松山海上保安部は、瀬戸内海に浮かぶ中島(松山市)近くで、イノシシ1頭が泳いでいる様子を撮影した映像を公開した。 愛媛県担い手・農地保全対策室によると、県沖で泳ぐ姿が目撃されるのは珍しい。担当者は「現在約3千人が住む中島では10~20年前からイノシシによる農作物の被害が出るようになった。海を泳いで渡ってきたと思われる」としている。 松山海保によると、10月19日午前10時半ごろ、パトロール中の巡視艇「いよざくら」の乗組員が中島の西約500メートルの海上で発見。体長約50センチで野生とみられ、時折、水面から鼻を出しながら中島に泳ぎ着き上陸した。