糸井 和菓子の「とらや」って もう「500年」以上の歴史があるんです。 安宅 そうなんですか。 糸井 以前、うちの社員が 北海道の六花亭の社長さんに取材したとき 憧れている会社を 「とらや」とおっしゃったそうです。 安宅 ほー‥‥。 糸井 ここ数年の不景気について 「100年に1度」だとか言われてますけど、 そうだとするなら 「とらや」は、これまで「5回」も そういう大きな不景気を乗り越えてきてる。 安宅 ああ‥‥。 糸井 もちろん、不景気以外にも 戦争みたいな国家的危機だってあったわけです。 そういう「500年」を、 「とらや」は、生き抜いてきたから‥‥と。 安宅 尊敬のしかたが、すごいですね。 糸井 つまり「100年に1度」ということで みんなが「自分が負けていい理由」にしてるけど 「とらや」は、負けなかったんですよ。 安宅 たしかに‥‥そうですね。 糸井 東北の被災地で 商売の基盤を