「転職時に前職の源泉徴収票が必要となるのはなぜ?」「源泉徴収票が手元にないときはどうしたらいい?」──そんな疑問について、社会保険労務士の岡佳伸さん監修のもと、お答えします。 源泉徴収票とは? 源泉徴収票とは、企業が従業員などに対して1年間に支払った金額、差し引いた社会保険料、源泉徴収した所得税額を証明する書類です。 前職の源泉徴収票が必要となる理由は年末調整のため 転職した際、前の会社での源泉徴収票が必要となるのは、新しい会社での「年末調整」のためです。年末調整とは、事業者が従業員に支払った1年間(1月~12月)の給与・賞与、および源泉徴収した所得税などについて、12月の最終支払い日に再計算することです。 年末調整では、所得税などの過不足分を清算します。つまり、徴収し過ぎている場合は「還付」、不足している場合は「納付」となります。一般的には多めに源泉徴収されていることがほとんどであるため