貧困化が進んでいるイギリス国内のフットボールファンにとって、プレミアリーグのチケット代の高騰は死活問題だ。そのような問題が顕在化するなかで、「Plastic fan(プラスチック・ファン)」という言葉が改めて注目を浴びているという。イングランドフットボールを愛する思いは同じはず。ローカルのファンとグローバルのファンの間に生まれる溝は埋めることができるのだろうか? (文=内藤秀明、写真=AP/アフロ) ローカルのファンとグローバルのファンの間で起こっている問題 イギリスのフットボールファンが、現地に訪れる海外からのサポーターたちを、“Plastic fan(プラスチック・ファン)”と呼ぶことがあるという。プラスチックとは、日本語の意味で知っている通り、合成樹脂の意味を指す場合もあるが、今回の場合はスラングで使われる“偽物”というニュアンスのほうが正しいかもしれない。 筆者自身、イングランドフ