全国に40店舗、グループ全体で50店舗を展開するブックチェーンに成長した大垣書店(本社・京都市北区)。グループ全体の売上は144億円(2023年8月決算)にのぼり、創業82年目の昨年11月、麻布台ヒルズ(東京都港区)に直営店をオープンさせた。 都心やショッピングモールへの出店を加速させる一方、お膝元の京都では「伏見店」(京都市伏見区羽束師菱川町)や府立桂高校の前にある「ブックパル桂南店」(西京区川島松ノ木本町)といった郊外店舗を長年にわたって維持している。ネット通販や電子書籍の台頭で「まちの本屋さん」が全国的に消えつつある中、会社として郊外店舗をどのように位置づけているのだろうか。 京都市北区の本社で取材に応じた大垣守弘会長(64)は「周辺の店舗は読者を…