企業のネットワークで通信障害が発生──。その原因には様々なものが考えられるが、意外なところにも原因が潜んでいると最近の取材で分かった。今回はそれを紹介しよう。 LANケーブルは8本の心線で作られている。心線は2本ずつより合わせてあるため、より対線と呼ばれている。心線を構成する導体は電気抵抗の低い銅でできており、ここをイーサネットのデータ信号が流れる。 ところが、導体の表面だけが銅製で、内部がアルミニウムでできているLANケーブルが市場に出回っている。このLANケーブルは「CCAケーブル」「銅クラッドアルミケーブル」などと呼ばれている。 わざわざ導体内部をアルミニウムにするのは、銅よりもアルミニウムの価格が安いからだ。また、アルミニウムのほうが軽いというメリットもある。だが、このCCAケーブルが通信障害の原因になるのだ。
雪にも負けず 風にも負けず 自然現象に立ち向かう助っ人たち 裸電線は、その名のとおり、自然からの影響に対して無防備で、ただ襲ってくる自然現象を黙って受けるしかありません。そういった無抵抗な電線ですが、電線に作用する現象からの影響を緩和するために働く助っ人たちが多くいます。 送電線の周りに雪が降って着氷してしまうと、着氷した電線の断面が非対称になるため、そこに風が当たると揚力が発生し、電線が上下に運動する現象が発生します。それをギャロッピングと呼びますが、その現象は振幅が大きく持続時間も長いので、相間の離隔距離が保てなくなる危険性が生じます。そういった事態を避けるため、相間スペーサが設置されます。また、着氷によって生じる電線自体のねじれ防止に対しては、ねじれ防止ダンパが活躍します。さらに、電線に着氷した氷が脱落する際には、電線が跳ね上がる現象が生じます。それをスリートジャンプと呼びます。この
テレビやレコーダー、サウンドバーなどのAV機器を設置する際、ちょっと面倒くさいのが配線接続。こういったケーブル配線が苦手という人も多いだろう。しかし近年は、映像と音声を1本のケーブルでデジタル伝送できる規格「HDMI」が普及し、昔と比べればAV機器の配線は非常に簡単になっている。 いっぽうで、AV機器を取り巻く技術の進化は早く、それにともなってHDMIのバージョンも継続的に更新されていっている。ユーザーにとって、機能が増えるのはうれしい半面、混乱を招きやすいのも事実。今回は、特にテレビと周辺機器の接続で大事なHDMI関連技術、「ARC」「eARC」について解説しよう。 記事の最後には、「うまく音がでない」などのトラブルシューティングを含むQ&A集も設置した。製品選びにも、製品購入後にも参考にしていただきたい。
エンジニアが重要なパッチを誤抜去、Cloudflareが停止 Data Center Cafe 2020.04.171,723 views 現地エンジニアが2か所の基幹 データセンター の内の1か所で、複数の冗長光ファイバ回線を抜去した事が原因で、Cloudflare(クラウドフレア)で大規模な障害・停止が発生しました。 この事故は、計画メンテナンス中に発生し、同社はその原因を、エンジニアではなく、乱雑な作業指示、及び不十分なケーブルラベルによるものだったとしています。 Cloud flare-up(クラウド炎上) 「当社のコアデータセンターの1つで、計画メンテナンスの一環で、ある1ラックの全機器の撤去を現地エンジニアに指示した。」と同社のCTO John Graham-Cumming氏はブログに投稿しています。 「そのラックには、撤去予定の古い非稼働機器が設置されており、ラック内には、ど
Googleはさまざまなサービスを提供しており、これを世界中のユーザーが快適に利用できるように、大陸間をつなぐ海底ケーブルを複数敷設しています。Googleは2023年に開通予定の新しい海底ケーブル「Topaz」を敷設中で、このケーブルはカナダのバンクーバーと日本の三重県と茨城県をつなぐ予定です。 カナダと日本を結ぶ初の海底ケーブル Topaz を発表 | Google Cloud Blog https://cloud.google.com/blog/ja/products/infrastructure/topaz-subsea-cable-connects-canada-and-asia Under the sea: Building Google’s fiber optic network | Google Cloud Blog https://cloud.google.com/blo
部屋の片隅にある「テレビコンセント」。アンテナやケーブルテレビからの信号をテレビに引き込むためのものですが、それ以外の用途にも使えること、ご存知ですか? 実はこのテレビコンセント、ホームネットワーク/LANに利用できます。家庭用LANといえば、有線/イーサネット(IEEE 802.3)か無線(IEEE 802.11)を思い浮かべますが、テレビ配線と同じ同軸ケーブルを用いた通信規格も存在するのです。 考えてみれば、ケーブルテレビを利用したインターネット接続サービスも存在するのだから不思議はありませんが、この「テレビコンセントを利用したLAN」は見落とされがちです。同じアンテナ/分配器につながっているテレビコンセントを利用すれば、厚い壁を挟んだ隣室/階違いの部屋であっても、工事いらずで有線の安定した通信環境が手に入るのです。 必要な機材は同軸ケーブルと、イーサネットケーブルの信号を同軸ケーブル
作業中、充電しようと思った時に、すぐに目当てのケーブルを取れなかったり、デスクの裏にケーブルが落ちてしまったり絡まったり。 そんなデスクのケーブルぐちゃぐちゃ問題、Ankerのこのアイテムがスマートに解決してくれるよ! マグネット式のケーブルホルダー スッキリとしたデスクにするために取り入れたのがAnker(アンカー)のMagnetic Cable Holder(マグネットケーブルホルダー)です。 Ankerの製品はパッケージも綺麗でいいですよね。 ガジェット類を購入するときには、安心感の強い定番のブランドです。 内容物はケーブルに取り付けるクリップパーツが5つと台座。 シリコン素材、マットな質感で台座側にマグネットが仕込まれています。 カラーバリエーションはブルーのみ。 台座の裏に接着面があるので、貼り付けて使用します。 接着面は水で洗い流して自然乾燥させることで、再度使用できるので設置
米Ankerが、24Kゴールドのケーブルヘッドを持つ、価格99.99ドル(約10,000円)のUSB Type-C(USB-C)- Lightningケーブルの販売を開始しています。 価格は通常モデルの4倍以上 Ankerは、低価格で高品質のスマートフォンアクセサリで人気のあるブランドですが、このたび発売された「2020 Special Edition 24K Gold」という名称のケーブルは、見た目も価格もゴージャスです。 通常の「PowerLine+ III USB-C to Lightning」ケーブル(1.8メートル)は34.99ドル(日本では2,390円)です。 しかし、ケーブルヘッドが24Kゴールドで彩られれ、ケーブルはゴールドとブラックの繊維を編み込んだ「2020 Special Edition 24K Gold」の価格は4倍以上となる99.99ドルです。 Ankerは、豪華
2011年3月11日に発生した東日本大震災ではマグニチュード9.0を記録した大地震の揺れに加え、沿岸部に押し寄せた大津波による被害、そして福島第一原子力発電所事故に伴う悪影響が広範囲に及びました。そんな東日本大震災では、世界中とのインターネット接続を支える海底ケーブルも多数切断されて日本は危機的状況に陥っていました。震災直後から海底ケーブルの修理に従事したKDDIケーブルシップの修理船・オーシャンリンクの活動秘話について、海外メディアのThe Vergeが報じています。 The invisible seafaring industry that keeps the internet afloat https://www.theverge.com/c/24070570/internet-cables-undersea-deep-repair-ships 世界中の電子メールやSNS、銀行振込、
2023年11月22日、J:COMは同社のサービスであるメッシュWi-Fiのアプリ一部利用者および同社からメッシュWi-Fiサービスの提供を受けているケーブルテレビ会社の一部の利用者の情報が不正アクセスにより外部に流出したと公表しました。ここでは関連する情報をまとめます。 米国企業への不正アクセスが発端 不正アクセスはJ:COMに直接行われたのではなく、同社へメッシュWi-Fiサービスの提供を行っていたPlume Designが被害にあったことを発端とするもの。*1 Plume社は米国カリフォルニアに本社を置くスマートWifiなど、45か国以上でSaaS型ビジネスを行っている企業。Plume社が運用していたモバイルアプリのアクセスログサーバーに対して不正アクセスが行われ、サーバー上からJ:COM、ケーブルテレビ事業者の一部の顧客含む情報が外部に流出した。サービス提供にあたり、J:COMはカ
取扱いマニュアルはこちら! 一般に販売されている USB ケーブル・アダプタはコネクタ形状こそ規格として揃えられているものの、内部の結線や抵抗値などは千差万別。 そんな混沌を極める USB 界に差し込む一筋の光が USB CABLE CHECKER2。 普段から充電やデータ転送で使用されている microB や TypeC 規格 USB ケーブルの抵抗値や対応規格など、確認できない情報を検証できます。 LED 点灯の他に OLED ディスプレイも備え、多種多様な USB ケーブルの情報を余すことなく表示します。 より抵抗値の少ない優れたケーブルの選別やデータ転送の可否、OTG/ホスト機能の確認やUSBPD の対応有無など、様々な用途にお使いいただけるデバイスです。 製品の特徴 ・Mini-B から Type-C まで、USB 2.0 から 3.2 まで幅広く対応し様々な情報を取得 Type
ことしの2月下旬。富山県の県立砺波工業高校では、急ピッチで工事がすすめられていました。 行われていたのは、校舎内に電気を通すための電線・ケーブルを設置する工事。およそ1週間前に、ようやく入荷できたものだといいます。 電線・ケーブルが不足し、受注が停止されるという情報が工事会社に入ったのは去年11月。慌てて注文しましたが、1月中旬の入荷を見込んでいたケーブルが調達できたのは2月14日でした。 この影響で工事の一部はおよそ2週間ストップ。建物内に電気が通っていないため、空調設備の試運転ができないなどの影響も。 結局、老朽化した校舎の改修工事の工期は、当初よりも11日長くなり今月26日までとなりました。
複雑怪奇なHDMI 2.1への対応状況を検査する業務用テスト機材の最新事情 ライター:西川善司 HDMI規格のライセンスやマーケティングを担当するHDMI Licensing Administrator(以下,HDMI LA)は,CES 2023で,HDMI規格の最新バージョンである「HDMI 2.1a」に関する展示を行っていた。 HDMI LAの展示ブース ゲーム向けの機能が加わったHDMI 2.1a GeForceやRadeonのようなPC向けGPUはもちろん,PlayStation 5やXbox Series X|Sなどの家庭用ゲーム機までもが「HDMI 2.1」に対応するなか,主にゲーム用途へ向けたHDMI 2.1の拡張として策定されたのがHDMI 2.1aだ。 HDMI 2.1aでは,ディスプレイ側と協調しつつ,PCやゲーム機といった映像入力側の機器でトーンマップ処理を行う「HD
“分かる人限定”、古いノートPCもPD充電器で給電できる「PDトリガーケーブル」が販売中 2022.01.18 11:04 更新 2022.01.18 取材 USB PD対応機器であると偽装、大型ACアダプタをPD充電器に代替することも USB PD非対応の旧型ノートPCなどでUSB PD充電を可能にする「PDトリガーケーブル」がShigezoneに入荷している。価格は税込790円から。 USB PDの各電圧で給電できるケーブルで、本来必要になる機器間認証を“偽装”し、USB PD非対応機種でも該当電圧で給電できるのが特徴。電圧/電流値は、20V/5A、19V/3A、12V/5A、9V/5Aに対応するケーブルがラインナップされている。 ショップによると、具体的には「20VのトリガーケーブルとPD充電器を組み合わせて、19VのノートPCを充電するといった使い方ができる」とのこと。古いノートP
管理人が使っているUSB Type-C周辺機器を紹介します。 CalDigit USB-C Pro Dock 名前は「USB-C」ですが、Thunderbolt 3接続のドックです。 Thunderboltドックなんてどれも機能的には似たりよったりなので「何が良いの?」と聞かれると返答に困るんですが、敢えて挙げるとすれば「普通に使えること」が1番の長所だと思います。 Thunderbolt 3ドックはBelkinやOWC、Ankerなどいくつかのメーカーが出していますが、中でもCalDigitは発売後のファームウェアアップデートを積極的に行っています。発売前にどれだけテストしても正常に動作しない「相性の悪い機器」は出てきてしまうものですが、もし自分のPCと相性が悪くても新しいファームウェアで正常に使えるようになる可能性があります。 CalDigitのダウンロードページによると、2018年の
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