ジャニーズ事務所が調査委託した再発防止特別チームは、ジャニー喜多川氏が「性嗜好異常(パラフィリア)」だったと報告した。性的問題行動に詳しい熊本大学の高岸幸弘さんは「性嗜好異常で加害してしまう人は精神疾患である可能性もあるが、精神科でも根本的な治療はできない。ただ、認知行動療法で犯罪を起こさないようには働きかけられる」という――。 ジャニー氏の嗜好は小児性愛(ペドフィリア)か そもそも「性嗜好異常(パラフィリア)」とは、パラ=逸脱した、フィリア=性的や性愛、つまり限度をこえた性に対する嗜好しこう性を持つ人を総称した概念です。 小児性愛(ペドフィリア)は、性嗜好異常(パラフィリア)のひとつで、小学生以下の子供たちを対象にした性愛性を指します。また思春期前期(11歳から14歳)の子供を対象にした性愛性をヘベフィリア、思春期後期(15歳から19歳)の子供を対象にした性愛性をエフェボフィリアともいい