佐々木敦と南波一海によるインタビュー連載「聴くなら聞かねば!」には、前回に引き続き作詞家の児玉雨子が登場。今回は佐々木がアイドルソングの魅力に目覚めるきっかけの1つになったというアンジュルム「46億年LOVE」の詞作にまつわるエピソードを入り口に、コロナ禍以降に訪れたという作詞家としての心境の変化やクリエイションの源泉であるという自らのオタク気質について児玉が大いに語る。 構成 / 望月哲 撮影 / 臼杵成晃 イラスト / ナカG グループのカラーを理解したうえで、あえて乗らないときもある南波一海 そろそろ歌詞についての細かい話を聞いていきましょう。 佐々木敦 いよいよ(笑)。 児玉雨子 いいですね。歌詞の細かい話しましょう! 佐々木 まず、僕がアイドルに興味を持つきっかけになった曲の1つが、雨子さんが歌詞を手がけられたアンジュルムの「46億年LOVE」という大名曲だったんですよ。 児玉