峯ヶ塚古墳から出土した国内最大の木の埴輪=大阪府羽曳野市国内最大の木製埴輪(はにわ、石見型=いわみがた=木製品)が出土して注目された古墳時代後期(5世紀末)の前方後円墳「峯ヶ塚古墳」(全長96メートル)=大阪府羽曳野市。世界遺産「百舌鳥(もず)・古市古墳群」の構成資産のひとつで、『古事記』『日本書紀』の英雄譚(えいゆうたん)で知られる景行天皇の皇子、日本武尊(やまとたけるのみこと、倭建命)の仮の墓という伝承が残る。もっとも、その陵墓は近くの白鳥陵古墳(前方後円墳、全長約200メートル)が治定されており、墳丘規模などから、それを覆すのは難しそうだが、木製埴輪に加えて、豪壮な遺物が大量に見つかっていることで、ヤマト王権に近い、大王に準じるクラスの墓との見方が強まっている。 見せる木製埴輪峯ヶ塚古墳は墳丘長(全長)96メートルで、後円部の直径は56メートル。墳丘は二段に築かれ(二段築成)、そこに