能登半島地震の被災地で、女性が経験した事について、専門家による聞き取り調査があり、課題が浮かび上がってきました。 避難所で炊き出しに尽力する姿をよく見てきましたが、なぜ、主に女性が炊き出しを担うのでしょうか。その背景にあるものを考えてみたいと思います。 調査は、女性の経験を復興に生かそうという狙いで能登の女性ネットワーク「フラはなの会」や、ほくりくみらい基金などが13人に聞き取り調査を行いました。 調査では、避難所の運営において、女性や多様な人たちのニーズが十分に把握されていなかった。女性の着替える場所が用意されていなかったなどの声があがりました。また、避難所における炊き出しなどの労働は、主に女性が、長時間にわたり、無償で担当していた事や、震災の影響で家族・親族のケアのために出勤できず失職した女性がみられたというものもありました。 被災地の中でも、地域や避難所によって状況が異なるので、それ