評 『コロナ危機の社会学 感染したのはウイルスか、不安か』=西田亮介・著 | 毎日新聞
                                                      • 見応えがあった、この夏の戦争関連テレビ番組反社会学講座ブログ

                                                        こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。ひとむかし前までは、毎年8月に放送される戦争関連のテレビ番組といえば、戦争の悲惨さというお題目を感傷的に訴えるものばかりという印象でした。 でも最近は作り手の意識が変わってきたようです。忘れられた事実を掘り起こして伝えようとする、文化史的に価値のある番組が増えてきたのは好ましい。とくに今年は見応えのあるものが多かったです。 NHKの『あちこちのすずさん』は、『この世界の片隅に』で描かれたような戦時下の庶民生活体験談を一般から募集して紹介する企画。 私は『この世界の片隅に』の原作マンガに感銘を受けて、アニメ化される前から推してました。それまでの戦時下の生活を伝える物語は、抑圧された窮乏状態をみんなで必死に耐えました、欲しがりません勝つまでは! みたいな暗い世情を描くものがほとんどでした。ところが『この世界の……』では、戦時下でも庶民が笑ってます。日常に

                                                        • スポーツとナショナリズムの歴史社会学 - 株式会社ナカニシヤ出版

                                                          日本でスポーツはどう利用されてきたのか? 明治神宮競技大会、ラジオ体操、国民体育大会、自衛隊のスポーツ参加、3つの東京オリンピック…… 100年以上前からのスポーツイベント・政策の記述・考察から、戦前と戦後の連続性を示し、日本におけるスポーツと国家権力との関わりを、私たちの身体と地続きの権力を問い直す。 「ポピュラーナショナリズムの重要な一環であるスポーツ・ナショナリズムの分析を通して、スポーツや身体管理政策が近現代日本社会にいかなる影響を及ぼしたのか、日本人の生活や国民意識にいかなる意識を創出し、どのような「刻印」を残したのかを、複合的アプローチをとることで多角的・総合的に考察することが本書の狙いである。」(「はじめに」より) ■著者紹介 権 学俊(くおん・はくじゅん) 1972年韓国生まれ。立命館大学産業社会学部教授。 横浜市立大学大学院国際文化研究科博士課程修了。博士(学術)。横浜市

                                                            スポーツとナショナリズムの歴史社会学 - 株式会社ナカニシヤ出版
                                                          • 趣味の社会学 文化・階層・ジェンダー | - 片岡 栄美(著)

                                                            紹介ピエール・ブルデューの『ディスタンクシオン』の問題意識を共有しながら、社会調査や計量分析を基に、日本における文化的オムニボア(文化的雑食性)という特性を浮き彫りにする。そして、日本で文化の再生産が隠蔽されてきたメカニズムを解き明かす。 解説「日本に経済格差はあるが、文化的には平等である」――戦後、こういった神話が語られてきたが、はたして本当に平等と言えるだろうか。平等だと言うことで、どういう現実が覆い隠されてきたのだろうか。 ピエール・ブルデューの『ディスタンクシオン』の問題意識と方法を共有しながら、社会調査や計量分析を基に、日本の文化資本の機能を読み解く。 芸術・音楽・読書などの趣味とジェンダー/ライフスタイルの関係、趣味を通じた友人のネットワーク形成、家庭の文化資本が学歴や地位の形成に及ぼす効果とその男女差などの分析を通して、日本における文化的オムニボア(文化的雑食性)という特性と

                                                              趣味の社会学 文化・階層・ジェンダー | - 片岡 栄美(著)
                                                            • もし開催強行されるとしても「五輪中止」を言い続けることの意味 | 婦人の手習い社会学<br>世の常識に、ひざカックン | mi-mollet(ミモレ) | 明日の私へ、小さな一歩!

                                                              東京オリンピック開催強行のカウントダウンが始まっちゃってるタイミングですが、私は今も中止しかないと思っていますーーてな意見をまずは発信しつつ、今日は実は五輪と深い関係にある(?)「我が家の晩ごはん問題」からスタートしたいと思います。 家庭内で食事を作る担当は私なのですが、お食事担当の皆さんはご存知のように、毎日毎日献立を一人で考えるのは結構大変なもの。当然同居する家族に「今日は何が食べたい?」と聞きますよね。「鶏の唐揚げ!」「麻婆豆腐!」「干し貝柱と冬瓜入りフカヒレスープ!」「ハチノスの沙茶醤炒め!」とかその時々で意見が出ます。いやあのねウチは横浜中華街じゃないんだからとか言いつつ、時には唐揚げさえも「今は鶏肉より前に買った豚肉がある」とかいう事情で対応できなかったりする。料理番の「番」たる真髄は「冷蔵庫に長逗留していて、先に食べるべき素材はなにか?」を考えることにあるわけで、「何が食べた

                                                                もし開催強行されるとしても「五輪中止」を言い続けることの意味 | 婦人の手習い社会学<br>世の常識に、ひざカックン | mi-mollet(ミモレ) | 明日の私へ、小さな一歩!
                                                              • 社会学(笑)みたいな感じだった扱いが、社会学!ヽ(`▽´)/になってきた2020年末 #100分de名著 #ディスタンクシオン

                                                                武 @takeru2009 経済中心主義とは異なる文化のエコノミーを問う #ディスタンクシオン 持ってるお金とか社会環境で趣味が変わってくる。 庶民=草野球、金持ち=ゴルフ みたいな。#100分de名著 #nhketv 2020-12-07 22:31:32

                                                                  社会学(笑)みたいな感じだった扱いが、社会学!ヽ(`▽´)/になってきた2020年末 #100分de名著 #ディスタンクシオン
                                                                • ヒグチ🐤 on Twitter: "なぜ僕らは「たかがオタク趣味」を否定されただけで、自分自身が否定されたかのように傷ついてしまうのか、ということに対する説明がされている、社会学の本。有益…! /"NHK 100分 de 名著 ブルデュー『ディスタンクシオン』 20… https://t.co/7O7t7NKgMY"

                                                                  なぜ僕らは「たかがオタク趣味」を否定されただけで、自分自身が否定されたかのように傷ついてしまうのか、ということに対する説明がされている、社会学の本。有益…! /"NHK 100分 de 名著 ブルデュー『ディスタンクシオン』 20… https://t.co/7O7t7NKgMY

                                                                    ヒグチ🐤 on Twitter: "なぜ僕らは「たかがオタク趣味」を否定されただけで、自分自身が否定されたかのように傷ついてしまうのか、ということに対する説明がされている、社会学の本。有益…! /"NHK 100分 de 名著 ブルデュー『ディスタンクシオン』 20… https://t.co/7O7t7NKgMY"
                                                                  • 再読で気づいた『有閑階級の理論』のおもしろさ反社会学講座ブログ

                                                                    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。 略奪行為が集団で行われる場合には、この傾向は軍国主義とか、最近では愛国心などと呼ばれている。 なかなかエッジの効いた皮肉です。「最近では」となってますが、この「最近」とは1899年、日本でいえば明治32年のこと。 これは2022年に読んだ本のなかでもっともおもしろかった本からの引用です。 『有閑階級の理論[新版]』ソースタイン・ヴェブレン 村井章子訳 ちくま学芸文庫 いわずと知れた、社会学の古典的名著です。私は20年以上前に読んだきりでしたけど、近年(といっても7年前だけど)新訳が出ていたことを知り、図書館でぱらぱらとページをめくっていたら、古臭さがまったく感じられないことに驚きました。 愛国心などという美辞麗句を免罪符にして略奪行為を正当化する無法者どものやり口を、ヴェブレンは100年以上前に見抜いてました。その指摘がいまでも通用してしまうのはヴ

                                                                    • Amazon.co.jp: 日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学 (講談社現代新書): 小熊英二: Digital Ebook Purchas

                                                                        Amazon.co.jp: 日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学 (講談社現代新書): 小熊英二: Digital Ebook Purchas
                                                                      • ガマンは自慢になりません反社会学講座ブログ

                                                                        こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。最近また頭髪に関する理不尽な校則のことで議論になってました。髪型や髪色の規制のような無意味なことを、日本人は100年以上前から性懲りもなくやり続けてます。理由なんて昔からないんです。新たなヘアスタイルなどが登場すると、日本の中高年はとにかくケチをつけずにいられない。そのあたりのことは拙著『歴史の「普通」ってなんですか?』所収の「頭髪100年戦争」にまとめてありますので、ぜひお読みください。庶民史の事実を勉強せずに自分の偏見をがなり立てても、不毛な議論になるだけです。 こういう論争が起きると必ず、「理不尽な校則は、社会での理不尽さに耐えるための練習なのだ」みたいなことをいうひとが出てきます。 じゃあ、そのひとからは選挙権を剥奪しましょう。え、なんか文句あります? だってあなたは学生の時から理不尽な校則に異議も唱えずガマンして従い、練習したことで、どんな

                                                                        • 『読むワイドショー』のレビューについて思うところをお話しします 《前半》反社会学講座ブログ

                                                                          こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。地方紙に『読むワイドショー』の書評が出たりしたおかげか、ネット上のレビューや感想がだいぶたまったようなので、ざっと目を通してみました。書いてくれたみなさん、ありがとうございます。 読んだかぎりでは、私の意図をきちんと読み取ってくれた読者が多いようなので、ほっとしています。 今回から2回にわたって、『読むワイドショー』の感想やレビューについて思うところをお話しするのですが、その前置きとして、いっておかねばならないことがあります。 ●誤読され続ける『反社会学講座』 私の著作に対するレビューや感想だけでなく他の作品に対してもですが、広い意味での批判や炎上といった事例は、誤読がもとになってることが少なくありません。どこをどう読めばそんな解釈ができるの? と、批判してる側、炎上させてる側の読解力を疑ってしまう事例をしばしば見かけます。 思考力の乏しい人はその欠

                                                                          • ゾンビの社会学的な側面 -社会学 of the Dead- - 地底たる謎の研究室

                                                                            題名:ゾンビの社会学的な側面 -社会学 of the Dead- 報告者:トシ ゾンビに関する記述は、ハイチにおけるブードゥー教での精神状態から始まり、世に知れるようになったジョージ・A・ロメロ監督による1979年のゾンビによって大きく社会へと解き放たれた(この記事も参照)。そして、現在は、アメリカのテレビ局のAMCによって製作された2010年からのThe Walking Deadによって、劇中だけでなく、一大社会現象としてパラダイムシフトがもたらされたのは、ここでいうまでもないであろう(この記事も参照)。そのThe Walking Dead であるが、すでに8年も続いたために脚本も混迷し始め、さらには、前日譚となるFear the Walking Deadに至っては軒並み視聴率が低下するという1)、劇自体がゾンビ化しているような様相を呈している。冗談のような、The Walking De

                                                                              ゾンビの社会学的な側面 -社会学 of the Dead- - 地底たる謎の研究室
                                                                            • ビバ~マツケンサンバⅡワールドカフェ~オレ! at THE GUEST cafe 心斎橋パルコ店 - 社会学的ラブソング・改

                                                                              マツケンサンバⅡカフェに行って来た。 一人で行くのもなぁ・・・と思ってたので他に行きたいと仰る方をお誘いした。 ありがとうございました。 抽選予約は外れたものの、先着受付で何とか予約が取れた。有難い事である。 マニヘブTシャツ着て行けばよかったか・・・。 ネタバレ気になる方は後日。 お店の外からして上様の輝きと微笑みに溢れている。 お肌つやつや! 予約時間前に予約番号順に並んで待ち、注文する仕組み。 なので店内に入って写真撮影のルール等の説明を受けてからは、あんまり待たない。 もしかして店員さんがダンサーズのお召し物なのでは?と思ったがそんな事は無かった、だが物販Tシャツ着てはった。 踊りながら登場してもびつくりだよねぇ。 コースターは一人1枚だと思い込んでいたが、注文した品毎に1枚。 ランチョンマットも「是非お持ち帰り下さい」との事。 サンバ ピザ サンバとか 南のカルナバルプリンとか

                                                                                ビバ~マツケンサンバⅡワールドカフェ~オレ! at THE GUEST cafe 心斎橋パルコ店 - 社会学的ラブソング・改
                                                                              • 「社会問題の社会学」とはなにか?――「構築主義1.0」から「構築主義2.0」へ/赤川学(訳者)/石島裕之(筑摩書房)(ホスト) - SYNODOS

                                                                                2021年1月22日(金)開催 「社会問題の社会学」とはなにか――「構築主義1.0」から「構築主義2.0」へ 赤川学(訳者) ホスト:石島裕之(筑摩書房) 開催日時 2021年1月22日(金)20:00~21:30 講師 赤川学(訳者) ホスト 石島裕之(筑摩書房) 場所 Zoom 料金 1100円(税込) ※高校・大学・大学院生は無料です。 いじめや自殺、DVといったものから、経済やジェンダーにおける格差、人種差別、気候変動といったものまで、現代の社会問題は多岐にわたる。テレビやネットで発せられた「これは問題だ!」という、あらたな警告にふれるとき、私たちは不安をおぼえたりはしないだろうか。 なぜなら、そのメッセージは根拠に乏しかったり、場合によっては虚偽であったりするかからだ。こうして猜疑心がふくらめば、あらゆる問題提起をシニカルな目でみるようになっていく。他方で、「これは問題だ!」とい

                                                                                  「社会問題の社会学」とはなにか?――「構築主義1.0」から「構築主義2.0」へ/赤川学(訳者)/石島裕之(筑摩書房)(ホスト) - SYNODOS
                                                                                • 【書評のようなもの】伊藤昌亮『ネット右派の歴史社会学』 - Ingsoc

                                                                                  ネット右翼という語は、1990年代後半からしばしば使われ、「たとえば99年4月に結成されたネット上の右翼団体『鐵扇会』に関連し、この用語が用いられていた」(p.17)。今ではアダルトマン将軍やネット高橋史朗などといった呼び方もあるが、このポスト・オウムのへんないきものたちは、非常に危険である。 「ネット右派言説を構成しているいくつかのアジェンダのうちでも特に嫌韓、反リベラル市民、歴史修正主義という3つのアジェンダは、その出自を1990年代の出版メディアのなかに持っている」…「その後、90年代後半からのネットの普及に伴ってネットメディアのなかに広く浸透し」(p.37)ていった。高橋史朗らのデムパがネットで拡散されたのである。 文が鮮明に統一され、「現在も日本会議の政策委員を務めている高橋は、かつて生学連の委員長を務め、その後『日本教育研究所』という組織の事務局長となった人物」(p.139)。

                                                                                    【書評のようなもの】伊藤昌亮『ネット右派の歴史社会学』 - Ingsoc