自作自演のメールで自滅し、パソコン(PC)遠隔操作事件のすべての犯行を自供した片山祐輔被告(32)。自らの性格を「サイコパス」(弁護人)と自虐的に表現してみせた片山被告だが、昨年2月の逮捕以来、一貫して口にしてきたのは、母親への強い思いだ。 〔関連トピックス〕PC遠隔操作事件 保釈中の今月初めには、母親とみられる女性と鉄道旅行を楽しむ姿も目撃されていた。“親孝行”とはほど遠い結末に何を思うのか。 「警察庁長官か検事総長がNHKで15分間、パンツ1枚で犬の真似をしたら…じょうずにできたら私自身が出頭してあげますよ」 片山被告が送った自作自演の「真犯人」メールは、多数の関係者を揶揄(やゆ)したり、誹謗(ひぼう)中傷する内容だった。その卑劣さとは裏腹に、被告の母親を慕うマザコンぶりは際立っている。 「母親が心配している。早く裁判を終わらせたかった」 メールでの隠蔽工作を行った動機をこう語った片山