小池百合子氏率いる新党「希望の党」が公約として掲げたことで、一気に現実味を帯びてきた「ベーシックインカム」。この制度に肯定的な見方を示しているメルマガ『週刊 Life is beautiful』の著者で世界的プログラマー・中島聡さんは、まず「ベーシックインカムとは何か?」という基本を解説。さらに「希望の党」のこの制度に対する本気度についても考察しています。 AI がもたらす大失業時代のベーシックインカム 希望の党が、公約の一つとしてベーシックインカムを掲げました。票集めのためのリップサービスだとは思いますが、ベーシックインカムというアイデアそのものは、議論する価値のあるものなので、簡単に解説します。 ベーシックインカムが最近注目を集めている一番の理由は、グローバル化により拡大した(そして、AIの進化によりさらに広がる)貧富の差がもたらすだろう社会秩序の混乱と政治不安です。 米国で、トランプ