【まだ書きかえます。どこをいつ書きかえたかを必ずしも明示しません。】 - 1 - 時間は、1次元の軸のようなもので、過去から未来にむかう向きがあるという認識は、むかしはともかく現代では、多くの人が共有していると思う。 時間軸上にならんだ事件どうしの相対関係をのべるときは、過去の側が「まえ (前)」、未来の側が「あと (後)」だというのが、ふつうだと思う。 しかし、具体的な事例では、まぎらわしいことがおこる。それには、時間が流れると考えるか自分が時間のなかで流れると考えるかのちがいもあるし、日本語や漢語や西洋の言語の造語ルールからくるややこしさもある。 - 2 - 「前」「後」は、もともと、空間的な位置関係の表現からきていると思う。立っている人の顔があるがわが「前」、背中があるがわが「後」だ。(この「後」は「うしろ」がふつうかもしれないが、「あと」でも、「跡」とまぎれなければ、その意味になる