囲碁で史上初めての七大タイトル独占を目指す井山裕太六冠が、8日、ただ1つ残った「十段」のタイトル戦の初戦に勝利し、前人未到の七冠に一歩近づきました。 その「十段」のタイトルをかけ、伊田篤史十段との五番勝負の初戦が8日、井山さんの出身地の大阪府東大阪市で行われました。 黒の伊田さんの先番で始まった対局では、井山さんは時折考え込むようなしぐさを見せ、終始、盤面に集中した様子で対局は静かに進みました。そして午後5時29分、206手までで白番の井山さんが中押し勝ちしました。 十段戦は来月27日まで五番勝負で行われ、井山さんがあと2勝すれば十段のタイトルを獲得し、七冠達成が実現します。将棋では、羽生善治さんが25歳のときに史上初の七冠を達成したことがありますが、囲碁では、井山さんの六冠が最高となっています。 対局のあと、井山さんは「勝ち星の上ではいいスタートを切れましたが、まだまだ先は長いので、次の