ミャンマーでは内戦が3年以上続いており、反体制派の猛攻によって軍事政権は国土の半分以下しか掌握できていないとみられる。5月に訪日した反体制派の代表者は高村外務大臣政務官などと会談し、軍事政権による市民の虐殺などを訴えて支援を要請した。ただし、自民党の麻生副総裁が昨年、軍事政権から勲章を授与されたこともあり、日本政府が反体制派支援に傾く公算は高くない。 ミャンマー反体制派が訪日 ミャンマーの民主化勢力「国民統一政府」と少数民族武装組織「カレン民族同盟」の代表団が5月、東京を訪問した。その目的は日本政府関係者と会談し、ミャンマー軍事政権との内戦における支援を求めることだった。 【参考記事】ミャンマー騒乱を深刻化させた4つの理由――忍びよる内戦の危機 ミャンマーでは2021年2月、軍によるクーデタでアウン・サン・スー・チー氏をはじめ政府要人のほとんどが逮捕・投獄された。国民統一政府は、これをきっ