「平成ノブシコブシ」として「ピカルの定理」などを中心に活躍し、2017年頃には「ゴッドタン」の腐り芸人で再ブレイク。最近では芸人やバラエティ番組を的確に「考察」することでも話題の徳井健太さんによる『敗北からの芸人論』が2月28日に刊行されました。 今回はその中の一編「歴史を動かす革命児――千鳥」をお届けいたします。 ダウンタウン以来の偉業 今回はのっけから断言をしたい。千鳥さんは天下を獲る。僕はそう思っている。 ダウンタウンさん以来なされなかった偉業、形も答えも分からない「天下」という何か。漫画『ONE PIECE』の海賊王がグランドライン(偉大なる航路)に置いてきたお宝と似ている。何かは分からないけれど、とにかくめちゃくちゃすごいもの。それが「天下」であり「ワンピース」だ。遂に歴史の動く時が、この目で見られるかもしれない。とてもワクワクしている。 千鳥さんの面白さは独創的で弱点が見当たら