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  • 映画『スティルウォーター』のストーリー構造(監督:トーマス・マッカーシー) - 映画見てるときの思考たれ流す

    『スティルウォーター』のストーリー構造を分析したいと思います。ストーリー全体の分析ではなく、私が気になった部分のみ分析しています。 また、読者の皆さんが映画を見ている前提で書いていますので、ネタバレがいやな方はお気をつけください。 『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』と非常に近いプロット ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結とかなり軌道が近い。特に2/3時点くらいまではほぼ同じ。以下、スーサイドとスティルウォーターについて比較してみる。 主人公は父親として娘と良い関係が築けていない。 スーサイド:面会室で「Fワード」で罵り合う場面が象徴的。 スティルウォーター:娘の育ての親はおばあちゃんであり、育児にはほとんど関わっていなかった。娘の手紙にも「父はあのとおりで信用できません」という言葉が書かれている。 娘を救うことを決意する。 スーサイド:政府高官のウォラーに娘を人質に

    映画『スティルウォーター』のストーリー構造(監督:トーマス・マッカーシー) - 映画見てるときの思考たれ流す
    arrrival
    arrrival 2023/01/30
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  • 映画『フォックスキャッチャー』のストーリー構造(監督:ベネット・ミラー) - 映画見てるときの思考たれ流す

    『フォックスキャッチャー』のストーリー構造を分析したいと思います。ストーリー全体の分析ではなく、私が気になった部分のみ分析しています。 また、読者の皆さんが映画を見ている前提で書いていますので、ネタバレがいやな方はお気をつけください。 観客に時間の経過を悟らせずに一気に時間を進めることで、観客は主人公の変貌ぶりに驚愕する (プロット)主人公はこれまでレスリングに集中するし、酒も断ってきた。しかしオーナーであるジョンにコカインをやるように言われ、恐る恐る手を出す。その後愛国者の資金パーティーのシーケンスが始まり、次のシーンでは兄視点に切り替わる。兄は主人公に電話をし、「調子はどうだ。」と尋ねる。「今は練習を休んでいる」と言う弟。何かがおかしいと兄は勘付く。 次のカットで弟の視点に切り替わり、観客は衝撃を受ける。酒と薬をやって、髪も染めている。1:04時点 観客はタイムジャンプ(物語の中の時間

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    arrrival 2023/01/29
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  • 映画『ヒットマンズ・レクイエム』のストーリー構造(監督:マーティン・マクドナー) - 映画見てるときの思考たれ流す

    『ヒットマンズ・レクイエム』において、ストーリー構造が観客にどう作用しているのかを分析したいと思います。 ストーリー全体の構造を分析するよりも、私が気になった部分のみ分析しています。 また、読者の皆さんが映画を見ている前提で書いていますので、ネタバレがいやな方はお気をつけください。 終盤までケンの方が「主人公」にふさわしく見える(ケンの物語のように見える) 物語の大部分の時間、ケンの方がすべての事情を知っているため、その葛藤の複雑さに観客は感情移入しやすい。性格・道徳性的にもケンの方が主人公よりも優れている。 これにより、終盤のラスト20分くらいまでは主人公以上にサブキャラクターが主人公然としすぎている。そこまではケンがほぼほぼ主人公のように感じられた。 以下、ケンがいかに主人公らしく見えるかについて、プロットを抜き出してみる。 冒頭の観光シーン、主人公は好かれるような性格をしていない。ず

    映画『ヒットマンズ・レクイエム』のストーリー構造(監督:マーティン・マクドナー) - 映画見てるときの思考たれ流す
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    arrrival 2023/01/29
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  • 映画「コーダ あいのうた」のストーリー構造(監督:シアン・ヘダー) - 映画見てるときの思考たれ流す

    全体的にコメディ調にして、暗くならないようにしている 10代向けの恋愛映画並に甘ったるい 自分は弱点だと思っている点が長所になる 全体的にコメディ調にして、暗くならないようにしている 最初の合唱の授業で逃げだしたことを先生にあやまる。なんで歌うのが緊張するんだ?と聞かれ、入学したときに喋り方が変だとからかわれたのがトラウマになっていたことを明かす。 このトラウマ経験をフラッシュバックで映像化しないのがポイント。シリアスに、重くなりすぎないようにしているのがいい。 観客にシリアスに受け取ってほしいなら詳細を語り、コメディとして笑ってほしいなら詳細を省くのがよい。 10代向けの恋愛映画並に甘ったるい 彼を家へ呼び練習するシーン。彼は 中学3年の頃街で主人公のことをよく見かけ、両親の代わりに大人と対等に話をする主人公のことをかっこいいと思っていたと打ち明ける。 「実は彼も私のことが気になってた」

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    arrrival 2023/01/28
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  • 映画「死霊館エンフィールド事件」のストーリー構造(監督:ジェームズ・ワン) - 映画見てるときの思考たれ流す

    恐怖を感じない霊能者に視点を設定すると観客も怖くない 霊能者夫婦が被害者を助ける動機を設定する なぜ悪魔祓いを拒んでいた主人公夫が短い時間しか接していない被害者家族のために翻意しても観客は違和感を感じないのか 恐怖を感じない霊能者に視点を設定すると観客も怖くない 演出:観客に特定の感情を体験させるのに最も適切な視点 観客にある感情を抱かせたいのなら、その感情を一番表現できるキャラクターの視点で描写すべきなのだ。決して、その感情が欠落したキャラクターを視点に設定してはいけない。 ホラーは「視点に設定された人」が恐怖をもっとも強く感じる人でなければ、その恐怖が観客には伝わらないのだ。だからこそ、ホラーのシリーズモノというのは、恐怖に陥れる存在(フレディーや貞子など)はシリーズに共通しているが、怖がる人間は毎回違う人物に設定される 。 これは一度恐怖を経験した人間よりも、初めて経験する人間の方

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    arrrival 2023/01/28
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  • 映画「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」のストーリー構造(監督: ジェームズ・ガン) - 映画見てるときの思考たれ流す

    「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」において、ストーリー構造が観客にどう作用しているのかを分析したいと思います。 ストーリー全体の構造を分析するよりも、私が気になった部分のみ分析しています。 また、読者の皆さんが映画を見ている前提で書いていますので、ネタバレがいやな方はお気をつけください。タイトルとは別の映画のネタバレに触れることもあります。 恐怖という感情が欠落したキャラクターを視点にすると、観客に恐怖は伝わらない Inciting_Event ラットキャッチャーは主人公の「内的な欲望」と「弱点」が融合した存在である 主人公の性格を冷静に考えると、ラットキャッチャーにすぐに感情移入するのはおかしく思えるが鑑賞中は違和感がない 観客に真剣に受け取ってほしいなら詳細を語り、コメディとして笑ってほしいなら詳細を省く 最後の啓示の直前に物語のプレッシャーはゼロになるが、それでも主人公

    映画「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」のストーリー構造(監督: ジェームズ・ガン) - 映画見てるときの思考たれ流す
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    arrrival 2023/01/28
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  • 観客の感情と物語のキャラクターの感情の違い - 映画見てるときの思考たれ流す

    www.amazon.com 上記書籍には以下のように書いてある。(意訳) 観客自身の感情とキャラクターの感情の2種類を区別することが重要です。例えば、コメディーでは、登場人物がストレスを感じていても、観客は笑ってしまう。また、スリラー映画では、登場人物は冷静で何も知らないが、我々は彼の知らないことを知っているので、彼のために恐怖を感じる。 この区別が重要なのは、脚において重視すべきは観客の感情であって、キャラクターの感情ではないからです。例えば、あるキャラクターを泣かせれば、観客は悲しみや哀れみを感じるだろうと誤って考えてしまうのです。 必ずしもキャラクターに強い感情表現をさせればいいのではない。キャラクターが泣くかどうかは、観客が泣くかどうかほど重要ではありません。キャラクターが泣くという表現は、読者を泣かせるための1つの手段でしかなく、ほかの選択肢はたくさんあるのだ 。ゴードン・リ

    観客の感情と物語のキャラクターの感情の違い - 映画見てるときの思考たれ流す
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    arrrival 2023/01/27
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  • 「すべての事情を知っているキャラクター」と「知らないキャラクター」がいる場合、 観客は事情を知っている人物に感情移入しやすい - 映画見てるときの思考たれ流す

    すべての事情を知っているキャラクターと知らないキャラクターがいるとする。観客はどちらに感情移入しやすいか? 観客は事情を知っている人物に感情移入しやすい。なぜなら、事情をすべて知っているキャラクターの方が葛藤が複雑になりやすいからである。より大きな苦悩を抱えていたり、より大きな問題や敵と戦っていることが多い。 例)彼女を助けるかと言う葛藤よりも、彼女と母親どちらかしか助けることができないと言うことの方がはるかに複雑である。 例)一人の少女をめぐって恋のライバル関係にある男2人がいるとして、1人はただ彼女のことをゲットしたいと葛藤し、もう1人は彼女のことが好きだが不治の病により自分の命が短いことを知って、彼女の幸せを考えて、 ライバルに彼女を託すという行動をとる。このとき、観客は圧倒的に後者に感情移入する。 「RRR」では何も知らないビームよりも、すべての事情を知っているラーマに観客は感情移

    「すべての事情を知っているキャラクター」と「知らないキャラクター」がいる場合、 観客は事情を知っている人物に感情移入しやすい - 映画見てるときの思考たれ流す
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    arrrival 2023/01/27
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  • キャラクターの感情に説得力がなくても観客と同じ感情であれば違和感は生じにくい - 映画見てるときの思考たれ流す

    キャラクターの感情に説得力がなくても観客と同じ感情であれば違和感は生じにくい 違和感が生じるのは下手な「省略」が原因かもしれない 具体例 キャラクターの感情に説得力がなくても観客と同じ感情であれば違和感は生じにくい 例えば、そのキャラクター(彼)の性質を考えると、「彼がこういう行動をするのはおかしい」とか、「彼があのキャラクターに感情移入するのはおかしい」という違和感が生じる場合がある。キャラクターの動機と行動に説得力がないというニュアンスだ。しかし、それが観客と同じ感情であれば、観客が望んでいることであれば、道徳的に正しそうであれば、観客は彼の一貫性に違和感を抱きにくい。逆に言えば、観客に強い共感をもたせることができれば、ある程度キャラクターの一貫性に外れた行動を取らせても違和感はないということ。 もちろん、観客の感情と物語のキャラクターの感情の違いはあるのだが、観客の感情と同じ感情をキ

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    arrrival 2023/01/27
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  • 映画「RRR」のストーリー構造(監督:S・S・ラージャマウリ) - 映画見てるときの思考たれ流す

    はじめに このブログはストーリーの構造や脚・プロット等を分析して、「観客の私たちがなぜそのような感情になるか?」を考えようとするものです。ストーリー全体の構造を分析するよりも、私が気になった部分のみ分析していることが多いです。 一般的な映画レビューとは少し着目している点が違いますのでご了承ください。たとえば、撮影や音楽、演技にはあまり触れません。 また、読者の皆さんが映画を見ている前提で書いていますので、ネタバレがいやな方はお気をつけください。タイトルとは別の映画のネタバレに触れることもあります。 RRR_主人公の二人が急速に友情を深めても、観客が違和感を抱かない理由 少年を救出した後 → 二人の主人公が仲良くなるハイライトシーンの連続カット → 王女とお近づきになり、パーティーに誘われる → 宮廷でのナートゥダンスシーンでさらに二人の主人公は親睦を深め、絆は最高潮になる → しかし、こ

    映画「RRR」のストーリー構造(監督:S・S・ラージャマウリ) - 映画見てるときの思考たれ流す
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    arrrival 2023/01/26
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