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  • 読書メモ:『14歳から考えたい レイシズム』&『14歳から考えたい セクシュアリティ』&『14歳から考えたい 優生学』 - 道徳的動物日記

    『福祉国家』、『ポピュリズム』、『移民』、『法哲学』、『マルクス』などに続いてVery Short Introduction シリーズの邦訳書を紹介するシリーズ。 今回はすばる舎から出ている『14歳から考えたい』シリーズのうち3冊を一気に流し読みしたので、ごく短い感想だけ残しておく。なおいずれも「14歳」向けではないし、「14歳」向けにしようとする努力が裏目に出ているように思えるのだが、これに関しては『14歳から考えたい 貧困』の感想を書いたときに十分に愚痴ったので割愛。 テーマがテーマだということもあり、基本的にどの本もサヨクというか左派的な観点から書かれていて、他のVery Short Introduction シリーズに比べても中立性や客観性には欠ける。とはいえたとえば『レイシズム』というテーマを中立的に扱うことは可能ではあろうがそのような行為自体が他の左派からの批判を受けるリスキー

      読書メモ:『14歳から考えたい レイシズム』&『14歳から考えたい セクシュアリティ』&『14歳から考えたい 優生学』 - 道徳的動物日記
    • 書評 「善と悪のパラドックス」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

      善と悪のパラドックス 作者:リチャード・ランガム,依田卓巳発売日: 2020/10/21メディア: Kindle版 本書はリチャード・ランガムによるヒトの本性(特にその他者への寛容性と攻撃性)に関する本だ.本書のキーワードは「反応的攻撃性」と「能動的攻撃性」の区別,そして「自己家畜化」になる.ヒトが自己家畜化した動物であるという議論については先日ブライアン・ヘアとヴァネッサ・ウッズによる「Survival of the Friendliest」を読んだばかりでもあり,いろいろ深く楽しめた.ランガムはヘアと共同研究したこともあり基本的に同じ立場に立っているが,そのスコープと進化的なストーリーはより深く詰められている.原題は「The Goodness Paradox」. はじめに 人間進化における善と悪 序章ではヒトにはジェノサイドを引き起こすような邪悪さと見知らぬ他人に親切にする善良さの両方

        書評 「善と悪のパラドックス」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
      • 同性婚とインセストから現代の結婚に求められるものを考える

        同性婚の法制化を求める声が大きくなっている。それに対して反発が広がり、「そもそも結婚は生殖(あるいは出産)のためにあるのであり、出産しないカップルに結婚による法的利益を提供する必要はない」とか「同性婚を許容するなら兄弟姉妹の結婚も許されるべきではないか」といった議論も飛び出した。後者に関しては特に、牽強付会と言っても構わないと思われるが、なぜそのような錯誤が生じるのかも含めて、もう一度「婚姻」と「再生産(子どもをつくること)」の関係を考え直してもいいかもしれない。本稿で述べる論点をまとめるなら、以下のようになる。この三つに違和感を感じない方は、最終節だけ読んでいただいても構わないと思う。そうでない方は、少し長くなるが全文にお付き合いいただければ幸いである。 (1)婚姻は生殖のためにあるのではないし、人類のインセスト・タブーは生物学的(優生学的)根拠に基づくものではない (2)日本文化のイン

          同性婚とインセストから現代の結婚に求められるものを考える
        • お母さんは忙しくなるばかり〈新装版〉 | 法政大学出版局

          オカアサンハイソガシクナルバカリ カジロウドウトテクノロジーノシャカイシ 978-4-588-36421-1 9784588364211 4-588-36421-9 4588364219 0022 お母さんは忙しくなるばかり〈新装版〉 家事労働とテクノロジーの社会史 ルース・シュウォーツ・コーワン 高橋雄造 コーワン,R.S. タカハシユウゾウ ニューヨーク州立大学教授を経て,現在,ペンシルベニア大学教授.専門は科学技術の社会史.1992-94年には米国技術史学会(Society for the History of Technology/SHOT)の会長を務めた.本書のほか,Our Parents’ Lives: The Americanization of Eastern European Jews(『東欧からのユダヤ系移民の生活と米国民化』Basic Books, 1989. 夫君N

            お母さんは忙しくなるばかり〈新装版〉 | 法政大学出版局
          • 進化的視点からみる人間の「多様性の意味と尊重」|河田 雅圭|note

            本論考は『東北大学教養教育院叢書「大学と教養」第4巻 多様性と異文化理解』  (東北大学教養教育院編/東北大学出版会/2021年)の第1章として寄稿したものを、東北大学出版会の許可を得て、web公開し、多くの方に読んで頂けるようオープンアクセスとしたものです。ここでは、本書原稿に追加・修正された文章を公開しています。引用は[河田雅圭 (2021) 進化的視点からみる人間の「多様性の意味と尊重」『東北大学教養教育院叢書「大学と教養」第4巻 多様性と異文化理解』 pp.3-28, 東北大学教養教育院編/東北大学出版会]でお願いします。 本稿では、人間の進化史や、進化についての基本的な考え方を紹介した上で、現在の進化学や脳神経科学の進展をもとに、人間の多様性はどのように生じ、維持されているのか、また、人間は多様性をどのように認識し、区別あるいは差別するように進化したのか、という点を考察しています

              進化的視点からみる人間の「多様性の意味と尊重」|河田 雅圭|note
            • キャスリン・ペイジ・ハーデン 著『遺伝くじ なぜDNAが社会的平等にとって問題になるのか』(2021年) - リベラルアーツの扉【別館】

              原題 著者について 速評(評者・田楽心) 原題 The Genetic Lottery Why DNA Matters for Social Equality /出版社:Princeton Univ Pr 刊行年:2021年9月 https://www.amazon.co.jp/dp/0691190801 著者について キャスリン・ペイジ・ハーデン(Kathryn Paige Harden):テキサス大学の心理学教授で、心理学及び行動遺伝学を専門とする。本書が初の著作となる*1。 Twitter:@kph3k 速評(評者・田楽心) 現代のレイシスト(人種差別主義者)は、遺伝子に大きな関心を抱いている。例えば本書の著者ハーデンの「非認知スキル(自制心や協調性など)と遺伝との関係」に関する論文への、Twitterからのアクセスを分析した結果がある。これによると、アクセス上位6クラスタのうち5ク

                キャスリン・ペイジ・ハーデン 著『遺伝くじ なぜDNAが社会的平等にとって問題になるのか』(2021年) - リベラルアーツの扉【別館】
              • AIは世界の写し絵 - ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Between Neuroscience and Marketing

                1.4/50 Summilux ASPH, Leica M10P, RAW (これは次のblog postの続編です。) kaz-ataka.hatenablog.com 機械学習ベースのAIの生み出す結果について問題提起的な議論を聞くことが多い。 〇〇についてしらべると 極端に男性に偏っている 極端にヨーロッパ系の人たちに偏っている 極端にリベラル(英語圏の意味の左派)よりである 豊かな人達に向けた議論があまりにも多い 体型や容姿に恵まれた人への極端な偏りを感じる などなどだ。 気持ちは大いにわかるが、機械学習というものの特質を考えると致し方ないところは多い。機械学習ベースのAIは7-8年前にHarvard Business Reviewで整理したとおり、相当の計算環境に、テキスト処理や機械学習を含むアルゴリズムを実装し、大量の経験値を与えて特定の目的に向けて訓練したものだからだ。 安宅

                  AIは世界の写し絵 - ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Between Neuroscience and Marketing
                • コロナ禍での医療資源配分 | COVID-19有識者会議

                  注:この記事は、有識者個人の意見です。日本医師会または日本医師会COVID-19有識者会議の見解ではないことに留意ください。 新型コロナ感染症(COVID-19)の流行で、世界各地で人工呼吸器等の医療資源の配分をめぐり、優先順位を付ける「トリアージ」の提案がなされ、障がい者等による批判があいつぎ、撤回されることが多かった。 日本でも3月30日に生命・医療倫理研究会有志による「COVID-19の感染爆発時における人工呼吸器の配分を判断するプロセスについての提言」が公表され、4月1日の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議記者会見で紹介されたが、すぐに障がい者団体などから厳しい批判が寄せられた。 「COVID-19の感染爆発時における人工呼吸器の配分を判断するプロセスについての提言」(「人工呼吸器配分提言」)は、平常時の終末期の患者に対する人工呼吸器の差し控えや取り外しの倫理基準を新型コロナ感

                    コロナ禍での医療資源配分 | COVID-19有識者会議
                  • 教育経済学と再現性の問題|山本一郎(やまもといちろう)

                    話題になっていたのでちょい噛みですが、いわゆる教育経済学の計量分析の方面で、大事な論文においていくつか再現性がねえんじゃねえのor傾向としてはあるけど因果推論としては甘かったんじゃねえのというのが出始めていて、近く結構な衝撃が起きるのではないかと思っています。 一番面倒なのは教育投資を行ってきた家庭は子どもが高所得になる(子どもの資質にかかわらず教育投資で生涯所得は増やせる)vs知能が等しい双子が学歴に優劣がついても生涯所得に大きな差はない(FSIQが高さで生涯所得はほぼ収斂する)においては、まあ確かに教育投資をかけられるのはFSIQが高い親だからできることだというのもあるし、教育投資が所得割合において多い日本や中国の子どもを混ぜて比較するとモデルが崩壊するのも仕方がないので、結局はFSIQとoceanモデルにおける誠実性(Conscientiousness)が主要因じゃねえかという話にな

                      教育経済学と再現性の問題|山本一郎(やまもといちろう)
                    • メンタリストDaiGoの炎上謝罪に便乗する生活保護活動家緊急声明の害悪:「優生思想」のインフレ化 - 事実を整える

                      メンタリストDaiGoの炎上謝罪に便乗する言葉の破壊行為。 メンタリストDaiGo氏のYouTubeにおけるヘイト発言を受けた緊急声明 「優生思想」概念の誤用、インフレ化を来す内容 メンタリストDaiGoの炎上謝罪に便乗した言葉の破壊と有害な言説の流布 「優生思想」は排除の理論的根拠として免罪符的に持ち出された 安易な概念のインフレ化が招いた「差別扇動者」認定や「立法事実」の誤用 言葉の安易な用法による意味の変遷が概念認知を不可能にした歴史的事実 DaiGoは謝罪撤回・再謝罪:他にも問題はあるが… メンタリストDaiGo氏のYouTubeにおけるヘイト発言を受けた緊急声明 メンタリストDaiGo氏のYouTubeにおけるヘイト発言を受けた緊急声明https://t.co/fxx5CWFGRT つくろい東京ファンドは、生活保護問題対策全国会議、新型コロナ災害緊急アクション、反貧困ネットワーク

                        メンタリストDaiGoの炎上謝罪に便乗する生活保護活動家緊急声明の害悪:「優生思想」のインフレ化 - 事実を整える
                      • 優生学に陥らないようにしながら、遺伝がもたらす人生への影響を「平等」の観点から考え直す──『遺伝と平等―人生の成り行きは変えられる―』 - HONZ

                        優生学に陥らないようにしながら、遺伝がもたらす人生への影響を「平等」の観点から考え直す──『遺伝と平等―人生の成り行きは変えられる―』 近年、遺伝子研究が進展してきたことで身長や顔といった見た目の要素だけでなく、「学歴」のような生涯収入やそれに伴う生活の質に直結する部分も遺伝子の影響を受けることがわかってきた。しかしそうしたデータは気軽に世に出すと、何度否定されても議論が絶えることのない優生学や、何をもってして社会は「平等」や「公平」といえる状態になるかといった、簡単には答えのでない議論を呼び込むことになる。 しかし、実際に遺伝子によって学習能力や最終学歴に差が出るのであれば、議論が難しいからとか、遺伝による差を大っぴらにすると優生学に結びつく可能性があるからと危惧し「遺伝的な差異をなかった/見なかった」ことにするのは間違っているのではないか。それ──遺伝的な差異による富の格差──がある前

                          優生学に陥らないようにしながら、遺伝がもたらす人生への影響を「平等」の観点から考え直す──『遺伝と平等―人生の成り行きは変えられる―』 - HONZ
                        • 私は、元々々々々々増田、元々々々々増田、元々々々増田、元々々増田、元..

                          私は、元々々々々々増田、元々々々々増田、元々々々増田、元々々増田、元々増田、元増田、どれでもありません。 誰一人としてソースを読んでないようなのが気になる。 増田C(口が悪い)の*2で「オランダでは背の高い人たちが背の低い人たちより多くの子供を残した結果として全体の平均身長が150年で20cm高くなった」ことが科学的な調査で示されている。オランダ人はまだ絶滅していないし、他の集団と比べて突出した健康被害があるという話も聞かない。 だから増田D(”私は集団遺伝学系の論文も書いたことがある程度の人間”)の 背の高い人同士で交配させても背の低い人の割合が減るのは何世代もかかる。その上集団サイズを減らすような施策を打ったら絶滅するだろう高身長の遺伝形質をもつ集団を選別、交配させてもヒト全体の平均身長を伸ばすほどパーセンテージは増えないよねという意見(個人の感想)は書く前から間違っているし、そのこと

                            私は、元々々々々々増田、元々々々々増田、元々々々増田、元々々増田、元..
                          • 優生思想って、その思想を隠れ蓑にした福祉予算削減目的だろ。 というコメ..

                            優生思想って、その思想を隠れ蓑にした福祉予算削減目的だろ。 というコメントを見て。 それは確かにあるんだけど、その裏面の意味では、福祉国家ワイマール・ドイツでこそ優生学は発展したんですよね。 「みんなで支え合わなければならない」という前提があればこそ、優生学は受けた。 ナチスの作成したポスターで、屈強なゲルマン人男性が2,3人の障害者を背負って苦しんでいる、という構図のものが、それをよく表していると思います。 【追記】ブクマしてくれた人ありがとう。 ほんと聞きかじりでね。 医療社会学?の人なのかな、(たぶんフーコー研究とかから入ってると思われる)市野川容孝先生がよく書いておられるモチーフなんですよね。 最初に知ったのは「障害学への招待」だったかな。 最近?では「優生学と人間社会」の書評をfinalventさんも書いておられた。 http://finalvent.cocolog-nifty.

                              優生思想って、その思想を隠れ蓑にした福祉予算削減目的だろ。 というコメ..
                            • 立花孝志「質の悪い子供を増やしてはダメ、賢い親の子、納税する優秀な子を増やせ」日曜討論で優生思想より凶悪な思想 - 事実を整える

                              「優生思想」なんかより遥かに凶悪。 立花孝志「質の悪い子供を増やしてはダメ、賢い親の子、納税する優秀な子供を増やすべき」 「優生思想」の意味と立花孝志の日曜討論での発言内容に「劣等遺伝子排除・人の排除」は…? 特定層への税金投入による子育て支援は「優生思想」なのか? 「優生思想」ワードの乱用・濫用と謬論の再生産スパイラル 立花孝志の過去発言「アホみたいに子供を産む民族は虐殺、ある程度賢い人だけを生かす・子供は減らした方がいい」 立花孝志「質の悪い子供を増やしてはダメ、賢い親の子、納税する優秀な子供を増やすべき」 ー立花さんは子ども子育て教育予算、これをどう充実させていくのか具体策をお願いします。 立花 まず、子どもを増やせばいいというものじゃなくてね、子供の質の問題です。ここは、いわゆる賢い親の子供をしっかりと産んでいく、サラブレッドでもそうです、馬の子供は速い。プロ野球選手の子供も、野球

                                立花孝志「質の悪い子供を増やしてはダメ、賢い親の子、納税する優秀な子を増やせ」日曜討論で優生思想より凶悪な思想 - 事実を整える
                              • 中野信子の言っていることはおかしい、具体的に何がおかしいか挙げる

                                きっかけは母親が「空気を読む脳」を買ってきたことだった。以前からこの人の主張はおかしいと思っていて耐えられなくなりこの人の他の本も読み、言動についても調べた 酷い。矛盾だらけ、エビデンスにならない動物実験ソース、人を見た目で判断することは科学的に正しいという主張、本人の言っていることとも矛盾した倫理観。 彼女がいつも言う「日本人はセロトニントランスポーターが少ないから不安に駆られやすい」という理論、まずこれが怪しい。SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)について知っている人なら奇妙に感じるだろう。この薬は、セロトニントランスポーターの機能をあえて弱めることでシナプス中のセロトニン濃度を増やし不安を和らげる薬だとされている。つまり、彼女の理論とSSRIの作用機序についての理論は正反対なのだ。モノアミン仮説にもやや怪しい部分はあるが、正反対の解釈というのは流石におかしい。神経科学の専門家

                                  中野信子の言っていることはおかしい、具体的に何がおかしいか挙げる
                                • 命についてのレクチャー 講師:市野川容孝先生「優生思想について考える」2020年8月19日 - れいわ新選組

                                  2020年8月19日に党内で、 命についてのレクチャーをオンラインで開催いたしました。 今回の講師、市野川容孝先生より、 読み上げ原稿の公開を承諾いただきましたので、 以下、掲載いたします。 皆さん、こんにちは。東京大学で社会学の教授をしています、市野川容孝(いちのかわ・やすたか)と申します。今日は「優生思想について考える」と題して、お話しさせていただきます。 今日の話に関連するものとして、私は『優生学と人間社会』(共著,講談社現代新書,2000年)、『身体/生命』(岩波書店,2000年)、『生命倫理とは何か』(編著,平凡社,2002年)といった本を出版してきました。1990年代の後半から障害学(ディスアビリティ・スタディーズ)という学問の、日本での立ち上げにもかかわってきました。現在、その障害学会の学会誌『障害学研究』の編集委員長をしています。障害者の自立生活運動にも、介助者として、かな

                                    命についてのレクチャー 講師:市野川容孝先生「優生思想について考える」2020年8月19日 - れいわ新選組
                                  • 科学と疑似科学の線引きはどのような歴史をたどってきたのか?

                                    現代人の便利で豊かな生活は科学によって支えられていますが、間違っていて役に立たないどころか有害なことさえある疑似科学も存在します。アメリカ・コーネル大学で科学史を研究しているスーマン・セス教授が、「科学と疑似科学の境界線に関する議論が、科学の発展と共にどんな変遷をたどってきたのか」について論じました。 Why “Trusting the Science” Is Complicated https://lareviewofbooks.org/article/why-trusting-the-science-is-complicated/ 1772年~1778年までイギリス王立協会会長を務めた医師のジョン・プリングルは、牛肉を他の物質と組み合わせてその腐敗を観察する実験により、酸だけでなくアルカリ性の物質も腐敗を遅らせることを発見し、それまでの科学界の常識を覆しました。こうした知見を元に、プリ

                                      科学と疑似科学の線引きはどのような歴史をたどってきたのか?
                                    • カトリックの教説から見る中絶問題──中絶に関わる諸事項の関連 – 立命館大学生存学研究所

                                      池端祐一朗 はじめに ローマ・カトリック(以下、カトリック)の教説は論じられることが多々あるが、詳細に参照されることはあまりない。熊本市の医療法人聖粒会慈恵病院(以下、慈恵病院)が「こうのとりのゆりかご」を設置したときの事例もその一つである。「こうのとりのゆりかご」は慈恵病院がカトリックであることが影響していると言われているが、実際にはカトリックの教説から正確に理解をして来られなかった。そこで、「こうのとりのゆりかご」と慈恵病院の実践を取り上げつつ、カトリック教説からみる中絶問題について見ていくことにする。 慈恵病院はカトリックの修道会(マリアの宣教者フランシスコ修道会)が設立した病院である。1978年4月に修道会から経営を移管、継承し、現在においても、病院の第一の理念として、「キリストの愛と献身の精神を信条とします」と掲げている。そのため、「こうのとりのゆりかご」の設置の背景として、慈恵

                                      • 疑問の冷笑は有害だ

                                        anond:20220124203023 まさしく同意だ。優生学になんでを問う増田への紋切り型の切り捨ては、あまりにひどかった。 「本を読まないの?」「言いたいことは他にある」「勉強してからまた考えれば?」 ネット上の記事を読んではいる、しかし満足できなかったから質問する—— そこにあるのはごくごく当然の向学心でしょう。 理解している誰かは、自分の理解を短くまとめて話してあげればいい。私は、聞かれたら何度でも同じ回答をする。徒労に感じたときは、その仕事を他の誰かに任せて、自分は黙って去ればいいだけなのだから。 ポジティブなアクションをとると決めた回答者にとって、アドバイスは自身の理解向上の機会にもなる。考えを言葉にしようと改めて練っている最中に、意外な発見があるかもしれない。 すべての科学はなぜ? から始まる。 学んだ知識をマウンティングにつかうのは科学じゃない。それは、衒学だ。 疑問を断

                                          疑問の冷笑は有害だ
                                        • RADWIMPS野田洋次郎の優生思想丸出し差別発言の背景! テレビやネットでも公然と“アスリートの遺伝子を残せ”的言説が流通 - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ

                                          RADWIMPS野田洋次郎の優生思想丸出し差別発言の背景! テレビやネットでも公然と“アスリートの遺伝子を残せ”的言説が流通 元厚労省医系技官ら2人の医師がALSの女性を殺害した事件をめぐり、高齢者や障害者は社会資源の無駄であり、早く死んだほうがいいというグロテスクな優生思想が想像以上に浸透していることに慄然としていたら、人気アーティストがこの事件とは関係ないところで、優生思想丸出しの発言をしていたことがわかり、大きな問題になっている。 人気バンドRADWIMPSのボーカル・野田洋次郎が7月16日、ツイッターにこう投稿していたのだ。 〈前も話したかもだけど大谷翔平選手や藤井聡太棋士や芦田愛菜さんみたいなお化け遺伝子を持つ人たちの配偶者はもう国家プロジェクトとして国が専門家を集めて選定するべきなんじゃないかと思ってる。 お父さんはそう思ってる。 #個人の見解です〉 野田洋次郎といえば、201

                                            RADWIMPS野田洋次郎の優生思想丸出し差別発言の背景! テレビやネットでも公然と“アスリートの遺伝子を残せ”的言説が流通 - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ
                                          • アフター・コロナの冷酷で厄介な「優生思想」は苛立ちと嫌悪感に宿る(荒井 裕樹)

                                            群像×現代新書のコラボ企画「DIG 現代新書クラシックス」の第3弾(『群像』3月号掲載)は、二松学舎大学准教授の荒井裕樹氏が『優生学と人間社会』(2000年刊)を論じます。 命に優劣をつける優生思想は、この20年でどのような変遷を辿り、どこに向かっているのか? アフター・コロナの時代に私たちが直面する新しい「優生思想」に迫ります。 「事件」と「疫病」後の世界 2010年代の後半から――特に相模原障害者施設殺傷事件が起きて以降――、各種メディアで「優生思想」という言葉を目にしたり、解説を依頼されたりする機会が増えた。 個人的には、ある種の「古めかしさ」すら感じていたこの言葉が再び注目されていることに驚きを禁じ得ない。もしや、アフター・コロナは「優生思想」が荒々しく吹き乱れる時代になるのではないか。決して大げさではなく、そんな危機感を抱いている。 「優生思想」はどこから来たのか 「優生思想」と

                                              アフター・コロナの冷酷で厄介な「優生思想」は苛立ちと嫌悪感に宿る(荒井 裕樹)
                                            • Quick Research: "文化共産主義"、西田昌司議員、統一教会、ナチスの陰謀論|アズロのデンジャラスゾーン

                                              〈白人至上主義者、ナチス、差別など、刺激の強い内容です。必要に応じて読むのをお控えください。〉 さて、僕はこちらの記事を書くべく、Cultural Marxism(Cultural Bolshevism)、というナチス由来の陰謀論について調べものをしていました。その途中、僕ははたと「はて、西田昌司議員が文化共産主義と言ってて、だれも由来を指摘してなくてイラっとしたことがあったような」と思い出しました。実は正直この発言は確認できなかったのですがw(松丸誠氏と混同したかもしれません、西田氏が言った例があったら誰か教えてください)何気なく確認のために調べたところ、また大きな陰謀論のブラックホールを発見してしまいました。 こちらの動画です。(以下、しばらく書き出しなので、ザーっと読んでください。) ・(ユダヤ人の)解放運動が自由主義(※英語だとリベラリズム)という形になっていくんですけれども。 ・

                                                Quick Research: "文化共産主義"、西田昌司議員、統一教会、ナチスの陰謀論|アズロのデンジャラスゾーン
                                              • 『琥珀色の戯言』 の「2021年に読んだ本ベスト5」 - 琥珀色の戯言

                                                「今年の振り返り」で、新型コロナウイルスの話を2021年もすることになるとは…… 歴史上も、感染症の大流行は数年単位で再燃を繰り返しながら収束していっているので、「こういうもの」ではあるのでしょうけど。 恒例の「今年、このブログで紹介した本のベスト10」です。 ……と言いたいところではあるのですが、今年は「セルフ働きかた改革(まあ仕事じゃないんですが)」「ネット活動ダイエット」の一環として、長年毎日更新していたこのブログを、基本週3回更新に変更したため、紹介した本の数も少なく、「ベスト5」とさせていただきました。 「ベスト5」ということで順位はつけていますが、どれも「本当に多くの人に読んでみていただきたい本」です。 <第5位>2016年の週刊文春 2016年の週刊文春 作者:柳澤 健光文社Amazonfujipon.hatenadiary.com この本、花田紀凱さんと新谷学さんという、『

                                                  『琥珀色の戯言』 の「2021年に読んだ本ベスト5」 - 琥珀色の戯言
                                                • 「殺すべき者がいれば殺すのも致し方がありません」“相模原19人殺害の植松聖死刑囚”が陥った「優生思想」が決して他人事ではない理由 | 文春オンライン

                                                  社会に役に立つかどうかだけで判断する数値化・競争主義の行き着く先はどこなのか? ここでは、優れた子孫を残すことで社会集団を強化しようとする「優生思想」について解説。大阪大学人間科学研究科教授の村上靖彦氏の新刊『客観性の落とし穴』より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/前編を読む) ◆◆◆ 数値化・競争主義は、人間を社会にとって役に立つかどうかで序列化する。その序列化は集団内の差別を生む。その最終的な帰結が優生思想と呼ばれるものである。優生思想とは、優れた子孫を残すことで社会集団を強化しようとする思想だ。裏返すと「劣った」とされる人が差別され、子どもが産めないように手術され、場合によっては殺されることをもよしとする思想である。 北海道江差町の社会福祉法人「あすなろ福祉会」(樋口英俊理事長)が運営するグループホームで、知的障害があるカップルらが結婚や同居を希望する場合、男性はパイプカット

                                                    「殺すべき者がいれば殺すのも致し方がありません」“相模原19人殺害の植松聖死刑囚”が陥った「優生思想」が決して他人事ではない理由 | 文春オンライン
                                                  • 山上徹也の書き込んだコメント(2012/6/6〜)

                                                    http://yonemoto.blog63.fc2.com/blog-entry-335.html 【2012/6/6】 山口氏の事 本題から外れて申し訳ないのですが 「山口氏の妻が2009年に亡くなっているので、 「2号さんと呼ばれる女性がいる筈がない」という詭弁を使って抗弁しているようだが、妻が亡くなる前までは2号さん、亡くなってから愛人になったというだけの話ではないか。」について 削除された記事なので確認できないのですが ・奥さんが亡くなる前からその女性と関係があった事を思わせる何か、 ・「恋人」ではなく「愛人」と思わせる何か (例えば経済的な援助、女性のマンションが山口氏の所有だった等) はあったのでしょうか? 個人的に気になるので教えて頂けると助かります。 06/07 01:42「DD」 編集 丁寧な回答ありがとうございます これは・・疑惑濃厚ですね・・・。 「2号さん」と「妾

                                                      山上徹也の書き込んだコメント(2012/6/6〜)
                                                    • 優生思想とは平たく言えば「人類を品種改良して、より優れた存在にしよう..

                                                      優生思想とは平たく言えば「人類を品種改良して、より優れた存在にしようず」というものだ。 そして問題だらけ。 1. 恣意性優生思想における“優れている”という判断は恣意的なもの。 人間には多種多様な評価軸があり、客観的に優等/劣等性を判定するのは不可能だ。 評価軸を絞れば客観性はある程度確保できるが、今度は評価軸の選定が恣意的になる。 数学の能力が高い人が優等であろうか。それとも身体能力が高い人?遺伝的な疾病リスクが低い人はどうだろう?アーリア人こそ優等だと抜かしたチョビ髭もいたな。 何を以て“優れている”と言えるのか、優生思想における核となる部分は、完全に主観に依存しているのだ。 言ってしまえば「○○は優れている」という“お気持ち”に立脚した思想なんだね優生学は。 元増田君が判断した“上位互換”と“下位互換”だって、結局は君がそう決めただけなんだ。 「××は優等/劣等である。僕がそう判断し

                                                        優生思想とは平たく言えば「人類を品種改良して、より優れた存在にしよう..
                                                      • 左翼活動家の態度にはうんざりという話 - なつやすみ日記

                                                        当方自営業なので、批評的な文章を書いている暇があれば事業資料を作っているほうが金にもなるし、世の中に対して建設的ではあるが、colaboの騒動を見ているとうんざりした気持ちになり様々な思考を巡らせてしまったがために本稿を書いている。 まず自分のポジションを明らかにする。colaboの仁藤氏とは同世代である。また自分自身は人文学部出身であり文化人類学や社会学や現代思想を学んでいた。要するに左派としてレッテルを貼られるような立場である。 そして本題だが、何がうんざりかと言えば日本の右派も左派も思想的にはねじれた存在であり、戦後以降は互いにマッチポンプとして存在していたことである。内田樹氏が以下のURLで如何に日本の活動家がねじれた存在であるか説明している。例えば、外国の基地が自国にあることを容認する右派は日本にしか存在しないことを指摘している。 blog.tatsuru.com 上記のURLで

                                                          左翼活動家の態度にはうんざりという話 - なつやすみ日記
                                                        • 世界価値観調査から日本と世界が見えてくる – 橘玲 公式BLOG

                                                          ダイヤモンド社と共同で行なっていた「海外投資の歩き方」のサイトが終了し、過去記事が読めなくなったので、閲覧数の多いものや、時世に適ったものを随時、このブログで再掲載していくことにします。 今回は2021年3月25日公開の「1970年代から始まった生存重視から自己表現重視への価値観の「進化」。 日本人が「国のために戦いたい」と思わず、幸福にもなれない理由」です(一部改変)。 世界価値観マップ(2023)https://www.worldvaluessurvey.org/WVSContents.jsp ****************************************************************************************** ミシガン大学社会調査研究所教授で政治学者のロナルド・イングルハートは、世界のひとびとの価値観を比較する「世界価値観

                                                          • 人間を壊す手術がなぜノーベル賞 安易な解決策の教訓|Biz|日経BizGate

                                                            記事保存 日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。 人類にとって画期的だと信じられ、広く受け入れられたのに、実際には大きな害悪をもたらしてしまった――本書『禍(わざわ)いの科学』(関谷冬華訳)は、そんな科学的発明の悪影響を取り上げ、「なぜ」そうなったのかを読み解こうとするもの。取り上げられるのは、現在にも影響が残る、アヘン、マーガリン、ロボトミー手術、化学肥料、優生学、DDT(有機塩素系殺虫剤)禁止、メガビタミン療法の7つの発明だ。 著者は長年ワクチンの研究をしてきた科学者で医者のポール・A・オフィット氏。エピソードだけでなく、どうすれば悲劇にならずに済んだのかという「教訓」も導き出している。その教訓をもとに、最終章では電子タバコや遺伝子組み換え作物といった最先端の発明に対しても考察を進めている。 ■「手っ取り早く」が命取り 発

                                                              人間を壊す手術がなぜノーベル賞 安易な解決策の教訓|Biz|日経BizGate
                                                            • 【特別掲載】百年の危機|ユク・ホイ  訳=伊勢康平

                                                              コロナウイルスの流行をめぐって、各国の哲学者たちが声明や文章を発表しています。『ゲンロン』で「芸術と宇宙技芸」を連載し、昨夏にゲンロンカフェにも登壇したユク・ホイは、ヨーロッパでの感染と感染対策が広まる4月に"One Hundred Years of Crisis"と題する論考を発表しました。1919年にポール・ヴァレリーが発表した「精神の危機」から100年後に起きた今回のコロナ危機は、世界史にとってどのような意味を持つのでしょうか。そして西洋的な科学一元論に陥らず、単なるオルタナティブとして東洋を見出すのでもない方法で、このグローバルな危機を乗り越えるためには、どのような思想が必要なのでしょうか。つねに東洋と西洋のあいだで思考してきたユク・ホイによるこの論考を、ゲンロンαで急遽、全文訳出することにしました。東浩紀による「コロナ・イデオロギーのなかのゲンロン」ともあわせてお読みください。ま

                                                              • 石坂啓、許すまじ - king-biscuit WORKS

                                                                仕事がらみで、妊娠・出産関係の本や雑誌を読むことが少なくない。少なくないと感じるほど、たくさん出ているということだろう。 それらは、個々の持ち味によってというよりも、どうやら子供を産むという体験についての報告本、予習本、マニュアル本として読まれているらしい。なるほど、それはよくわかるし、その意義も十分認める。妊娠・出産にしても、あるいはセックスや“死”にしても、もはや「そういうものだから」「みんなやってきたことだから」というだけでわけのわからないままに受け入れることを、誰しも納得しなくなっている。その程度にこの国の人間は面倒なものになっているし、何より、「豊かさ」とはそういう面倒なものを前向きに抱えこむ度量を持つことでもあるはずだ。 しかし、だ。個々の本にもやはり質がある。水準がある。芸のあるなしだって当たり前にある。まして、世に流布される書物としては、いくらなんでもあんたこりゃないだろ、

                                                                  石坂啓、許すまじ - king-biscuit WORKS
                                                                • 『映画』特捜部Q カルテ番号64 (2018) - ミーハーdeCINEMA

                                                                  JOURNAL 64/THE PURITY OF VENGEANCE 「特捜部Q」シリーズ映画化第4弾 ユッシ・エーズラ・オールスン原作本格ミステリーの映画化シリーズ。 なんと、もう4作目。 そろそろマンネリ感が出そうなもん? いやいや、やっぱし面白い!! そして相変わらずいや~なところをエグるので、順調にゲッソリさせられます。 今回は1960年代に実際存在した優生思想の悪夢が、現代の事件とリンクしながら暴かれていきます。 優生学は過去のもの!! ・・・と思いたいのはヤマヤマですが、現代においてもことあるごとに、選民思想のしぶとい根ざしを突きつけられることたびたびです。 思いあがりというよりは、何かのコンプレックスの裏返しなんじゃなかろーかとまで思うんだけど、優位に立つことの価値にこだわる人間の業がある以上、一歩まちがえば今だってヤバイ。 あらすじ 核心に触れないつもりはあれど、オチさえ書

                                                                    『映画』特捜部Q カルテ番号64 (2018) - ミーハーdeCINEMA
                                                                  • カフェイン抜きコーヒーがナチス・ドイツで奨励されていた理由とは?

                                                                    眠気覚ましなどの興奮作用があるカフェインは、コーヒーの最も特徴的な成分であることが知られています。そして、コーヒーからカフェインを抜いた「デカフェ」は100年以上前にドイツで発明され、ナチス・ドイツに飲用が奨励されたという歴史があります。なぜナチス・ドイツでデカフェが奨励されたのかを、世界のさまざまな歴史や不思議をまとめるAtlas Obscuraが解説しています。 Why the Nazi Party Loved Decaf Coffee - Gastro Obscura https://www.atlasobscura.com/articles/decaf-coffee-nazi-party デカフェは、ドイツのコーヒー焙煎業者見習いだったルートヴィヒ・ロゼリウスが1905年に発明しました。一説には、荒れた海を渡ってきた船で運ばれたコーヒー豆をロゼリウスが受け取ったことが発明のきっかけ

                                                                      カフェイン抜きコーヒーがナチス・ドイツで奨励されていた理由とは?
                                                                    • 優生保護法について|公益社団法人 日本精神神経学会

                                                                      優生保護法に関する声明 2024年2月1日 公益社団法人 日本精神神経学会 理事長 三村 將 1948年に成立した優生保護法は、「優生上の見地から不良な子孫の出生を防止する」ことを目的とし、当時の優生学・遺伝学の知識の中で遺伝性とされた精神障害・知的障害・神経疾患・身体障害を有する人を、優生手術(強制不妊手術)の対象とし、48年間存続しました。しかし日本精神神経学会(以下、本学会)は、これまで優生法制に対して、政府に送付した「優生保護法に関する意見」(1992年)を除き、公式に意見を表明したことがありませんでした。このたび本学会は、法委員会において、優生保護法下における精神科医療及び精神科医の果たした役割を明らかにし、本学会の将来への示唆を得ることを目的として、数年にわたる調査を行いましたので、ここに報告します。 詳細な調査結果は報告書にありますが、自治体によって違いがあるものの、優生保護

                                                                      • ススキノ首切断犯人の異常性が続々と明らかになっている。が、キチガイに..

                                                                        ススキノ首切断犯人の異常性が続々と明らかになっている。が、キチガイに興味はない。 しかし周辺事情には何かと興味を惹かれる。 事件発覚当初、被害者は性的マイノリティを偽装した札付きのレイパーであり殺害動機は父と娘の哀しき復讐であるというアングルがまことしやかに語られていた。 そのように喧伝したものが自ら非を認めるとか被害者の名誉回復に動くことは無いだろう。何しろ「死者に人権はない」のだから。 しかしそんなことでいいはずはない。 ※現在に至るも「無理やり中出ししたから〜」とか知ったらしく語ってる奴がいるがこの犯人の言うことは信頼に足らないし垂れ流しに流布すべきでない 何よりどうかしてるのは精神科医である親父の隷属ぶりである。なんでまた? 精神科医であることが娘の仕上がりにどのように悪く働いたのか。就中、ゴリゴリの左翼精神科医であったことが。 「左翼はクソだから娘がそんなことになるんだ」という話

                                                                          ススキノ首切断犯人の異常性が続々と明らかになっている。が、キチガイに..
                                                                        • リベラルな価値観は時代遅れか――プーチン発言から考える(六辻彰二) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                          G20大阪サミットでのプーチン大統領。隣は文在寅大統領(2019.6.28)(写真:代表撮影/ロイター/アフロ) プーチン大統領は「リベラルな価値観は時代遅れ」と断定したしかし、ロシアはともかく先進国では、リベラルな価値観は保守を自認する多くの人々にも共有される「当たり前」のものになっているそれにもかかわらず、政治勢力としてのリベラルが衰退した最大の要因は、保守派と比べてアップデートに遅れたことにある ロシアは最先端? プーチン大統領は6月27日、インタビューで「リベラルな価値観は時代遅れ」と断じた。そのうえで、欧米諸国で移民や難民の権利が過度に認められ、これが多くの国民に拒絶されていると指摘。リベラルな価値観の衰退と入れ違いに伝統的な価値観がこれまで以上に重要になっているとも述べた。 プーチン氏の見解が正しいとすれば、ネット規制が強化され、政府への批判が違法化され、スカート着用で化粧をし

                                                                            リベラルな価値観は時代遅れか――プーチン発言から考える(六辻彰二) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                          • 忍び寄る新しいカタチの『ソフトな優生思想』 - 『クリアー整体ヒーリング』です

                                                                            優生学は、応用科学に分類される学問の一種で、一般に「生物の遺伝構造を改良する事で人類の進歩を促そうとする科学的社会改良運動」と定義される とにかく健康で長生きすることを絶対的な価値とする思想の行き着く果ては優生学的な思想だと思います。 ここでいう優生学的な思想というのは「人工的な手段を以って人間という存在を、物理的により『完全』な状態に近付けようとする考え方全般」のこととします。 そして、優生学的な思想に行き着くっていうのは、やがて「人工淘汰による人間の切り上げ・切り捨てを良しとするようになる」という『意味』です。 健康で長生きする状態を『絶対的な価値』となし、不健康や病気を穢れとして忌み嫌うようになるからです。 最終的には健康至上主義にとって不適合な人間は排除し、適合する者だけ残すという作業を行うようになるでしょう。 偶然ではなく、必然としてね。 優生思想は非常にキレイ好きの思想です。

                                                                              忍び寄る新しいカタチの『ソフトな優生思想』 - 『クリアー整体ヒーリング』です
                                                                            • 【読書感想】禍いの科学 正義が愚行に変わるとき ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

                                                                              禍いの科学 正義が愚行に変わるとき 作者:ポール・A・オフィット発売日: 2020/11/19メディア: 単行本(ソフトカバー) Kindle版もあります。 禍いの科学 正義が愚行に変わるとき 作者:ポール・A・オフィット発売日: 2020/12/08メディア: Kindle版 内容(「BOOK」データベースより) 科学の革新は常に進歩を意味するわけではない。パンドラが伝説の箱を開けたときに放たれた凶悪な禍いのように、時に致命的な害悪をもたらすこともあるのだ。科学者であり医師でもある著者ポール・オフィットは、人類に破滅的な禍いをもたらした7つの発明について語る。私たちの社会が将来このような過ちを避けるためには、どうすればよいか。これらの物語から教訓を導き出し、今日注目を集めている健康問題(ワクチン接種、電子タバコ、がん検診プログラム、遺伝子組み換え作物)についての主張を検証し、科学が人間の

                                                                                【読書感想】禍いの科学 正義が愚行に変わるとき ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
                                                                              • 倫理学講話

                                                                                私のテーマについてお話しする前に、二、三の導入を述べさせてください。私の思想を皆さんに伝えることに、私は大きな困難を感じていますが、それを前もって皆さんに述べておくことで、いくらか困難を軽減できると思うからです。困難の第一は、言うまでもないことですが、英語は私の母国語ではありません。従って、難しいテーマについて語るときに望まれる正確さと微妙なニュアンスが、私の表現には欠ける場合が多いのです。私としては、私が英語の文法について犯す多くの間違いにめげず、私が意味するところを努めて理解するよう、皆さんにお願いするほかありません。そうしていただければ、私もやりやすくなると思います。第二の困難は、おそらく多くの方が、幾分間違った期待を抱いてこの講話に参加されていることです。この点に関する皆さんの思い違いを訂正するために、私がテーマを選んだ理由を少し話しましょう。本協会の前任の主事の方から、光栄にも講

                                                                                • 「犬の科学」スティーブン・ブディアンスキー - 手探り、手作り

                                                                                  「犬の科学 ほんとうの性格・行動・歴史を知る」築地書館 2004 著:スティーブン・ブディアンスキー 訳:渡植貞一郎 化石の発掘調査やDNA解析が進んでゐるので、犬についての新事実が次々と明らかになってゐるらしい。この本によれば、狼と犬は13万5000年前に遺伝的に分岐し、原始犬は狼から離れ、人間と同じ場所で生活を始めたらしい。けれども人間の側から手を加えることがなかったので、およそ10万年の間、原始犬に体形の変化はなかったという。 十万年以上、原始犬に、めだった体系的変化がなかったことは、その間、人間が手を加えなかった証拠だ。彼らは、人間のまわりをうろつくことを選択し、そうすることによって、自分自身の起源となった相手から、自分の意志で、自らを隔絶した。彼らは、雇われたのでもなく、奴隷でもない。あるいは、招かれた客人でもない。彼らは、パーティー会場に押しかけ、もぐりこみ、決して立ち去ること

                                                                                    「犬の科学」スティーブン・ブディアンスキー - 手探り、手作り