16日の日本の金融・証券市場は債券相場が上げ幅を拡大(金利が低下)した。米国で消費者物価指数(CPI)の伸び鈍化を受けて利下げ期待が高まった上、国債の入札好調も加わり買い注文が先行した。金利低下で日経平均株価は大幅高、円相場は一時1ドル=153円台に上昇した。 米CPIコア指数、6カ月ぶりに伸び鈍化-年内利下げへの一歩 4月の米経済指標ではCPIでインフレ鈍化が、小売売上高では景気を支えてきた消費需要の軟化が示唆された。これを受けて9月にも利下げがあるとの見方が強まった。金利低下圧力か掛かっていたところに20年国債の入札が好調となり、債券買いに拍車が掛かった。金利低下を背景に日本株はハイテク株が買われて日経平均が大幅高、為替相場ではドル売り・円買いが加速した。 米利下げ観測の再燃が日本の金融・証券相場を動かした。日本銀行の植田和男総裁と岸田文雄首相の会談、日銀「経済・物価情勢の展望」へのタ