NHK連続テレビ小説『虎に翼』にハマってしまった。毎日欠かさず朝ドラを見るのはいつぶりだろう。主人公・寅子(ともこ)の言動にはハッとさせられることが多い。なんというのか……フェアな人だ。そうあり続けるために努力して、媚びず、自分をごまかさない。法律や人権といったことをテーマにしつつ、制作側が「こんなこと扱ったら引かれるかな、難しくて見てもらえないのでは」なんて迷わず、見る側を信頼してくれる感じも快い。
同性婚を認めない民法や戸籍法は「婚姻の自由を保障した憲法違反だ」として、全国13組の同性カップルが国を訴えた裁判で、4月、東京地裁での第1回口頭弁論があった。
「アサヒカメラ」9月号が、「この女性写真家がすごい」と題した特集を組んだ。92年の歴史のなかで、女性写真家を特集するのは初めての試みだ。
満州からの引き揚げ中に家族とはぐれ、戦争孤児として生きてきた男が、生まれて初めて自分の名前をかけるようになったのは17歳のころ。21歳で夜間中学に入り、文字と言葉を学んだ。 男の名は髙野雅夫(77)。今でこそ、夜間中学は不登校経験者や日本で暮らす外国人たちの学びの場として注目されているが、かつては、法律で認められていないことを理由に国から廃止されそうになった。そんな動きにたった一人、立ち向かったのが髙野だ。 「俺たちにとって学ぶということは、ただ文字が書けるようになるってことじゃない。人間としての誇りと権利、そして差別と戦う武器となる『文字と言葉』を奪い返すことなんだ」。口ぐせのようにそう語る彼の生き様を、インタビューを通じて振り返る。
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