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社会学の検索結果241 - 280 件 / 354件

  • 【試し読み】認められない「病」を生きる人々を描く。『診断の社会学』|慶應義塾大学出版会 Keio University Press

    痛みや苦しみを患いながらも、医学的エビデンスを欠いているために医療者から「疾患」と診断してもらえない。あるいは診断を受けられても、他人から「病気」と認めてもらえない、そんな「論争中の病」とともに生きる人々を描く、『診断の社会学』(野島 那津子)を刊行しました。 本書は、3つの「論争中の病」(痙攣性発声障害、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群、線維筋痛症)を取り上げ、50名弱の患者への聞き取り調査などから、当事者の方たちの困難や、「診断」というものが当事者に与える影響を明らかにします。 今回は、本書の問題意識やアプローチがわかりやすく説明されている「序章 患い・診断・論争」から一部抜粋したものをご紹介します。 *** 【序章】 患い・診断・論争「笑わず、歎かず、呪詛もせず、ただ理解する。」 ――スピノザ『国家論』(畠中尚志訳) 今日の、あるいは将来の医療に対する人類の希望とは、どのようなものだろ

      【試し読み】認められない「病」を生きる人々を描く。『診断の社会学』|慶應義塾大学出版会 Keio University Press
    • 円谷英二の「卓越化」 : 特撮の社会学

      タイトル 円谷英二の「卓越化」 : 特撮の社会学 著者名 真鍋, 公希 学位授与大学 京都大学 取得学位 博士(人間・環境学) 学位授与番号 甲第23256号 学位授与年月日 2021-03-23

      • 反社会学講座 第9回 ひきこもりのためのビジネスマナー講座

        お知らせ この回の内容は、『反社会学講座』(ちくま文庫版)で加筆修正されています。引用などをする際は、できるだけ文庫版を参照してください。 半年ほどイタリアに里帰りしていました。日本を留守にしている間に、なにやら当講座の受講生が急激に増えたようです。喜ばしい限りですね。あとは、どこかの物好きなお金持ち(またはそのバカ息子・娘)がこの講座のスポンサーになってくれれば、私も研究に専念できますし、日本の景気も回復軌道に乗るはずです(第5回の講義参照)。 さて、受講生のみなさんの中には、就職活動を控えた大学生もいらっしゃるのではないでしょうか。それに、全国で100万人以上と推計されるひきこもりのみなさんの中にも、できれば就職して社会に出たいものだと願っているかたが少なくないはずです。でも、そもそも社会との折り合いが悪いからひきこもっているわけで、そのあたりの葛藤で悩んでいるのでしょう。 そこで今回

        • 『(Ǝ)ɐsıɥıɥso⅄ ouɐɓnS on Twitter: "社会学系の人にもわかりやすく説明すると「反権力」というのは「権力」という名の「大きな物語」があった時代の概念なわけですよ 日本では汚職事件等々で平成前半くらいまでに膿を出しまくってきたので、今はそんな巨悪の権力が存在しない、まさに大きな物語の終焉が20年前には起きていたわけ"』へのコメント

          学び (Ǝ)ɐsıɥıɥso⅄ ouɐɓnS on Twitter: "社会学系の人にもわかりやすく説明すると「反権力」というのは「権力」という名の「大きな物語」があった時代の概念なわけですよ 日本では汚職事件等々で平成前半くらいまでに膿を出しまくってきたので、今はそんな巨悪の権力が存在しない、まさに大きな物語の終焉が20年前には起きていたわけ"

            『(Ǝ)ɐsıɥıɥso⅄ ouɐɓnS on Twitter: "社会学系の人にもわかりやすく説明すると「反権力」というのは「権力」という名の「大きな物語」があった時代の概念なわけですよ 日本では汚職事件等々で平成前半くらいまでに膿を出しまくってきたので、今はそんな巨悪の権力が存在しない、まさに大きな物語の終焉が20年前には起きていたわけ"』へのコメント
          • Aisanazman Marukwamy (愛沙奈まみ) on X: "ちなみに東大教育学部は「安藤理事件」という究極おバカ騒動があって、博士論文の副査だったH田由紀が自分の書いた本や論文から安藤がコピペしていることすら見抜けずに博士号を出したという、最高に社会学的なビートとバイブスを感じさせる事件があり、H田は処分されていない https://t.co/4ez2UhaMQR"

            • “男に生まれ変わりたい”と答える女性の割合が、調査では70年前の7割から現在の3割に逆転。性別、居住地域、職業など数字化できないものを含め、社会を知るためのデータを分析するのが『計量社会学』~同志社大学 文化情報学部 連載コラム第3回

              “男に生まれ変わりたい”と答える女性の割合が、調査では70年前の7割から現在の3割に逆転。性別、居住地域、職業など数字化できないものを含め、社会を知るためのデータを分析するのが『計量社会学』~同志社大学 文化情報学部 連載コラム第3回 「皆さんは、生まれ変わっても今の性別のままでと思いますか。それとも異性に生まれ変わりたいですか?」文化情報学部の鄭教授が投げたこの質問は1953年から続く“日本人の国民性調査”の項目の一つだ。データを見ると、ここ50年頃から回答の状況に変化が生じている。“男に生まれ変わりたい”と答える女性の割合が、当初の7割から年々減少し、最新の調査では3割に逆転した。女性の社会進出の影響だと誰もが答えるだろう。では、実感として日本は女性が本当に活躍できる・生きやすい社会になっているのか。鄭教授は疑問を投げかける。「賃金格差、夫婦別姓問題など、まだまだ改善を指摘される部分が

                “男に生まれ変わりたい”と答える女性の割合が、調査では70年前の7割から現在の3割に逆転。性別、居住地域、職業など数字化できないものを含め、社会を知るためのデータを分析するのが『計量社会学』~同志社大学 文化情報学部 連載コラム第3回
              • 『未識魚 /中川譲 @ サンクリ2020Autumn ウ14b on Twitter: "なぜフェミニズムや一部の社会学が暴徒化するのか、色々内部の人間も考え始めていることと思うが、俺がずっと言っている「どんなにバカであってもイデオロギー念仏を唱え続ければ最上位の騎士に叙するシステム」を何とかせなあかんと思うよ。"』へのコメント

                学び 未識魚 /中川譲 @ サンクリ2020Autumn ウ14b on Twitter: "なぜフェミニズムや一部の社会学が暴徒化するのか、色々内部の人間も考え始めていることと思うが、俺がずっと言っている「どんなにバカであってもイデオロギー念仏を唱え続ければ最上位の騎士に叙するシステム」を何とかせなあかんと思うよ。"

                  『未識魚 /中川譲 @ サンクリ2020Autumn ウ14b on Twitter: "なぜフェミニズムや一部の社会学が暴徒化するのか、色々内部の人間も考え始めていることと思うが、俺がずっと言っている「どんなにバカであってもイデオロギー念仏を唱え続ければ最上位の騎士に叙するシステム」を何とかせなあかんと思うよ。"』へのコメント
                • 「結婚の社会学」書評 事実を示し「ふつう」を解体する|好書好日

                  「結婚の社会学」 [著]阪井裕一郎 では、問題。次は〇か×か。⑴結婚しない人が増えると少子化が進む。⑵女性の就労率が上がると出生率が下がる。 答(こたえ)はどちらも×。意外に思った人も多いのではないだろうか。諸外国の例を調べると、未婚率が高くとも出生率は必ずしも低くない。それは結婚という形態をとらずに子を産み、家庭を営むケースが少なくないからで、⑴は×。また、OECDのデータなどでは、女性の就労率が高い方が出生率が高いという。女性の就労を支える社会全体の意識と体制が整っているほど、子育てはしやすいということだ。というわけで、⑵も×。 日本では、高度経済成長期に「夫が働きに出て妻は家事と育児に専念する」という考え方が標準的となったが、現在では日本においてもこの結婚観・家庭像は崩れてきている。それを嘆かわしいと思うにせよ、望ましいと思うにせよ、なによりもまず結婚に関わる事実を見なければならない

                    「結婚の社会学」書評 事実を示し「ふつう」を解体する|好書好日
                  • 『日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学』(小熊 英二):講談社現代新書 製品詳細 講談社BOOK倶楽部

                    「日本社会のしくみ」は、現代では、大きな閉塞感を生んでいる。女性や外国人に対する閉鎖性、「地方」や非正規雇用との格差などばかりではない。転職のしにくさ、高度人材獲得の困難、長時間労働のわりに生産性が低いこと、ワークライフバランスの悪さなど、多くの問題が指摘されている。 しかし、それに対する改革がなんども叫ばれているのに、なかなか変わっていかない。それはなぜなのか。そもそもこういう「社会のしくみ」は、どんな経緯でできあがってきたのか。この問題を探究することは、日本経済がピークだった時代から約30年が過ぎたいま、あらためて重要なことだろう。(中略) 本書が検証しているのは、雇用、教育、社会保障、政治、アイデンティティ、ライフスタイルまでを規定している「社会のしくみ」である。雇用慣行に記述の重点が置かれているが、それそのものが検証の対象ではない。そうではなく、日本社会の暗黙のルールとなっている「

                      『日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学』(小熊 英二):講談社現代新書 製品詳細 講談社BOOK倶楽部
                    • 【急募】社会学にハマったワイにおすすめの本 : 哲学ニュースnwk

                      2022年08月07日07:00 【急募】社会学にハマったワイにおすすめの本 Tweet 1: 風吹けば名無し 2022/01/31(月) 01:09:01.25 ID:tY3GutBY0 あまり難しいのは無理 2: 風吹けば名無し 2022/01/31(月) 01:09:15.30 ID:nK7V43GJ0 時間の比較社会学 4: 風吹けば名無し 2022/01/31(月) 01:09:51.81 ID:tY3GutBY0 >>2 サンクス候補に入れとくわ 3: 風吹けば名無し 2022/01/31(月) 01:09:46.32 ID:C/uVPbkX0 読む意味無いことに気付くまで片っ端から読め 6: 風吹けば名無し 2022/01/31(月) 01:10:36.65 ID:tY3GutBY0 >>3 作家の卵で物語のために読んでるから ちょっと訳がちゃうかも 5: 風吹けば名無し 2

                        【急募】社会学にハマったワイにおすすめの本 : 哲学ニュースnwk
                      • 近頃何かと話題の社会学について考えてみた。|kous37

                        最近何かと話題の社会学について。 最近ネット上では何かと社会学が話題になっている。社会学という学問に対して風当たりが強い。当の社会学者たちはそれに対し、自己分析をしたりするわけでもなく完全に反発して反論している人がほとんどだが、反論すればするほど火に油を注ぐ状態になっているように思う。 もともと社会学とはどういう学問だったのか、あるいはどうあるべきなのか。これは逆に言えば社会学というある種の共同体の中にいる人たちにはわかりにくいことかもしれないので、私なりにちょっと考えてみた。今回は素描程度だが、時間のある時にもっとゆっくり書いてみたい。 社会学者自身の言葉をまず引用してみよう。鈴木謙介氏のサイトからだが、 「社会学とは、「異なる価値観をもった人間たちが多数集まって形成されるこの社会を解き明かす学問」である。」とある。 これにはさらに引用元があって、日本社会学会の「社会学の世界へようこそ」

                          近頃何かと話題の社会学について考えてみた。|kous37
                        • 改名のワンチャンスがあってもいい反社会学講座ブログ

                          こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。先日の『チコちゃん』でシュウマイの問題が出題されてて笑っちゃいました。シュウマイまでぶっ壊そうとしたあいつへのあてつけかな。 あいつと同類じゃないかと誤解されるのは迷惑なので、はっきりさせておきます。じつは私も以前、NHKはニュースと天気予報以外をスクランブルしたらどうかと提案したことがあります。 参考記事:ホットコーヒー裁判の真相 このブログ記事を読んでいただければおわかりになるはずですが、私はNHKに好意的です。私がぶっとばしたいのは、本当は見てるくせに、見てないから受信料は払わないとウソついてる連中です。 さて、先週だったか、NHKの『クローズアップ現代』で改名についてやってました。最近は、トランスジェンダー関連や、親につけられたキラキラネームで生活に支障をきたしているなどの理由で改名するひとが多いのだとか。 正式に改名するには裁判所に申し立て

                          • 『小森健太朗@相撲ミステリの人 on Twitter: "宇崎ちゃん献血ポスター叩きが起こったときに、社会学者の肩書の方が一人でもそれに反対する声をあげていたら、今の社会学全般への厳しい風当たりは遙かに和らいでいたはず。その事例だけではないが、そういう例が累積している。"』へのコメント

                            学び 小森健太朗@相撲ミステリの人 on Twitter: "宇崎ちゃん献血ポスター叩きが起こったときに、社会学者の肩書の方が一人でもそれに反対する声をあげていたら、今の社会学全般への厳しい風当たりは遙かに和らいでいたはず。その事例だけではないが、そういう例が累積している。"

                              『小森健太朗@相撲ミステリの人 on Twitter: "宇崎ちゃん献血ポスター叩きが起こったときに、社会学者の肩書の方が一人でもそれに反対する声をあげていたら、今の社会学全般への厳しい風当たりは遙かに和らいでいたはず。その事例だけではないが、そういう例が累積している。"』へのコメント
                            • 相対的剥奪の社会学 - 東京大学出版会

                              他人と自分を比較して不満や欠乏の気持ちを抱く。これが「相対的剥奪」である。すでに社会学において基本的な概念として名高いこの理論を、最先端の数理モデルや指数を用いて現代に蘇らせる。平等化、経済発展、幸福の追求という現代社会の課題に迫る新しいアプローチ。 第1章 本書の目的 第I部 相対的剥奪指数の導入 第2章 相対的剥奪概念の発見と展開 2.1 スタウファーらの『アメリカ兵』 2.2 マートンの貢献 2.3 昇進機会と相対的剥奪 2.4 ランシマン条件 2.5 サルの相対的剥奪 第3章 ジニ係数と相対的剥奪指数 3.1 所得分布の導入 3.2 ジニ係数 3.3 イツハキの相対的剥奪指数 3.4 昇進機会と相対的剥奪再訪 第II部 相対的剥奪の歴史社会学 第4章 平等化と相対的剥奪のパラドックス 4.1 トクヴィルの『アメリカのデモクラシー』 4.2 階級障壁の消滅による相対的剥奪の上昇 4.

                                相対的剥奪の社会学 - 東京大学出版会
                              • 【全文文字起こし公開中】YMCAレクチャー・宮台真司社会学講義「宗教と自意識の檻ー私たちの生きづらさはどこから来て、どこへ行くのか?」2022年1月22日開催分

                                宮台真司 社会学講義 「宗教と自意識の檻〜私たちの生きづらさはどこから来て、どこへ行くのか?」 YMCA×宮台真司 社会という荒野を仲間と生きる 全文文字起こしはこちらからご覧ください。 当日の講義に大幅な加筆を加えた増強版です。 文字起こし前編 文字起こし後編 協力:渡邉佳奈子 以下開催概要 ※実施済み 日 時:2022年1月22日(土)16時〜 ※最大21時まで 会 場:在日本韓国YMCA 東京都千代田区神田 水道橋駅から近く 参加方法と申し込み 対 面:定員70名(YMCA、YWCA、学生優先) 申込先→ オンライン:定員100名(zoomを予定)申込先→https://miyadai20220122lecture.peatix.com ※アーカイブ配信あり 参加費:社会人4,000円、学生2,000円、配信2500円 ※参加費の自己負担が難しい場合はご相談ください。 主 催:神戸Y

                                  【全文文字起こし公開中】YMCAレクチャー・宮台真司社会学講義「宗教と自意識の檻ー私たちの生きづらさはどこから来て、どこへ行くのか?」2022年1月22日開催分
                                • いかにして少子化は 起こったのか。 データが物語る新事実 - 筒井淳也 | RESEARCH STORIES | 社会学研究科 | 立命館大学 大学院

                                  どのようなテーマで研究されていますか。 筒井現代の日本社会が抱える問題の中でもとりわけ重大だと見なされている少子化や未婚化、女性の就労、ワーク・ライフ・バランスなどに注目して研究しています。 少子化は今、「国難」といわれるほど日本の社会に深刻な問題をもたらしています。ところが先進諸国の中にもアメリカやフランス、スウェーデンなど日本ほどの少子化が進展しなかった国もあります。なぜ日本はここにまで至ってしまったのか、さまざまな統計資料をもとに分析し、欧米諸国と道を分かった転換点を探ってきました。 少子化が進んだ日本と克服した欧米諸国。その転換点はどこにあるのでしょうか。 筒井その一つの回答が、「共働き社会への移行」です。国際比較の観点に立つと、少子化の有力な仮説は、女性が働くようになったことで未婚化やカップルの出生率の低下が進み、子どもが減ったというものです。日本でも「女性が働いているから子ども

                                  • 夫婦別姓をめぐる4つの異なる主張|事実婚と夫婦別姓の社会学|阪井裕一郎

                                    夫婦同姓が法律で規定されている日本(民法750条及び戸籍法74条1号)。別姓にするなら、いまは「事実婚」を選ばざるを得ませんが、「“選択的”夫婦別姓」でも法改正がなかなか進まないのはなぜなのか。その背景にある論争の対立軸を明確化し、「家族主義か、個人主義か」「保守か、リベラルか」といった二項図式になりやすい議論の問題点を指摘、議論のもつれの核心をやさしくほぐした書籍『事実婚と夫婦別姓の社会学』(阪井裕一郎著、白澤社刊)より、一部を抜粋してお届けします。 ※記事中に出てくる表記——(名前、年代、ページ数)は、本書の引用参考文献です。幻冬舎plusの記事内では文献掲載を省略しています。/本書の注釈も省略しています。/太字は幻冬舎plus編集部によります。 *   *   * 夫婦別姓をめぐる争点 (1)「姓」をめぐる対立軸の整理 具体的な言説の検討に入る前に、夫婦別姓をめぐる議論がどのような対

                                      夫婦別姓をめぐる4つの異なる主張|事実婚と夫婦別姓の社会学|阪井裕一郎
                                    • フランスの社会学と心理学における人間の問題 | CiNii Research

                                      JaLC IRDB Crossref DataCite NDL NDL-Digital RUDA JDCat NINJAL CiNii Articles CiNii Books CiNii Dissertations DBpedia Nikkei BP KAKEN Integbio MDR PubMed LSDB Archive 極地研ADS 極地研学術DB 公共データカタログ ムーンショット型研究開発事業

                                      • おすすめ本『〈効果的な利他主義〉宣言! 』反社会学講座ブログ

                                        こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。何を以て、良書とするか。その基準は人それぞれにいろいろあるでしょう。私がそのひとつとしてあげたいのは、読んだ後しばらくしてから「そういえばあの本にあんなこと書いてあったよな」と思い出すかどうか。それだけ深く本の内容が記憶に刻まれたという証拠ですから。 そんな一冊が、ウィリアム・マッカスキルさんの『〈効果的な利他主義〉宣言! 』(みすず書房)。だいぶ前に図書館で読んだので手元にはないのですが、ニュースなどを見てるときに、ふと思い出すことがあります。 本の主張を簡単にまとめると、「寄付をするなら、本当に相手にとって効果があるかどうかを確かめてからやれ」。寄付に限らず、ボランティア活動なんかもそうですが、相手のためになる、助けになると思って善意でやったことでも、それが相手に悪影響を与えることも現実にあるんです。だから、善意の行為は投げっぱなし、やりっぱなし

                                        • 夢と生きる バンドマンの社会学 - 岩波書店

                                          人生を賭ける夢に出会えたことの幸福と困難――。いつの時代にも少数派ながら「卒業したら就職する」という、普通とされる生き方を選ばない者がいる。夢は諦めに終わるのか、形を変えて続くのか? 数年にわたる二十代から三十代のバンドマンへの貴重なインタビュー調査をもとに現代の「夢追い」のリアルな実態を描き出す。 はじめに Ⅰ 「夢追いの社会学」の試み 序 章 夢追いの社会学に向けて 1 夢追い研究の到達点と課題 2 夢追いを「若者文化と進路形成」の問題として捉える 3 分析枠組み――「若者文化と進路形成」に向けて 4 調査の概要 第1章 夢追いの戦後史――若者はいかなる将来の夢を抱いてきたのか 1 将来の夢を跡づける 2 複数のデータをつなぎ合わせる・重ね合わせる 3 将来の夢の変化の全体像――JGSS-2006による分析 4 夢追い志向か、それとも安定志向か? 5 将来の夢のゆくえ――現代の夢追いの

                                            夢と生きる バンドマンの社会学 - 岩波書店
                                          • 社会学のお薦めの本(2017年版) | 社会学分野 | 信州大学 人文学部

                                            ここでは、主に社会学分野を志す初学者向けの本や、やや難しいが読んでほしい古典の基礎文献を中心に集めました。 社会学分野を志す人は、1冊でも2冊でも気になるものから読んでもらうとよいかと思います。 各カテゴリで、難しいが外せないと思うものは末尾に(上級向)としてあります。 各教員の専門領域の本については、特に示さなくても中級レベルのものも含まれます。 なお「初学者向け」とか「上級向」とは、読むためにどの程度の下地が必要かということの目安を表します。初学者が上級向けの本を読んでもちんぷんかんぷんかもしれませんが、上級者が初学者向けの本を読んでも得られるものはあるでしょう。 最終更新日:2017/2/9 ○社会学とはどのような学問か ・宮島喬.2012.『社会学原論』岩波書店.(初学者向け) ・ジグムント・バウマン、ティム・メイ(奥井智之訳).2016.『社会学の考え方』[第2版]ちくま学芸文庫

                                            • ケチな山賊とフェイクなキラーコンテンツ反社会学講座ブログ

                                              こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。前回のブログで、レジ袋の価値を認めるならカネを払って買い支えるのが当然で、有料化は正しいのだと説明しました。便利なものをタダで寄こせというのは強盗や山賊の理屈だと。 案の定、私の説明を理解できず反発してるケチな山賊どもがいるようです。では、エコ批判のスーパースター武田邦彦さんが披露している昔話を紹介しましょう。 レジ袋が普及しはじめた1970年前後のことだと思われますが、レジ袋の素材であるポリエチレン製造会社のひとが、「スーパーに行くと自分たちがあれほど苦労して作ったものがタダで配られているのを見ると悲しい」と武田さんに本音を漏らしたのだそうです。(「レジ袋」と「余り物」) ほら、やはりメーカーのひとだって、自分たちが頑張って作った製品を消費者に買ってほしいと思ってたんですよ。 日本のものづくりを守れとかいうけれど、ものづくりには、製品を買ってくれる

                                              • 青土社 ||歴史/ドキュメント:エビデンスの社会学

                                                「動かぬ証拠」が揺らぐとき 近代科学の歴史の中で精度を高め、確かさを増しながらも、絶えず捏造や誤謬に晒されてきた「科学的証拠」。法廷の証言、心霊研究から精密測定や定量化の成立、そして確率・統計に基づく「エビデンス」の出現に至るまで。気鋭の社会学者が、科学と非科学のあいだを揺れる「証拠」の概念史を通じて、近代という時代の輪郭を描きなおす。 [目次] はじめに 序章 「言語論的転回」以後 1 実証主義と相対主義 2 「社会構成主義」のリミット 3 科学史と社会学のあいだ 4 真理の社会学 5 本書の構成 第Ⅰ部 理論篇 第1章 社会構成主義とその射程 1 社会構成主義をどう評価するか? 2 科学的実在論と反実在論の対立点 3 社会学者の遂行的矛盾 4 「反-反実在論」という立場 5 否定と肯定のあいだ 6 〈構築主義〉の現在 第2章 システムとしての科学 1 ルーマンの科学論 2 反-反実在論

                                                • 墨東公安委員会 on Twitter: "それは何も私の独創的な考えではなく(私は社会学の専門家ではありません)、社会学のごく分かりやすい初心者向け入門書に、ご丁寧に挿絵付きで解説されていたものです。出典は筒井淳也『社会を知るためには』ちくまプリマ―新書です。https://t.co/Dfha5gnZ1Y"

                                                  それは何も私の独創的な考えではなく(私は社会学の専門家ではありません)、社会学のごく分かりやすい初心者向け入門書に、ご丁寧に挿絵付きで解説されていたものです。出典は筒井淳也『社会を知るためには』ちくまプリマ―新書です。https://t.co/Dfha5gnZ1Y

                                                    墨東公安委員会 on Twitter: "それは何も私の独創的な考えではなく(私は社会学の専門家ではありません)、社会学のごく分かりやすい初心者向け入門書に、ご丁寧に挿絵付きで解説されていたものです。出典は筒井淳也『社会を知るためには』ちくまプリマ―新書です。https://t.co/Dfha5gnZ1Y"
                                                  • 金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ on Twitter: "なぜ日本でだけ「検査を拡大すると(それだけで自動的に)医療崩壊する」という神話が広まってしまったのかについては社会学、社会心理学的な検証が必要だよ。たぶん社会心理学のほうでは研究に着手されてると思うけど、社会学はぼくの知るかぎり出足が遅いんじゃないかな。"

                                                    なぜ日本でだけ「検査を拡大すると(それだけで自動的に)医療崩壊する」という神話が広まってしまったのかについては社会学、社会心理学的な検証が必要だよ。たぶん社会心理学のほうでは研究に着手されてると思うけど、社会学はぼくの知るかぎり出足が遅いんじゃないかな。

                                                      金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ on Twitter: "なぜ日本でだけ「検査を拡大すると(それだけで自動的に)医療崩壊する」という神話が広まってしまったのかについては社会学、社会心理学的な検証が必要だよ。たぶん社会心理学のほうでは研究に着手されてると思うけど、社会学はぼくの知るかぎり出足が遅いんじゃないかな。"
                                                    • 松本人志さんの罪についての考察と提案反社会学講座ブログ

                                                      ●まつもtoジャニー こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。 ジャニー喜多川さんは、いい人でした。多くの芸能人を育て、テレビ界に貢献した功労者であり、育てられた芸能人にとっては恩人です。 でも、ジャニーさんは犯罪者だったのです。 24時間、つねに犯罪者でいる人などいません。犯罪者としての顔は、個人が持つ多くの顔のうちのひとつにすぎないのです。犯罪をしてるとき以外は、何食わぬ顔で暮らしてます。それはマジメな職業人の顔であったり、優しい父親・母親の顔だったり、情にあつい先輩の顔だったりします。 でも、そういう「いい人」が、犯罪者の顔も持ってたりするんです。 ジャニーズ問題から我々が学ばねばならないもっとも重要な教訓、それは、予断をもって犯罪告発の声を封じてはならない、ということです。 いい人は犯罪をするわけがない。社会的地位の高い人が犯罪者であるはずがない。無名の人間が犯罪を告発するのは売名

                                                      • おすすめの社会学入門書16選-社会学研究科の大学院生が選書- | KAYAKURA

                                                        大学で社会学の授業があるけど難しくてついていけない! 就職して少し余裕ができたから社会学を学んでみたい! 社会学って胡散臭いイメージだけどどんな学問か分からないから知りたい! そんな方は多いかもしれません。 そこで今回は365日、社会学分野の研究を行う大学院生が16冊の社会学入門書を選びました。紹介する本は全て私が持っていて読んだことがある本なので、自信をもっておすすめできる社会学入門書だけを紹介しています。 ぜひ気になったものがあったら購入して社会学沼にハマってみてください。 【10分でわかる】社会学とは何か?社会学研究科の大学院生が簡単にわかりやすく解説

                                                        • (学習マンガ)真の公平とは?アメリカ人と日本人が「ずるいと感じる差」を社会学的に考察 ② - 相貌失認がんばり隊

                                                            (学習マンガ)真の公平とは?アメリカ人と日本人が「ずるいと感じる差」を社会学的に考察 ② - 相貌失認がんばり隊
                                                          • 絶対に痩せる2021_68.5 on Twitter: "社会学が反感を集めるのは、社会を科学的に分析する学問という本来の役割から離れ、特定のアクティヴィズムと一体化して「社会を自分の思い通りに変えるための道具」として使われる場面が悪目立ちするからで、こんな社会科学全般を批判する風刺絵の… https://t.co/F19W93PEZf"

                                                            社会学が反感を集めるのは、社会を科学的に分析する学問という本来の役割から離れ、特定のアクティヴィズムと一体化して「社会を自分の思い通りに変えるための道具」として使われる場面が悪目立ちするからで、こんな社会科学全般を批判する風刺絵の… https://t.co/F19W93PEZf

                                                              絶対に痩せる2021_68.5 on Twitter: "社会学が反感を集めるのは、社会を科学的に分析する学問という本来の役割から離れ、特定のアクティヴィズムと一体化して「社会を自分の思い通りに変えるための道具」として使われる場面が悪目立ちするからで、こんな社会科学全般を批判する風刺絵の… https://t.co/F19W93PEZf"
                                                            • モデルではない方の久保田裕之(家族社会学) on Twitter: "おまえら「被害者の横暴」と「正義の暴走」にだけは、ものすごく敏感だな。"

                                                              おまえら「被害者の横暴」と「正義の暴走」にだけは、ものすごく敏感だな。

                                                                モデルではない方の久保田裕之(家族社会学) on Twitter: "おまえら「被害者の横暴」と「正義の暴走」にだけは、ものすごく敏感だな。"
                                                              • 【ジャニーズの入り方】オーディション内容や応募方法の裏ワザ|平本淳也のジャニーズ社会学 - デイリーニュースオンライン

                                                                  【ジャニーズの入り方】オーディション内容や応募方法の裏ワザ|平本淳也のジャニーズ社会学 - デイリーニュースオンライン
                                                                • 寺沢 拓敬 on Twitter: "ほんとだ。RTしないけど「プルデューこそ社会学に運動を持ち込んだ駄目やつ」とか「プルデューは、「多い」と「全部」を混同していますよね」とか、単に誤記を超えた何かが可視化される。"

                                                                  ほんとだ。RTしないけど「プルデューこそ社会学に運動を持ち込んだ駄目やつ」とか「プルデューは、「多い」と「全部」を混同していますよね」とか、単に誤記を超えた何かが可視化される。

                                                                    寺沢 拓敬 on Twitter: "ほんとだ。RTしないけど「プルデューこそ社会学に運動を持ち込んだ駄目やつ」とか「プルデューは、「多い」と「全部」を混同していますよね」とか、単に誤記を超えた何かが可視化される。"
                                                                  • 薄着(通称うすさん) on X: "本当だ。上野千鶴子の情報生産者になる、に覆面査読について書いてある。対話でどうにかしようとする魂胆が気持ち悪い。これが社会学か。 https://t.co/SrOHXMDYE4 https://t.co/Xopnwmvary"

                                                                    • 社会学って何?と思うあなたに 『戦後日本の社会意識論 ある社会学的想像力の系譜』をどうぞ。 - HONZ

                                                                      戦後日本の社会意識論: ある社会学的想像力の系譜 (単行本) 出版社: 有斐閣 発売日: 2023/12/4 社会学者、と聞いて、誰をイメージするでしょうか? 古市憲寿さん、岸政彦さん、宮台真司さん・・・。 世代などによって、かなり異なるかもしれません。 今回、わたしが書いた加藤秀俊先生は、どうでしょう(個人的に教えを受けたので「先生」と呼びます)。 この本を校正していた昨年9月に93歳で亡くなりました。最晩年には『九十歳のラブレター』が広く読まれていたので、そのお名前を再認識されたかたも少なくないはずです。 戦後に活躍した社会学者のなかで、最も早く「著作集」を出した人でもありますし、「加藤秀俊データベース」に掲載されている膨大な文章を書かれてきました。少なくともある時期までは、日本で最も有名な社会学者(のひとり)でした。 その加藤先生についての拙文をふくむ『戦後日本の社会意識論 ある社会

                                                                        社会学って何?と思うあなたに 『戦後日本の社会意識論 ある社会学的想像力の系譜』をどうぞ。 - HONZ
                                                                      • 舌下減感作療法 on Twitter: "機械学習、要するに「むちゃくちゃ精度の良い偏見を機械的に生成したい!」という技術なので、社会学とは決して相容れないし法学と癒着してはいけないんだよな"

                                                                        機械学習、要するに「むちゃくちゃ精度の良い偏見を機械的に生成したい!」という技術なので、社会学とは決して相容れないし法学と癒着してはいけないんだよな

                                                                          舌下減感作療法 on Twitter: "機械学習、要するに「むちゃくちゃ精度の良い偏見を機械的に生成したい!」という技術なので、社会学とは決して相容れないし法学と癒着してはいけないんだよな"
                                                                        • Tarotan on Twitter: "「重回帰」というフレーズだけから思い出すことを書きます. 証拠はありませんが,社会学や疫学で重回帰を広めるきっかけを作ったり,「相関は因果を必ずしも意味しない」の常套句を広めたりしたのは,Karl Pearsonの影響が大きいのじ… https://t.co/ib5wrHvBiL"

                                                                          「重回帰」というフレーズだけから思い出すことを書きます. 証拠はありませんが,社会学や疫学で重回帰を広めるきっかけを作ったり,「相関は因果を必ずしも意味しない」の常套句を広めたりしたのは,Karl Pearsonの影響が大きいのじ… https://t.co/ib5wrHvBiL

                                                                            Tarotan on Twitter: "「重回帰」というフレーズだけから思い出すことを書きます. 証拠はありませんが,社会学や疫学で重回帰を広めるきっかけを作ったり,「相関は因果を必ずしも意味しない」の常套句を広めたりしたのは,Karl Pearsonの影響が大きいのじ… https://t.co/ib5wrHvBiL"
                                                                          • 『UT社会学の人との遣り取り(未完)』

                                                                            チャリンコのったべとべとさん🎭 @cyclingbetobeto タコ殴りとかオーバーキルとか、そんな言葉が頭に浮かびました😅 まぁ、へんなマウントとって人を黙らせようとした石川先生が悪いのですが。 togetter.com/li/1993307 2022-12-10 21:54:04 Yamanami @yamanamitakeshi @preciousheart74 「『風評加害』という社会学的なエセ概念」とおっしゃるのは、「社会学に『風評加害』などという概念はない」という意味なのか、「社会学的に『風評加害』はエセ概念とされている」という意味なのかどちらか、あるいは他の意味合いなのでしょうか。 2022-12-14 11:09:52 Yamanami @yamanamitakeshi 「風評加害」が社会学にはない概念だとしても、通俗的には「風評被害」と対になると一見して明らかな新概

                                                                              『UT社会学の人との遣り取り(未完)』
                                                                            • 他人事の反意語は自分事ではない反社会学講座ブログ

                                                                              こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。いま引っ越しの準備中なもので、ブログやツイッターをあまり更新できてません。本日は久々の長文になります。 そんななかでもテレビはそれなりに観てます。まずは夏の地上波ドラマの評価ですが、序盤の印象そのままに、イチオシだった『初恋の悪魔』がダントツでした。 この夏は1年ぶりにネットフリックスに入ってました。私の動画配信の利用法は、観たい作品がたまったら入会して、1か月でやめるというやりかたです。 今回のネットフリックスのお目当ては『アンブレラアカデミー』シーズン3と『劇場版ヴァイオレットエヴァーガーデン』だったのですが……。 『アンブレラ』はシーズン1が最高でだんだん盛り下がってきてるけど、まだ許容範囲。でもずるずる引き延ばすのは見苦しいので、次のシーズンあたりで思い切って大団円にしてほしいですね。 『ヴァイオレット』はテレビシリーズの出来が素晴らしすぎた

                                                                              • 『人生を変える社会学──『岩波講座 社会学』刊行にあたって』へのコメント

                                                                                ブックマークしました ここにツイート内容が記載されます https://b.hatena.ne.jp/URLはspanで囲んでください Twitterで共有

                                                                                  『人生を変える社会学──『岩波講座 社会学』刊行にあたって』へのコメント
                                                                                • 虚無虚無プリン🍮 on Twitter: "これ自体が「社会学の社会学」になってて、しかも批判対象であるところの実証的根拠を欠いた部類の社会学的分析になってるのってだいぶ皮肉な感じするよね https://t.co/ze5PtWoHhA"

                                                                                  これ自体が「社会学の社会学」になってて、しかも批判対象であるところの実証的根拠を欠いた部類の社会学的分析になってるのってだいぶ皮肉な感じするよね https://t.co/ze5PtWoHhA

                                                                                    虚無虚無プリン🍮 on Twitter: "これ自体が「社会学の社会学」になってて、しかも批判対象であるところの実証的根拠を欠いた部類の社会学的分析になってるのってだいぶ皮肉な感じするよね https://t.co/ze5PtWoHhA"