〝ボイコット・ドミノ〟へ発展か。中国の女子テニス選手・彭帥(35)が元副首相から性的関係を強要されたと告発して行方不明になっている問題で、女子テニスツアーを統括するWTAがついに〝中国撤退〟を表明。北京五輪を控え、中国寄りの姿勢を崩さない国際オリンピック委員会(IOC)とは対照的な動きを見せた。WTAの決断は、世界から称賛の嵐。今後は多種目や他競技へ波及する可能性も指摘されており、北京五輪への影響は必至の情勢だ。 WTAのスティーブ・サイモン会長兼最高経営責任者(CEO)は、彭失踪問題を受け、香港を含む中国でのすべての大会の開催を見合わせると発表。「中国の指導部は非常に深刻な問題に、信頼できる方法で対処していない」と非難した。これには女子テニスのレジェンドであるビリー・ジーン・キング氏が「WTAは歴史の正しい側に立って選手をサポートしている」と称賛。男子世界ランキング1位のノバク・ジョコビ