岩波『図書』に確か2年くらい前に寄稿したものです。「オープンレター」に関する映画評論家の発言と、萱野稔人氏の発言を分析する必要があると思いつつ、調子がよくなくやる気も起きないので、関連した話題として(実際、かなり関連しているので驚いた)、挙げておきます。著作権は『図書』に移譲されていないはずなので。 この文章、読んでくださった複数(といってもそう多くない)の人から「『山月記』を読んだ時の不快感がはっきりした」「『山月記』を読んで感動している男子を冷めた目で見てたけどやはりそうだよね」といった反応をもらいました。「青春の蹉跌」とか、燃えるゴミの日に出せるといいですね。コンビニで常識が買えないことと青春の蹉跌(「芸術とはかくも厳しいものか」という感動と一緒に)を燃えるゴミの日に出せないことは21世紀の社会に生きる私たちの不幸の一部を確実に構成しているようです。 ===== 最近、国語教育との関