他原発の審査スピードアップも…川内「合格」で : 科学 : 読売新聞（YOMIURI ONLINE）九州電力川内（せんだい）原子力発電所の審査書案が１６日にまとまったことで、今後は他原発の審査のスピードアップが期待できる。 原子力規制委員会は今年３月から、審査要員約１００人を川内原発の審査に集中させてきたが、川内原発が「合格」したことで、この態勢が解除され、職員が残りの１１原発１７基の審査に戻るためだ。 川内原発の審査書案は他原発の審査のひな型となり、他社が参考にできる。また、多くの職員が文書作成に携わってノウハウを身に付け、作業効率が高まる効果もある。 １７基のうち、関西電力高浜原発３、４号機（福井県）は、審査の根幹となる地震や津波の最大想定がほぼ固まっているうえ、川内原発と炉型が同じ「加圧水型」で、プラントメーカーも同じ。川内原発が敷いたレールをたどりやすく、規制委の事務局幹部は「相当、審査時間が短くなるだろう」と予想する。
