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ナボコフ・美文・遠読 - Cakes連載『新・山形月報!』
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ナボコフ・美文・遠読 - Cakes連載『新・山形月報!』
2016年9月20日 お久しぶりの「新・山形月報!」は、最近出たナボコフの関連書籍を徹底解説! 主に取り... 2016年9月20日 お久しぶりの「新・山形月報!」は、最近出たナボコフの関連書籍を徹底解説! 主に取り上げるのは、ウラジーミル・ナボコフ『記憶よ、語れ』、『見てごらん道化師を!』、『ナボコフの塊』(すべて作品社)、フランコ・モレッティ『遠読――〈世界文学システム〉への挑戦』(みすず書房)、エレツ・エイデン、ジャン=バティースト・ミシェル『カルチャロミクス』(草思社)です。 今年に入ってから、ウラジーミル・ナボコフの本が3冊出ていて、ファンとしてはありがたい限り。でもネットを見ても、なんかそれらについての言及がほとんどない。かわいそうに。でも、それは仕方ない面もある。ナボコフというのはなかなか論じにくい本を書く作家だからだ。そして今回出た3冊のうち2冊は、中でもちょっと特殊だからだ。 その最初の1冊は『記憶よ、語れ』(作品社)。ナボコフの半生記で、ロシア上流階級の贅沢で優雅な暮らしの思い出