新型コロナウイルス感染拡大やこの度の参院選などの報道において、データの重要性はさらに強く意識されるようになりました。校閲記者も精度を上げて調査しなければなりません。3年前に公開した校閲センターの「調べものリンク集」も更新され続けています。 人口10万人当たりの新規陽性者数、病床使用率、ワクチン接種率――。新型コロナウイルスの感染拡大は科学的根拠の重要性を広く認知させる契機になりました。政府や学者によるデータ公開の動きも活発で、記事中にも今まで以上に多くのデータが盛り込まれるようになりました。また、情報の真偽を検証する「ファクトチェック」や、「オシント」(オープンソース・インテリジェンスの略)と呼ばれる公開情報を用いた分析手法による報道が注目されるなど、事実確認の必要性は高まるばかりです。そんな状況を踏まえ、以前公開したブログよりもやや踏み込んだ「調べ方」を、実際の毎日新聞の記事を交えて説明