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大正一二年の魔法少女『忍術漫遊 戸澤雪姫』解説|山下泰平
「忍術漫遊 戸澤雪姫」をノートに掲載していくにあたって、概要と解説を書いておきます。全20章あり8月... 「忍術漫遊 戸澤雪姫」をノートに掲載していくにあたって、概要と解説を書いておきます。全20章あり8月中に完結する予定です。 忍術漫遊 戸澤雪姫とはなにか『忍術漫遊 戸沢雪姫』は、大正12(1923)年に春江堂より千代田文庫として出版された。作者は不詳、少女向けに書かれた痛快娯楽作品である。今でいうと、漫画やラノベのような作品だ。 ラノベと講談速記本については過去に解説したことがあるので、興味のある方はどうぞ。 戸澤雪姫は、猿飛佐助の師匠「戸沢白雲斎」の孫にあたる人物、父親は宮本武蔵や塚原卜伝に天狗昇飛切の術を教えた戸沢山城守、忍術界の超絶エリートであると同時に、摂州花隈五万石のお姫様である。 雪姫様は子供の頃から力が強く、すでに六歳の頃には二人や三人の男が襲い掛かってきたとしても、まず負けることがない程の実力を持っていた。そんな雪姫は、なぜか武芸が大好きで仕方がない。天下一の勇婦になるため
2018/08/03 リンク