行政のデジタル化のラストチャンスだ――。行政手続きの非効率さの解消に取り組む異才がいる。グラファー(東京・渋谷)最高経営責任者(CEO)の石井大地(34)だ。医学部からプロの小説家になり、起業家に。IT(情報技術)を駆使し行政と市民の距離を近づける。新型コロナウイルスの感染が広がる6月。神戸市は独自に設けた中小企業への補助金をオンラインで申請できるようにした。コロナ禍で打撃を受けた企業や個人に
◇ブラックボックスの内部は「調整の現場」だった 08年末の「年越し派遣村」村長として知られる湯浅誠さんが今月7日、内閣府参与を辞任した。政府の外から貧困対策を訴えてきた社会運動家が、政権内に入って約2年。中に入って見えたものは?【山寺香】 ◇求められれば関わり続ける 湯浅さんが最初に内閣府参与になったのは、民主党に政権交代した直後の09年10月。派遣村村長として政府を厳しく批判してきた人物の登用は、注目を集めた。10年3月に一旦辞任し、同年5月に再任用された。 この間の政権の変化をどう見ているのか。 「漠としたイメージで言うと、従来の自公政権から一番外れたのが鳩山由紀夫政権でした。そこで提示された格差・貧困政策の方向性はおおむね歓迎すべきものでしたが、その後の菅直人政権で少し戻ってきて、野田佳彦政権でかなり戻ってきた。菅さんのころから、かつての自民党の幅の中に収まってきたと感じています」。
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